山吹静吽のレビュー一覧
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ネタバレようやく出たぞ、第2作。
第一次世界大戦後の日本をモデルとしたパラレルワールドもの…? と冒頭で感じつつ読み進めたら、ライラという何か別の作品を連想してしまいそうな名を持つ主人公の少女が、異界と現世を行き来するという、よくある設定のファンタジーに突入していったな…と、一抹の不安とまでは言えぬが何やらアラートのようなものに捉われる…。
が、終わってみれば、昔話のかぐや姫伝説に始まり、果ては関東大震災にタイタニック号のエピソードという史実まで、風呂敷を広げて欲張りにも取り込んだ、高い視座を持つ物語であり、読み応えがあった。
後半、姉弟子のトキが”リッチ”と化し、次いで師匠であるクダンは”レイス” -
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ネタバレ前作「迷い家」がとても好みだったので第二作を楽しみにしてました。
やはり面白い!
今回は魔術の話がベースだけれど、人智を超えた現象や、ダークファンタジーなところ、バトルシーン(?)などは共通だと思いました。
ライラの真面目なところ、知識欲旺盛なところ、プライドの高いところなど…とにかく気が強くて自信のあるところが好きだし、やばい弟子育っちゃったって感じがまたよかったです。
非現実なモチーフなのだけど、タイタニック号沈没事故や関東大震災など、実際に起こったことも描かれているのでイメージがふわふわせずピタッとはまってくれました。
もうすでに次の作品が待ち遠しいです。 -
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第24回日本ホラー小説大賞受賞作。
もともと遠野物語に登場する迷い家の伝承に興味があり、今市子の「百鬼夜行抄」やその他フィクションで引用されるうちに好奇心が湧いたので購入。
帯で錚々たる顔ぶれが絶賛しているが、特に宮部みゆきと漫画家の漆原友紀(「蟲師」の作者)が褒めているのは納得。そりゃこの二人なら気に入る。綾辻氏と貴志氏もわかる。
学童疎開で田舎にやってきた軍国少年の心造が、行方不明になった妹をさがして迷い家に至る和風ホラー。
田舎の悪ガキと疎開児童の対立があったり、心造や香苗が東京大空襲のトラウマを背負ってたり、当時の世相と迷い家の不気味な存在感を絡めた展開が見事。
文章も達者で饒舌、心 -
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2017年第24回 日本ホラー小説大賞 優秀賞を受賞したデビュー作。
受賞時の筆名は霞澄晴吽。介護士として働きながら執筆されたという。この年は大賞受賞作はなかったようです。
「マヨイガ」は、山中に現れる幻の家で、訪れた者に富をもたらすとされる日本の伝承。この話は民俗学者 柳田國男 が 遠野物語 で紹介したことで広く知られるようになった伝承の一つです。本作でも柳田國男氏が作中で触れられていました。
伝承そのものを小説にしている事もありません。
物語は第一章と第二章で構成されています。
第一章の舞台は太平洋戦争末期、東北の疎開先。
第二章は戦争が終わって久しい昭和32年。戦後という言葉がまだ生