借りたもの。
アメリカでルームシェアをする日本人のサトコとサウジアラビア人のナダが織りなす、カルチャーショックの数々。
異国の地でイスラーム圏との文化の違い、その考え方を知る。
日本ではあまり見かけない量り売りのスイーツショップ。
サウジアラビアでは性別や独身、家族によってお店の中で分けられること
...続きを読むや女性一人での外出は良くないとされ、一人でご飯を食べに行く事が無いという。
ジェスチャーが激しい事に気後れする日本人…
食パンは日本独自のパン(アメリカでは手に入らない)
そしてナダに結婚相手の話が!
そこからイスラーム特有の結婚事情について。
元々、部族間争いが絶えず、女性が未亡人になりやすかった頃に成立したイスラーム。女性の保護政策の一環だった訳だが。
現代でも妻を複数持つ人に求められるのは甲斐性。
どの妻も金銭的にも平等に扱うという事。……何となく光源氏を彷彿させられた。
日本のサブカルチャーがサウジアラビアでどの様に扱われているか、ちょっと紹介。
肌見せ厳禁、でもグロOK…ポケモンは進化論NGという立場から変化を「友達を呼んだ!」という無理がある設定に。所変われば、なカルチャーショック。
サウジの礼拝タイムによってお店が閉まること。
アメリカで若者の選挙への関心の高さやサウジで女性に選挙権が与えられる事を喜ぶナダを見て、選挙の大切さを痛感するサトコ。
後半にはクラスでひょんなことから村八分になったサトコが極端に他人の顔色を伺うようになってしまったこと、日本の同調圧力の息苦しさを垣間見るエピソード。
巻末は作者のサウジアラビア旅行記。