樋口恭介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「面白い構成」だけど長い。
読み始めがとても詩的で…
「SFでも(この言葉自体好きではないが)厨二病っぽいのあるんだな…」
と言う印象を持つ。
階層構造で現実(L8)と物語の世界(L7)と自動増殖するその他の階層を用意して展開する話は好物で、あらすじを読み期待をしていた。
AIが出力したログのような物語のコードとして記述された文章が難解さだけを上げていき、陶酔するための文章のような印象を受ける。
スラスラと描写が入ってくる文章もあるため難解な箇所は自分の理解力の問題と、作者の意図したモノでありモノでないのであろう。
どうもこの「○○であり、○○で無い」と言う表現が多く出てきて読み解くの -
Posted by ブクログ
ネタバレ「SFマガジン」で異常論文と題した特集が掲載されて一部の界隈で話題となり、書き下ろし作も追加して満を持して刊行された分厚い作品集。
編者の樋口恭介氏が語る「異常論文とは、生命そのものである。」のフレーズが帯に踊る、賑々しい一冊です。どんだけスゴいのか!?と、期待に満ち満ちて読み進めました。
・・・まぁ、論文ではない作品が、多いですね・・・(^_^;
当然ながら「論文」をどう定義づけるか、にもよりますが、鴨の印象では論文:凝った構成の小説:小説=2:5:3ぐらい。語弊を恐れずにいえば、衒学的なタームを次々と繰り出して読者を煙に巻く、または自己陶酔に酔いしれる、独りよがりな作品が少なくないと感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ円城塔「決定論的自由意志利用改変攻撃について」★★★
青島もうじき「空間把握能力の欠如による次元拡張レウム語の再解釈およびその完全な言語的対称性」★★★
陸秋槎「インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ」★★★
松崎有理「掃除と掃除用具の人類史」★★★
草野原々「世界の真理を表す五枚のスライドとその解説、および注釈」★★★
木澤佐登志「INTERNET2」★★
柞刈湯葉「裏アカシック・レコード」★★★
高野史緒「フランス革命最初期における大恐怖と緑の人々問題について」★★★
難波優輝「『多元宇宙的絶滅主義』と絶滅の遅延」★★★★
久我宗綱「『アブデエル記』断片」★★★
柴田勝家「火星環