感情タグBEST3
同じ経験に共感。辛い…。
この作品に出てくる全く同じ宗教で幼少期~二十歳までの人生を自分も送りました。
本当に経験した事は全く同じです。
応援団ダメ。騎馬戦もダメ。校歌・国家もダメ。
漫画ダメ。友達から貰ったものは相応しくないもの(またはサタンの影響受けるから)だから捨てる。
だからクラスでも浮く。次第に友達もいなくなる。
少しでも嘘ついたり、神の意志に背いたら鞭打ち。我が家もベルトでした。終わったら『ありがとうございます』を言う。
共感する事が多く、作品を通して昔の自分を見ているような内容で正直辛い。でもそれくらい誇張しているものは一切なく、生々しく描かれています。
もし、自分の学生時代にこの本の主人公みたいな人がいた覚えがあるなら、考えて見て欲しいです。
確か学校では浮いた存在だったけれど、本当はそんな行動をしたくてしている子では無かったのかも。
いくら学校で普通の行動を取りたくても、バレた時の恐怖を考えると普通の行動が出来ない。親と地域の信者が学校内の行動見てなくたって、神が見ている(と教えられているから)24時間365日『神』という監視カメラが頭上に付いているのと同じです。そして数々の行動の結果次第で永遠の命か死を決められる生活を子供の頃から強いられる訳です。
自分はこの組織から離れた瞬間、服装を激的に変えました。泥酔レベルの飲酒とタバコは勿論、派手なメイク、ゴシック・パンクに身を包みアクセサリーも十字架どころかドクロ・逆十字を身につけるようなファッションになり(笑)、当時付き合っていた彼氏とも同棲してからの入籍。勿論入籍前に何度も仲良しもありましたが、
この宗教からして見れば恐らく破門レベルの行動です(笑)
組織から離れてから自分が世間知らずだと感じ、初詣の参拝の仕方や七五三の時期、正月飾りの処分まで分からないこと沢山ありすぎて勉強した結果、逆に一般人が知らない知識まで蓄えてました(笑)
そんな自分はもうすぐ一般的な家庭の中で出産を迎えます。戌の日の安全祈願も普通にしました。
主人は自分の過去の宗教歴がある事を十分に理解してくれているし、自分ももうこの宗教に戻る気は全くありませんが、どの宗教や生活習慣であれ、この本に書かれているような幼少期を子供に味合わせたくありません。
自分も
自分もカルトと呼ばれるキリスト教信者の家で育ちました。
エホバでは無いし、完全なカルトではない!と思ってたけど
この漫画とあまりにも似ていてゾッとしました。
私は半分は足抜けしてる状態ですが、家族はまだ
全員ドップリ浸かっています。
「兄弟姉妹」とか「火曜の集会」とか「サタンよねー」とか
まんまです。カルトというのは宗派の違いはあれど
どこか似て来るものなんですね。
因みにエホバから逃げてきた信者さんも大勢います。
せっかく逃げて来て、何故また似たようなカルトに嵌るのか…
今でもある話
少し関わり合いのあったおかあさんがクリスチャンでまさにこういうおかあさんで、他人の私でも地味な圧を感じて怖かったことがあります。そういう「圧」の描写がものすごく的確。ここにかかれた宗教はカルトなのでもちろんですが、パッとみはいい親御さんのはずが実はめっちゃ毒親、という人間を深く描写されてる良作だと思います。作者の幸せを思わずにいられません。
Posted by ブクログ
他宗教も含め、宗教育ちの2世、3世にはとても共感できる内容だと思います。宗教という正義で子どもの自由を奪う親の在り方に疑問を持てる読者は、ある意味『正常』なのではないでしょうか。
歪な世界は今も確かに隣り合わせで存在し、『教義=絶対正義』で育つ子どもが本当に幸せなのかを考えさせられます。
宗教育ちの生きづらさが楽になる、ひとつのきっかけとしてお勧めの一冊です。
人を幸せにする宗教は存在しない
私は創価学会の三世でした。
エホバほど厳しくないですが、クリスマスはなく、初詣も行ったことありませんでした。
座談会や少年部に行かされ、御書を学び、試験もありました。
会合の受付(白蓮)をやらされ、決意発表をさせられ、新聞啓蒙や、公明党支援、学校で新聞が持ち物だと聖教新聞を持たされたり、京都の修学旅行で神社やお寺に行けなかったり、友達からもらったお守りも捨てられたり、なにもかもずっととてもとても嫌でした。
両親が信者だったので、逃げ場がありませんでした。
日蓮の教えてだったはずが、いつしか池田大作のことを先生と呼び、池田教に化した創価学会ですが、そんなことを言えば学会員はみな顔を青くして退転した!謗法だ!と騒ぎ立てるでしょう。
学会員が崇拝する池田大作は、今どこにいるのでしょうか。
仮に生きていたとしても、人前に姿をさらせる状態ではないはずです。
ずっと信じてなかったけど、でもそれをハッキリ言ったら絶対悪いことが起こるとずっと思っていました。池田先生のことを池田大作なんて言うことすらできませんでした。
親にも怒られると思いましたし、嫌われて悲しませると思っていました。
でも、思い切って離れてみたら何も変わらない、むしろ肩の荷が降りて清々しい人生が待っていました。
まだ、初詣にはなんとなく行けないのですが、子供が産まれて、この子が喜ぶ姿を見たくて毎年クリスマスプレゼントを用意するのが幸せです。
私にはこなかったサンタさんですが、一度だけ父親がリカちゃん人形をくれたことがありました。
サンタさんと言いたかったけど、お父さんだよと母に言われてとても悲しかったこと、漫画を読んで色々思い出しました。
宗教にしばられて、なんとなく違うな…って思ってる全ての人が、本当に幸せになるために読んでみて欲しい1冊です
よくある元二世の体験談だが良い
私も JW 元二世だが、ネット上にはこの手の元二世の体験談はありふれている。
特に目新しい情報は描かれていないが、漫画として(そして電子版として)出すと言う部分には新規性があるので、そこは評価できる。
他のレビュワーも書いているように、作者の育った家庭はかなり狂信者度が高い方かもしれない。
私の親はここまでではなかったし、はっきり言って尻を叩かれた経験は私は殆どない。
こういうのはもっと古い世代の JW がやってたことだと思っていた。
しかし、作者は私よりも年下(たぶん作者は2019年現在で20代くらい? 私は30代半ば)らしく、下の世代でもまだこんなレベルのことやってんのかよエホ証は、と思ったくらいだ。
で、以下は私が考える批判点、および課題点。
主人公(たぶん作者)が性にだらしなくなったシーン(特に好きでもない男とセックスするシーン)が描かれているのだが、そうなったのは宗教のせいだけなのかは若干疑問。
私は大学時代に付き合った彼女と同棲して、そのままズルズルと同棲を数年間続けてようやくその人と結婚したクチだが、特に愛していない女とやるようなことはしなかった。
だから貞操観念と幼少期の宗教はあまり関係ないんじゃないかな、とも個人的には思う。
JW だけに限った話じゃないが、カルトの元信者としての体験や、二世として幼少期に宗教を強制された体験を描く作品というのは、「私は~という体験をさせられて辛かった、嫌だった、孤独だった、浮いていた」という話に終始している傾向がある。本作もその例に漏れない。
で、「普通の人生を送りたかった」みたいなことを言う例が多い。
だが、本当は「普通の人生」なんてそうそうないのかな、と私は最近思っている。
エホ証の子どもが周りのクラスメートを羨ましがるのは結構だが、実はそういうクラスメートだって色々と闇を抱えているのかもしれない。というか、問題のない家庭・人間なんて、本当はいないと最近は思っている。
だから、当時の私は単に「隣の芝が青く見えている」だけだったんではないか、とも最近は思っている。
単に「私はカルト宗教を強制させられていて辛かったんです」だけの体験談だけでは、価値を相対化できたとは言い切れないのではないかと考えている。もし次回作もカルトをテーマに描くならばそこまで踏み込んで欲しい。
価値観とは
ずっと前から気になっていた本でした。
今回購入し、全編読んでみて感じたことは一言で言うと価値観の喪失です。
価値観とは、潜在的にも本来は自分で決めるものだと思いますが、作品の中では全てが「エホバ」によって左右されている。これが洗脳の始まりなんだなと強く感じました。
宗教を否定する気はありませんが、本来の自分を失い兼ねることは否定できないと感じたとても深い作品だと思います。
購入して良かったです。
自分の知らない世界を知ることができて、おもしろかったです!
絵もシンプルでとても見やすいです。
でも、最後が尻すぼみ…。
「えっこれで終わり???」って感じで、中途半端で物足りなかった。
母親に反抗してからの話をもっと詳しく丁寧に書いて欲しかった。
「ここからおもしろくなりそうだ!」って期待していたのに…最後にガッカリ。
この内容でこの値段は合わないかな!
同じ体験をした
同じ体験をしてたから読んでてすごく辛くなった
でも描いてくれてよかったと思います
どんなに説明してもたぶんこの辛さは世の人たちには理解できないと思う
二世の子の辛さが分かるのは二世の子だけ
同じエホバの証人二世で苦しんでる子たちがいっぱいいると思うから
そういう子に届けばいいなと思う...
ただエホバの証人が頭のおかしい人みたいに描かれていたのはちょっと気になる
いいこともいっぱいしてるだろうし
悪いことはしてないし
ここまでヒドくはなかったですが
私も母親がある宗教に入っていた時期がありました。
中学に上がる頃、他の信者から(この時初めて会った)集会に誘われ行ったところ、なんともまあ気持ち悪く異様な空間でした。
数回は仕方なく参加していましたが、どうにも耐えられなくなり、誘われても断り続けていたらいつの間にか声をかけてこなくなったのでホッとしたものです。
今でもあの光景を思い出すとイヤな気分になります。
現在は母もどうやらその宗教から抜けたようで良かったですが、信心していた当時、友人達と初詣に神社へ行こうとしたら頑なに止められた記憶があります。
何故か母はそのことを忘れていたようですが(笑)
Posted by ブクログ
色んな意味で興味深かった。信仰の自由ってあるんで一概にこういうのが良くないとは思わないんだけどその他の自由が許されない(決してそういうわけではなさそうだけど)というのはちょっとね。
後そういう判断が不十分な子供に押し付けるのはやっぱり理解できないところがあるかなと。
こういう仕事をすると関係者にはきっと身バレすると思うんで作家さんは大変だなとは思います。
Posted by ブクログ
エホバから脱出できた作者の幼い頃の話。
エホバって悪質で(その家の子供にとって)不幸な宗教だったんだなぁってのがわかる。児童虐待で摘発できないのかな?
脱出してもまとわりつく罪悪感を振り払うためにわざと罪(禁止されていること)を犯さなければいけなかったって悲しいことだな。
Posted by ブクログ
自分の親は新興宗教を毛嫌いする人だったので、どちらかというと偏見が強い。だから本当にわからない。
子供のためだ、子供の意志で集会に連れていくのだというが、子供が拒否できるはずがないだろう。
母親が好きで嫌われたくないと思うのは当然ではないか。
長じてその支配から逃れられたとしても、幼い頃から刷り込まれたことは、間違っていると思っていても破ったら罪悪感や嫌悪感が発生してしまうものだ。
争いがダメだと言いながら子供を鞭打つのは何故だろう。
それが聖書に基づいた指導だというならば、争いはダメだが一方的な暴力はOKということになる。
信者以外の人は悪魔で係わるのは良くないというのなら、何故勧誘に来るのだろう。
それは悪魔を仲間に引き込むことではないのだろうか。
詳しい教義を知りたいとも思わないので調べるつもりもないが、何故信じられるのかが分からない。
お父さんはお母さんがのめりこむ様を強く反対はしていないようだが良く思っていはいないようだ。
両親共に信者の場合はなかなか難しいが、そうでないなら子供を救い出してあげて欲しいと思ってしまう。
悲しいけど
辞める時にお母さんが、おかしくなるとかがなくて逆に凄い。自分で信じて入ったからかな?
これを機に色々な宗教のこんな話が出てこないかな?
と思う。
Posted by ブクログ
本の内容自体は興味深かったし、
読んでてすごく面白かった☻
信仰の自由はあるけれど、
子どもに強要するのはな〜て、、。
子どもにも決める権利が平等に合って
本人の気持ちを大事にしてあげるべき
なのではないかなって思った。