山吹静吽のレビュー一覧

  • 夜の都

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    小学生以来のファンタジー小説で大満足でした。
    ノンフィクションとフィクションの合わせ方が違和感がなく世界観の作り込みが丁寧でした。

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    2025年08月04日
  • 夜の都

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    圧巻。びっくりするほど面白くてほとんど一気読みの勢いで読んだ。すっっっごい。アニメ映画化してほしい。絢爛で美しくて妖しい魔術の世界と、魅入られてしまった少女のお話。個人的にはさりげなく百合なのも嬉しかった。迷い家も好きだったけど、山吹静吽さんの作る壮大で独特の世界観と、人間らしい感情の機微が描かれているところがとても好き。

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    2022年08月01日
  • 夜の都

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    デビュー作『迷い家』も見事だったが、本作も圧巻。よくぞここまで見事な異世界を構築し、細部に至るまで魔術を、妖精達を、作り込むものだ。それをありありと現前させる筆力も素晴らしいし、息つく暇もない幻想の描写も素晴らしい。物語の進め方もうまい。読むのにいささかエネルギはーいる(特に最後の魔術対決はしんどい。いい意味で)けど、この作家の小説、もっとももっと読みたい。

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    2022年05月31日
  • 迷い家

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    怪談の始まり(きっかけ)は悲しい不幸な話なんですよね…なのでホラーは最終的に切なさが強く残ります。本作も例外なくですが更に深みがあるかもです。特殊なアイテムがいくつも出てきて○○病擽られたりもします笑。今後映画化

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    2022年09月11日
  • 夜の都

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    ネタバレ

    ようやく出たぞ、第2作。

    第一次世界大戦後の日本をモデルとしたパラレルワールドもの…? と冒頭で感じつつ読み進めたら、ライラという何か別の作品を連想してしまいそうな名を持つ主人公の少女が、異界と現世を行き来するという、よくある設定のファンタジーに突入していったな…と、一抹の不安とまでは言えぬが何やらアラートのようなものに捉われる…。
    が、終わってみれば、昔話のかぐや姫伝説に始まり、果ては関東大震災にタイタニック号のエピソードという史実まで、風呂敷を広げて欲張りにも取り込んだ、高い視座を持つ物語であり、読み応えがあった。
    後半、姉弟子のトキが”リッチ”と化し、次いで師匠であるクダンは”レイス”

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    2022年08月15日
  • 夜の都

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    ネタバレ

    前作「迷い家」がとても好みだったので第二作を楽しみにしてました。

    やはり面白い!

    今回は魔術の話がベースだけれど、人智を超えた現象や、ダークファンタジーなところ、バトルシーン(?)などは共通だと思いました。

    ライラの真面目なところ、知識欲旺盛なところ、プライドの高いところなど…とにかく気が強くて自信のあるところが好きだし、やばい弟子育っちゃったって感じがまたよかったです。

    非現実なモチーフなのだけど、タイタニック号沈没事故や関東大震災など、実際に起こったことも描かれているのでイメージがふわふわせずピタッとはまってくれました。

    もうすでに次の作品が待ち遠しいです。

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    2022年04月03日
  • 迷い家

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    ネタバレ

    民俗学をベースにしたホラー。雰囲気は和製ホラーというより、エンタメ感があるかな。
    私の予想としては零 濡鴉の巫女プレイしているのでは。
    まさか香苗が主人公になるとは。ラストは予想の範囲だったけど、灯りをめざして妖を呼び寄せ、灯りを消して脱出するというのは面白い仕掛け。
    演出だろうが香苗には最後までイライラしてしまった。こういう人が生き残るんね…って。

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    2021年09月18日
  • 迷い家

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    東京空襲によって疎開を余儀なくされた少年・心造は、山中にて行方不明になった妹・真那子を探しに行くが、怪異に満たされた屋敷から出られなくなってしまう。
    霊験を得た狼、しっぺい太郎の力を借り、怪異に立ち向かおうとするのだが……。
    話の主軸は妄執であり、それに囚われた人間を解き放つには、真摯な願いということか。

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    2021年07月31日
  • 迷い家

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。結構なボリューム感の割に、すらっと読ませてしまうストーリーに引き込まれた。

    しっぺい太郎がとっても可愛くて感情移入してしまって…うん。

    単なる山の化物屋敷のお話かと思いきや、意外な展開に後半は振り回されて楽しかったー。

    ラストは予想とだいぶ違ったけど感動しました、とても素敵。

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    2021年03月31日
  • 迷い家

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    先の戦争時の疎開の様子からチラチラと読み始めて行ったが、山中の屋敷の辺りから一気にのめり込んでしまった。
    恐ろしくも美しい第1章の終わりから2章目に入ってはっと我に返った気がする。
    久々に長い物語を読んだので時間は掛かったが、心に残るものを読んだ充実感大。

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    2021年02月07日
  • 迷い家

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    妖怪と神器と民間伝承が組み合わさった珍しい部類のホラー作品だった。文体は硬めで、日常ではあまり使わない表現や漢字が多用されているため、民間伝承を題材とした今作に合っているように思えた。

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    2021年01月12日
  • 迷い家

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    あまり読んだことのないタイプのホラー。一章は少しだるかったけど、二章に入ってからのスピード感がすごかった。戦争の描写はいつも胸をえぐられる。
    二章に入ってから急に鬼滅感が出たというか、鼓鬼の屋敷に迷い込んだ時と似てるな…と思った。最後の鬼のくだりはちょっと唐突すぎて分からなかったかも。
    心造がただただ痛々しい。

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    2020年12月08日
  • 迷い家

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    ネタバレ

    読むのに時間がかかった。 ストーリーは面白いが、民俗学の本、伝承説を読んでいるようでもあったので、そっち方面が好きな人にはお勧めかも。 哀しいが、ラストにホッとした。

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    2020年10月03日
  • 迷い家

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    第24回日本ホラー小説大賞受賞作。
    もともと遠野物語に登場する迷い家の伝承に興味があり、今市子の「百鬼夜行抄」やその他フィクションで引用されるうちに好奇心が湧いたので購入。
    帯で錚々たる顔ぶれが絶賛しているが、特に宮部みゆきと漫画家の漆原友紀(「蟲師」の作者)が褒めているのは納得。そりゃこの二人なら気に入る。綾辻氏と貴志氏もわかる。

    学童疎開で田舎にやってきた軍国少年の心造が、行方不明になった妹をさがして迷い家に至る和風ホラー。
    田舎の悪ガキと疎開児童の対立があったり、心造や香苗が東京大空襲のトラウマを背負ってたり、当時の世相と迷い家の不気味な存在感を絡めた展開が見事。
    文章も達者で饒舌、心

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    2019年09月22日
  • 夜の都

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    魔法や魔力のイメージがすごい。圧倒的、と言ってもいい。本当に目の前に人間の持つテクノロジーとは別のものがあるのではないかという気持ちになった。
    ただ、そのイメージが魔法を持つ者の視点で描かれているから置いてけぼりを喰らうシーンがいくつもあった。
    後半に至ると物語がさらに広がりを見せてホラー的な側面まで見せてくる。この展開がとてもいい。寡作な作家だが、これからも書き続けて欲しい。

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    2025年07月05日
  • 夜の都

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    海外から東洋の保養地へとやって来た少女・ライラ。
    祠の井戸での出来事から「夜の都」を訪れることになる。

    舞台はアジア(勝手に日本を想像)、主人公は海外の少女、という設定で、なんとも不思議な感覚。
    前作「迷い家」とはまた違うファンタジーですね。
    和風だったり洋風だったり作中の風景描写が好き。
    不思議に惹きつけられる魅力があるんだよなぁ。兼業作家のようなので頻繁に作品が出るわけじゃないけど、新作が出るのを楽しみにしてる作家さんです。

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    2024年10月05日
  • 夜の都

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    読むの時間かかったけどおもしろかった!ファンタジー×ホラー。
    幻想的すぎて想像が追いつかないシーンもあったけど、迫力あったー。
    装丁もめちゃくちゃ好み!

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    2023年02月28日
  • 夜の都

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    ネタバレ

    多感で勝気な教養のある女の子、継母との関係、異国での出来事
    設定は完璧
    ただなにかが引っかかってうまく世界に入り込めず
    そこに思い至る感情が不足してしまったようだ

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    2022年06月13日
  • 夜の都

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    ネタバレ

    近代魔術 総則まではわくわくしながら読み進めたもの地震が起きてからはどう読めばいいのか、迷子になってしまった気分だった

    どこからが幻想だったのか…
    うーん

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    2022年05月15日
  • 迷い家

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    RPG風。児童向けのホラー入門という感じ。第一章、第二章それぞれの主人公には感情移入できず…。
    遠野物語を読んでいれば、各所に出てくるアイテムについての説明書きを楽しめるんだと思う。小学生〜中学生で読めていたら面白かったのかな。
    遠野物語をもう一度読み返そうと思う。

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    2022年04月09日