【感想・ネタバレ】愛に生きるのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年11月20日

これまで、スズキメソードについてほとんど知りませんでしたが、この本を読んで行間から溢れ出る鈴木鎮一先生の素晴らしいお人柄にとても惹かれました。

すぐやること、休まずゆっくり続けていくことの大切さを思い出させてくれる本。
はっとさせられる言葉がたくさん詰まった素敵な本です。

「私の心に響いた文章ベ...続きを読むスト3」は…

「能力が身につく手続きには時間がかかる。(中略)もうだめだとあきらめてしまうとせっかく育ち始めていた能力も外に現れずにしぼんでしまう。そこを忍耐強く繰り返す。そうすれば立派に育ってくる。」

「いつの場合でも優れたものを感じる営みは相手によるのではない。それは自分自身のうちに感じ取る力を持っていなければならない。」

「1年でもそれを目指してやり続けることができるならば、短所は変じて長所となるでしょう。10年続ければ非凡の人となる。」

これらの金言を胸に刻み付けて、今日も練習に、仕事に頑張ろう!という力をもらえる大切な本となりました。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

自分の子どもに才能教育を受けさせるかどうかは別として、
読んでいて、その考え方には背筋がピンと伸びる。

才能というものは、生まれつきあるものではなく、
その育った環境によって育まれるものである、という考え方。

それは、希望が持てるという意味で優しいようでもあるし、
自分の努力次第という意味では厳...続きを読むしいことでもある。

論理的、ではないという批判も目にしたが、
そもそも人を育てることが論理的に出来るのであれば、
苦労しないのではないか、と思う。

自分の子どもには才能がない、などと、
型にはめない、ということが大事なのだろうと思う。

[more]
(目次)
●能力は育てるものだ
●耕児君とわたしたち
●非凡への道
●くり返しくり返せ
●わたしの歩み
●トルストイとの出会い
●モーツァルトに抱かれる
●思ったら実行せよ
●ヴァイオリンの才能教育
●こうして、いま

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Posted by ブクログ 2010年09月14日

幼稚園以来の幼馴染みが、アメリカの日本人幼稚園で先生をしている。
ひょんなことから幼児教育に興味を持ち、一時帰国した友人に話を聞くと、いろんな本を貸してくれた。
その中の一冊がこれだ。

私の友人たちは、「ヨコミネ式」という幼児教育法を取り入れた幼稚園に子どもたちを通わせているが、
確かに、子どもた...続きを読むちは読み書きも運動もよくでき、自信をもってすくすく育っている。

この著者、「鈴木メソッド」というヴァイオリンによる幼児教育法を提唱した鈴木鎮一さんの考え方も、
おそらく共通したところがあると思うが、それに加えて、音楽という芸術の持つ力もすごいと思った。

つまり、才能とは生まれつきではなくて、育てるもの。
「すべての幼い命がよく育つ可能性をもって生まれてきている」という人間観の重要性。
幼い子どもたちに友情と尊敬をもって接し、よい人間に、好ましい能力の人になるように育てていく。
音楽を通して、生きる喜び、温かい人間性を養っていく。

聖書的に見れば、人間は生来、歌や音楽を通して創造主なる神をほめたたえるために造られている。
バッハやモーツァルトは天上の音楽だとしばしば言われるが、
音楽を通しての幼児教育を子どもたちに施すことは、
人間が本来の人間性<真・善・美を感じる心>を豊かに持つ人生を送るための秘訣だと、強く思った。

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Posted by ブクログ 2010年07月04日

この英才教育は人に競り勝つためのものとは違います
「もし、世界の国々が自分の国々の幼い子供たちをほんとうによい人間に育て上げることに全力を注ぐならば、たぶん、地上から戦争はなくなるでしょう」
という鈴木氏の言葉にあるように、もっと深い宗教的な念いを感じさせられる内容です。
読みながら念いを実践に変え...続きを読むていくその生き方に感動しました。

多分ただの英才教育のノウハウだけならここまで広く世界に広まることはなかったのでしょう

愛に生きる、と言う題名がぴったりの名著です

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Posted by ブクログ 2010年05月13日

この本を初めて読んだのはもう10年位前になるだろうか。
 きっかけはエレファント・ラブというラップグループだった。渋谷のクアトロに忌野清志郎のライブを観に行ったのだが、そのときにジョイントで出演していたのがこのエレファント・ラブであった。ほとんどラップは聴いたことがないのだが、なかなか面白いもんだな...続きを読むぁと思った。そして、帰りにアンケートを出したのだが、それから彼らの「エララブ通信」なる会報のようなものが隔月くらいで届くようになった。
 その会報の中で、あるときこの鈴木 鎮一氏の著書『愛に生きる―才能は生まれつきではない』が紹介されていた。エレファント・ラブとこの本のタイトルの組み合わせは異質だったので、とても印象に残り、後日本屋で確認して購入した一冊だった。

 著者の鈴木鎮一氏(1898~1998)は、“スズキ・メソード”と呼ばれるヴァイオリン教育の普及に勤めた方で、多くの音楽家、そして子供達を育ててきた方である。この著者の子供達へのまなざしこそが、「愛に生きる」姿勢そのものだったようである。ヴァイオリンのお稽古というと、どこか敷居が高く、特別なもののように感じてしまう。しかし、鈴木先生のこの著書を読んでいると、ヴァイオリン教育とは、ヴァイオリンというものを通して人間を形成するためのもので、決して特別な人たちだけのものではないことを教えてくれる。ヴァイオリニストになるため、音楽家になるため、という打算的な視点ではなく、その前にある人間性の形成の大切さを教えてくれます。

 当院にはバレエを習っているお子様、大人の方も多く来ますが、バレエをやっている方に共通しているのは、みなとても礼儀正しいということです。この礼儀正しさというのは、自然な身のこなしの中に舎るものであり、周りをとても明るくしてくれるものです。見た目は華やかな世界ではありますが、その華やかさを演出するために、演技者達はハードな練習を重ねています。この練習の積み重ねの中に、礼儀の土台作りがあるのかもしれません。
 ヴァイオリンとバレエでは違うかもしれませんが、何か共通するものが根底には流れているような気がします。

 久しぶりに手にした鈴木鎮一氏の『この愛に生きる―才能は生まれつきではない』。初めて手にしたときと同じところで、目が留まりました。そして、何度も何度も心の中で反芻してみました。
 それはこんな文章です・・・。

「思うだけでは能力ではない。それは、思わないのと結果は同じだ。やってのけてこそ、能力なのだ。思ったら行う能力を身につけよう。」

 思ったらやる、思ったら実行する。単純なことですが、これが一番難しい。いや、“難しい”と思ってしまう時点で、すでに実行することを避けているのだ・・・。この本を再び読みながら、“実行”を誓いました・・・。

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Posted by ブクログ 2010年02月17日

1966年初版のこの本が読み継がれる理由。

自己啓発はどうあるべきか。
原点が垣間見えます。

おすすめです!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

才能は生まれつきではない。たゆまぬ努力の積み重ね。
幼児が500回で出来たことは、大人でも5,000回繰り返すと出来るようになる。
著者の鈴木さんはバイオリン指導を通じて「才能は生まれつきではない」を教えているけど、全てのことに対して当てはまると思う。
私は30歳にしてこれこそ一生をかけてやっていき...続きを読むたい仕事だ! というものを見つけたけれど、そんな私にとってとても力強い言葉になった。
ひたすらに自分を磨き、「その道のプロ」になるぞ! と、熱く思える本。

現在4歳になる娘への接し方や、何かを習わせる時の親としての注意点への参考にもなります。
バイオリンを習わせたい……(影響を受けやすいヒト)。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

スズキメソードの創始者である鈴木鎮一先生の著書です。この本自体1966年に第一刷発行とある程歴史のある物。内容を読んでまた驚き。私の親が子供だった頃既にこんなすばらしい幼児教育、ヴァイオリンを使った英才教育をしていたなんて!!鈴木鎮一先生のお人柄がこの本で伝わってきますし、私が音楽音痴なだけ余計に「...続きを読む音楽は高い感覚・美しい心をはぐくむ」「どの子も育つ育て方ひとつ」など、私の心に響きました。

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Posted by ブクログ 2022年03月02日

本物の人間教育としての音楽教育について、深い情熱に基づき書かれており大変感銘を受けた。

最上の環境において育てることが大事、天才という生まれつきの才能はない、どの子も育つ、育て方ひとつ

という言葉に、才能のなさを嘆くおのれの小ささを恥じいった。最上の環境をどこまで作れるかは自信がないけれど自分の...続きを読むベストを尽くそう。

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Posted by ブクログ 2021年10月21日

1966年初版だからか、今は都市伝説とされており事実かどうか定かでない「オオカミ少女」のカマラとアマラの話を実在のものとして信じて書いている部分もあり、作者の専門外の部分は慎重に読む必要がある。書になっているからと言って鵜呑みにはできない。

「やるべきだと思いながら、ただちにスタートしない」ことが...続きを読む自分の成長の妨げになっている。

『観客席で両手を失う』という節にとても共感した。
本当に感動するものを見た時、沸き立って体が動くというより脳内で沸き立って四肢は全く動かなくなるという感覚になる。

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Posted by ブクログ 2018年03月29日

鈴木鎮一 「 愛に生きる 」音楽教育家の能力開発論

「一に人物、二に技量」その道にすぐれるためには 人間として、すぐれた人でなければならない

能力開発(新しい能力をつくる)プロセス
*繰り返しを繰り返す→知識が身につく→能力になる
*質の向上を目指す=もっと立派に

能力について
*生まれつきの...続きを読む才能はない→才能は育てるもの
*能力は自分でつくるもの→繰り返しを繰り返すこと→急ぐな休むな
*能力は 外部の環境条件に 順応して 内部に育つもの
*勘も育てるもの→ 勘とは 合理的な経験を土台に、瞬間的に働く確実性〜訓練なくして勘は育たない

すぐれたものを感じとる能力
*相手によるのではなく、自分の内部が感じとる
*常に謙虚に〜奢りは真実と偉大さを知る力が失われる

質の向上(もっと立派に)
*会得した一つの曲をうんと練習させる〜この曲の世界最高の演奏を聴かせる〜もっと立派に〜やがて高さが生まれる〜それは技術ではなく精神の領域

毎日のお参り「今日も1日ありがとうございます」で十分〜虫のいいことは言わないこと

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Posted by ブクログ 2016年01月11日

ヴァイオリニストであり、スズキ・メソードの創始者でもある鈴木鎮一が、その教育法を確立していく過程を自ら振り返った1966年、37歳時の著作。
鈴木氏は、世界的には音楽教育家および教育学の理論家として著名で、音楽を通じて心豊かな人間を育てることを目的とする教育理論は、日本よりも欧米、特に米国で高く評価...続きを読むされているという。
鈴木氏は、30数年の体験を振り返って、「人間の能力は生まれつきではない。生まれた子は、大自然によって与えられた、生きようとする生命の働きのままに、おかれた環境のなかで、その環境に適応して、それぞれの能力を身につけていくのだ」と言い、「能力は育てるものだ。能力が能力を生む。能力は生まれつきではない。環境にないものは育たない」、「非才を嘆くは愚。くり返し、くり返せ。急ぐな、休むな」ということを、具体的な教え子たちとの経験を引いて語っている。
その教え子には、本書でも詳しく語られる、最初の教え子である桐朋学園大学前学長の江藤俊哉、現芸術監督、国際スズキ・メソード音楽院校長の豊田耕兒、また、スズキ・メソード音楽教室出身者には、さだまさし、久石譲、永世棋聖の佐藤康光、衆議院議員の田中康夫、社会学者の宮台真司など、様々な分野で活躍する人々がいる。
組織的に取り入れることは難しい類の手法なのかもしれないが、学校教育に留まらない本質的な教育法として、もっと広く知られてよいものと思う。
(2005年7月了)

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Posted by ブクログ 2015年03月04日

教育関係者必読の一冊。能力は作るもの。完全なブランクスレート説に立つわけではないが,実際の生活や教育においては後天的な経験によって結果が変わるという説は親和性が高い。また,教えるを強調せず育つ部分に注目するアプローチも価値がある。構成主義的観点から考えても教育という営みに「育つ」要素は不可欠だ。
...続きを読む読すべき本だな。

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Posted by ブクログ 2011年06月30日

『生まれつきではなく、環境によって子供たちがその能力を身につけて育っている。』
才能ではなくて、育つ環境がどれだけ大事かを痛感します。

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Posted by ブクログ 2010年12月13日

これを読んで俄然やる気がでてきた。いつまで続くか分からないがその都度読むべき本であろう。よっしゃー!!!

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Posted by ブクログ 2010年11月23日

[ 内容 ]
音楽は高い感覚・美しい心をはぐくむ。
そして、だれでもが、音楽を通して、生の喜びを感じ、あたたかい人間性を養うことができるようになる……。
どの子も育つ育て方ひとつ――をモットーとした著者独特のヴァイオリンによる才能教育は、江藤俊哉・豊田耕児・志田とみ子・小林健次など多くの名ヴァイオリ...続きを読むニストを生み出した。
そして、著者が指導した幼い子どもたちの高度な演奏は、カザルスやグルミュオらの巨匠を驚嘆させ、全世界の注目を集めている。
本書は、その貴重な著者30年の実践の記録を公開し、愛を基調とした教育を提唱する感動の名著。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2010年01月24日

人間に能力がある、才能は生まれつきではなく、作り出すもの、という著者の教育理念には共感できるものがある。芸術家の文章は今まで馴染みがなかったので、新鮮。美しさに対する感性というものも大事にしていきたい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

才能は、生まれつきではない・・・。読んで、育てるって責任重いなあ・・って感じた。きっといろんな人が、考えは理解したけど、むずかしいなあって感じただろうなあ。だからこそ、メソッドが生まれる。それぞれのエピソードは、ちょい自慢ちっくだけど、感心した。やっぱり好きなことをする、一生懸命する、目の前の人に一...続きを読む生懸命やってみる、が大事だと思う。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

教育のみならず、自分自身への戒めの面で共感する内容が多い本だった。「今すぐするか、しないか」などとても印象に残っている。
「どの子も適切な環境を用意してやれば必ず伸びる」という考え。教師は忘れてはいけないと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月12日

才能は生まれつきではない。努力の賜物である。
と、夢を見させてくれた大切な本である。
残念ながら、実体験から「才能」は生まれつき(遺伝の割合が大きい)と感じる。これは、近年の研究からも明らかになっている。天才は、もともと下駄を履いており、さらに努力を重ねて高みに昇っていくのだ。その努力にしても、コツ...続きを読むコツやることを厭わない生まれつきの気質というのもある。

だが、楽しむだけなら、才能のあるなしは全く関係ない。この本の境地に至れるように精進したい

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Posted by ブクログ 2011年04月11日

バイオリンのスズキメソッドの鈴木さんですが、子供、人間に対しての視線がすばらしい。
人間はみな同じという点には共感。
また、その人に才能がというよりみんなができる、という点もまたすばらしい。
非才という本との共通点もあるが、ひたすら努力をし続けることも大切さを改めてそして丁寧に書いてある本だと思った

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