同じ経験に共感。辛い…。
この作品に出てくる全く同じ宗教で幼少期~二十歳までの人生を自分も送りました。
本当に経験した事は全く同じです。
応援団ダメ。騎馬戦もダメ。校歌・国家もダメ。
漫画ダメ。友達から貰ったものは相応しくないもの(またはサタンの影響受けるから)だから捨てる。
だからクラスでも浮く。次第に友達もいなくなる。
少しでも嘘ついたり、神の意志に背いたら鞭打ち。我が家もベルトでした。終わったら『ありがとうございます』を言う。
共感する事が多く、作品を通して昔の自分を見ているような内容で正直辛い。でもそれくらい誇張しているものは一切なく、生々しく描かれています。
もし、自分の学生時代にこの本の主人公みたいな人がいた覚えがあるなら、考えて見て欲しいです。
確か学校では浮いた存在だったけれど、本当はそんな行動をしたくてしている子では無かったのかも。
いくら学校で普通の行動を取りたくても、バレた時の恐怖を考えると普通の行動が出来ない。親と地域の信者が学校内の行動見てなくたって、神が見ている(と教えられているから)24時間365日『神』という監視カメラが頭上に付いているのと同じです。そして数々の行動の結果次第で永遠の命か死を決められる生活を子供の頃から強いられる訳です。
自分はこの組織から離れた瞬間、服装を激的に変えました。泥酔レベルの飲酒とタバコは勿論、派手なメイク、ゴシック・パンクに身を包みアクセサリーも十字架どころかドクロ・逆十字を身につけるようなファッションになり(笑)、当時付き合っていた彼氏とも同棲してからの入籍。勿論入籍前に何度も仲良しもありましたが、
この宗教からして見れば恐らく破門レベルの行動です(笑)
組織から離れてから自分が世間知らずだと感じ、初詣の参拝の仕方や七五三の時期、正月飾りの処分まで分からないこと沢山ありすぎて勉強した結果、逆に一般人が知らない知識まで蓄えてました(笑)
そんな自分はもうすぐ一般的な家庭の中で出産を迎えます。戌の日の安全祈願も普通にしました。
主人は自分の過去の宗教歴がある事を十分に理解してくれているし、自分ももうこの宗教に戻る気は全くありませんが、どの宗教や生活習慣であれ、この本に書かれているような幼少期を子供に味合わせたくありません。