ユペチカのレビュー一覧
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イスラムへの理解だけでなく
サトコやナダ個々人の成長の記録でもあり、そういう面でも楽しめます。
登場人物は留学できている時点で比較的恵まれた境遇の人々ではあるけれど、イスラムに対してフラットだったのが全巻読み終わった今はポジティブな印象に。
良い面ばかりではなくネガティヴな面も記載があるので、いろいろ考えさせられます。
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Posted by ブクログ
ヨーロッパに一年留学していた時の記憶が蘇ってきて、サトコに自分を重ねて読んでいました。
郊外で公共交通機関を使うと、視線を感じること。「日本人は真面目ね」「日本人はお茶が好きなのね」と、自分が「日本人」として見られること。「チャイニーズ!」と子どもから声かけをされ、自分が「アジア人」として見られること。薄切り肉がどこにも売っていなくて、作れる料理のレパートリーが減ったこと。サーモン以外の魚が売っておらず、刺身や魚料理が恋しかったこと。語学留学でないのに自分の語学力が低くて落ち込んだこと。「私、あなたのこともっと知りたいの」と言ってくれた外国人の友人とお互いの国の言語や文化を語り合い、偏見や先入 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
アラビア語で“アル”で始まる単語が多いのは、“アル”が定冠詞(THEのようなもの)だから、というアラビア語講座からはじまり、コーラン朗読のダウンロード販売が存在すること(現代的)!。うーん、日本でも般若心経ダウンロードあるから、こういうものなのでは?
バーミアンの石仏爆破は今も忘れられない犯罪…原理主義者の暴走に反対するイスラームがいることを改めて思う。(そもそも原理主義者はただの過激思想で短絡的だと思う)
サウジアラビアで女性の教育は現在も色々と制約がかかっていて、文化圏が異なる私には「それでいいの?」と疑問を覚える。……でも性教育に関しては日本も大概だと思う。
メインはナダ -
Posted by ブクログ
借りたもの。
アメリカでルームシェアをする日本人のサトコとサウジアラビア人のナダが織りなす、カルチャーショックの数々。
異国の地でイスラーム圏との文化の違い、その考え方を知る。
日本ではあまり見かけない量り売りのスイーツショップ。
サウジアラビアでは性別や独身、家族によってお店の中で分けられることや女性一人での外出は良くないとされ、一人でご飯を食べに行く事が無いという。
ジェスチャーが激しい事に気後れする日本人…
食パンは日本独自のパン(アメリカでは手に入らない)
そしてナダに結婚相手の話が!
そこからイスラーム特有の結婚事情について。
元々、部族間争いが絶えず、女性が未亡人になりやすかっ -
Posted by ブクログ
借りたもの。
アメリカに留学したサトコは、サウジアラビアから来たイスラームの女性とルームシェア!
日本人にとって馴染みが少ないイスラームの女性の価値観を垣間見る。
サウジアラビアの女性たちは様々な制限(今では制限が解除されているものもあるけれど)ゆえ、虐げられていると思いがちだが、決してそうではない。
ニカブやチャドルの下で、女性たちは見えなくてもおしゃれを楽しんでいる、とか。
普段見えないからこそ手入れをしている、という価値観。
性別で差をつけている理由を聞いて「男って信用されてないんだな…」という台詞に頷いてしまう。
二人にとって異国でもあるアメリカで、多様性について考える。 -
Posted by ブクログ
シリーズ、第三弾。
日本人のサトコと、サウジアラビア人のナダ。
国籍や文化が異なる2人の女性が、アメリカで、ルームシェアすることに...
2人の異文化交流ライフの四コママンガ。
ナダの婚約者・アブダーラさんが、本当にサウジアラビアから、ナダに会いにアメリカにやって来た。
サトコ達は、2人を合わせない様にするが、とうとう彼の帰国の際、ちらりと会うことに。
結婚に対する考え方の違いや、その他、ニカブ、ヒジャブ、アバヤ、ヘナネイル、ヘナタトゥ、ファトワー、などなど、イスラム文化の知らない言葉も盛り沢山。
医療費問題や気候の違いなども、面白いですね。