榎本まみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
弱者には弱者なりの戦い方がある
受付業務や接客業務などされてる方が
読んだらものすごい強い味方になってくれると思います…
日々の電話対応とか
接客業務で役立つ小さいけれど大きなヒントが詰まってました
エッセイとしてもとても面白いし
なにより、督促やコールセンターだけじゃなく
全てのお仕事
さらには人間関係だったり
人との関わり合い全てのことに通づるヒントや気づきがいっぱいでした
世の中
理不尽なことはなくならないし
そんなことだらけなときもあるけど
そんな時こそ
なんで相手はそうしてくる?って
一歩下がって冷静に見れるように
視野を広げてくれる1冊でした
自分も相手も傷つけない対応の -
Posted by ブクログ
配属された部署は債権回収部門のコールセンターだった―。人見知りで強く言えない性格の著者が百選練磨の借金王の面々を相手に格闘し、2000億円の借金を回収する「スゴ腕督促OL」になるまでを書いたものです。
この本について書くときにはどうしても自分の恥というものに向き合わざるを得なくなります。
実を言うと、僕も彼女のような督促を業務とする女性たちと話をしなければならないことがありまして、運転免許を取得する際に某信販会社から金を借り、少しでも速く返済をするために多少無理目の返済額を設定し、3カ月目から徐々に返済が遅れ、結局返済はしたものの、半年ほど返済が遅れ、今までは女性が電話をかけてきたのに -
Posted by ブクログ
ただの督促コールセンターのOLの愚痴本なんかではなかった。
督促客の言葉から身を守る方法や、相手にちゃんと約束を守らせて入金させるわざを研究していく経過、著者が身をもって開発したストレスフルな仕事に対処するノウハウは、対人援助を生業としているどの職種(感情労働)にも当てはまると思った。
「信用を失うということは命を失う事に等しい。
信用のない人は救急車だって助けてくれないんだ」
自分で借りたお金を理不尽な言い訳をして罵倒する相手に対して砦となり、これ以上信用を失わなせないために、なんとか返済しようとあの手この手で頑張る人達の姿に心の底からお疲れさまです…とお伝えしたいと思った。
客から -
Posted by ブクログ
新卒でコールセンターに入社した著者が、企業の事情を赤裸々に語ったエッセイ本。コールセンターと聞くと、多くの人が常日頃クレーマーからの罵声を浴びるストレスフルな仕事だと想像する。実際に本書を読むとわかるが、コールセンター勤めは精神的苦痛を強いられる仕事であり、短期間で次々と辞職する社員が絶えない。そんな過酷な環境下で会得した著者の処世術を本書から学べる。
コールセンターとは基本的に客から感謝されることはなく、むしろ、徹底的に嫌われる仕事である。そのため、怒られることを前提に、いかに客との衝突をできるだけ避けるのかが仕事を進めるうえで重要である。
相手とする客は大きく分けて論理型と感情型の二 -
Posted by ブクログ
★特長
大学卒業後、お客さんにありがとうと言われる仕事がしたいと言い続けて就職した信販会社。
キャッシングの返済金滞納の督促部署、その後クレジットの督促部署へ。
お客さんには感謝されない仕事。
お客さんからの怒号、罵声を受けながらの交渉、説得に次々と心を病み、辞めていく同僚や同期たち。
もう少し負担を減らせる方法はなかったのか?
周りが辞めていくたびに悔しい思い。
本人も督促が苦手で、心も体もボロボロ。
私がお金を回収出来る様になれば、そのノウハウは使えるのではないか?
私の「研究」が始まる。
★魅力
督促という仕事の数々の苦労話とともに、成長していく著者の姿が描かれている。
回収率100 -
Posted by ブクログ
カスタマーサービスに従事している人にとって間違いなく良書。
クレジットカード会社のコールセンターに従事し、支払いが滞っている消費者に対して入金を促す電話をかける著者。新入社員で訳もわからず配属されて、客に罵倒され打ちのめされながらも、先輩のスキルを取り込み顧客対応の武器を身に着けていくというもの。
ここに書かれてあることは(確証はもてないが)ノンフィクションだろう。怒り狂った顧客への対応に有効なフレーズやスキルが多く書かれていて、かなり実用的な書籍だと思う。
打ちひしがれても仕方ない体験をこのような書籍にすることで、大変なカスタマーサービスに従事する人達に光明をあたえるアイデアに拍手喝采。