いしいさやのレビュー一覧
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購入済み
人を幸せにする宗教は存在しない
私は創価学会の三世でした。
エホバほど厳しくないですが、クリスマスはなく、初詣も行ったことありませんでした。
座談会や少年部に行かされ、御書を学び、試験もありました。
会合の受付(白蓮)をやらされ、決意発表をさせられ、新聞啓蒙や、公明党支援、学校で新聞が持ち物だと聖教新聞を持たされたり、京都の修学旅行で神社やお寺に行けなかったり、友達からもらったお守りも捨てられたり、なにもかもずっととてもとても嫌でした。
両親が信者だったので、逃げ場がありませんでした。
日蓮の教えてだったはずが、いつしか池田大作のことを先生と呼び、池田教に化した創価学会ですが、そんなことを言えば学会員はみな顔を青くして退転 -
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よくある元二世の体験談だが良い
私も JW 元二世だが、ネット上にはこの手の元二世の体験談はありふれている。
特に目新しい情報は描かれていないが、漫画として(そして電子版として)出すと言う部分には新規性があるので、そこは評価できる。
他のレビュワーも書いているように、作者の育った家庭はかなり狂信者度が高い方かもしれない。
私の親はここまでではなかったし、はっきり言って尻を叩かれた経験は私は殆どない。
こういうのはもっと古い世代の JW がやってたことだと思っていた。
しかし、作者は私よりも年下(たぶん作者は2019年現在で20代くらい? 私は30代半ば)らしく、下の世代でもまだこんなレベルのことやってんのかよエ -
購入済み
価値観とは
ずっと前から気になっていた本でした。
今回購入し、全編読んでみて感じたことは一言で言うと価値観の喪失です。
価値観とは、潜在的にも本来は自分で決めるものだと思いますが、作品の中では全てが「エホバ」によって左右されている。これが洗脳の始まりなんだなと強く感じました。
宗教を否定する気はありませんが、本来の自分を失い兼ねることは否定できないと感じたとても深い作品だと思います。
購入して良かったです。 -
今でもある話
少し関わり合いのあったおかあさんがクリスチャンでまさにこういうおかあさんで、他人の私でも地味な圧を感じて怖かったことがあります。そういう「圧」の描写がものすごく的確。ここにかかれた宗教はカルトなのでもちろんですが、パッとみはいい親御さんのはずが実はめっちゃ毒親、という人間を深く描写されてる良作だと思います。作者の幸せを思わずにいられません。
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ネタバレ 購入済み
同じ経験に共感。辛い…。
この作品に出てくる全く同じ宗教で幼少期~二十歳までの人生を自分も送りました。
本当に経験した事は全く同じです。
応援団ダメ。騎馬戦もダメ。校歌・国家もダメ。
漫画ダメ。友達から貰ったものは相応しくないもの(またはサタンの影響受けるから)だから捨てる。
だからクラスでも浮く。次第に友達もいなくなる。
少しでも嘘ついたり、神の意志に背いたら鞭打ち。我が家もベルトでした。終わったら『ありがとうございます』を言う。
共感する事が多く、作品を通して昔の自分を見ているような内容で正直辛い。でもそれくらい誇張しているものは一切なく、生々しく描かれています。
もし、自分の学生時代にこ -
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自分の知らない世界を知ることができて、おもしろかったです!
絵もシンプルでとても見やすいです。
でも、最後が尻すぼみ…。
「えっこれで終わり???」って感じで、中途半端で物足りなかった。
母親に反抗してからの話をもっと詳しく丁寧に書いて欲しかった。
「ここからおもしろくなりそうだ!」って期待していたのに…最後にガッカリ。
この内容でこの値段は合わないかな!
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購入済み
ここまでヒドくはなかったですが
私も母親がある宗教に入っていた時期がありました。
中学に上がる頃、他の信者から(この時初めて会った)集会に誘われ行ったところ、なんともまあ気持ち悪く異様な空間でした。
数回は仕方なく参加していましたが、どうにも耐えられなくなり、誘われても断り続けていたらいつの間にか声をかけてこなくなったのでホッとしたものです。
今でもあの光景を思い出すとイヤな気分になります。
現在は母もどうやらその宗教から抜けたようで良かったですが、信心していた当時、友人達と初詣に神社へ行こうとしたら頑なに止められた記憶があります。
何故か母はそのことを忘れていたようですが(笑) -
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同じ体験をした
同じ体験をしてたから読んでてすごく辛くなった
でも描いてくれてよかったと思います
どんなに説明してもたぶんこの辛さは世の人たちには理解できないと思う
二世の子の辛さが分かるのは二世の子だけ
同じエホバの証人二世で苦しんでる子たちがいっぱいいると思うから
そういう子に届けばいいなと思う...
ただエホバの証人が頭のおかしい人みたいに描かれていたのはちょっと気になる
いいこともいっぱいしてるだろうし
悪いことはしてないし -
Posted by ブクログ
自分の親は新興宗教を毛嫌いする人だったので、どちらかというと偏見が強い。だから本当にわからない。
子供のためだ、子供の意志で集会に連れていくのだというが、子供が拒否できるはずがないだろう。
母親が好きで嫌われたくないと思うのは当然ではないか。
長じてその支配から逃れられたとしても、幼い頃から刷り込まれたことは、間違っていると思っていても破ったら罪悪感や嫌悪感が発生してしまうものだ。
争いがダメだと言いながら子供を鞭打つのは何故だろう。
それが聖書に基づいた指導だというならば、争いはダメだが一方的な暴力はOKということになる。
信者以外の人は悪魔で係わるのは良くないというのなら、何故勧誘に -
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悲しいけど
辞める時にお母さんが、おかしくなるとかがなくて逆に凄い。自分で信じて入ったからかな?
これを機に色々な宗教のこんな話が出てこないかな?
と思う。