山吹静吽の作品一覧

「山吹静吽」の「迷い家」「夜の都」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 夜の都
    値引きあり
    3.8
    異国から来た少女は、眠りの世界で魔女修行をする。「夜の都」を望む異界を訪れて。 魔女の「クダン」から教わるのは、妖精の鱗粉を触媒とした、月の姫から授かりし魔術。 亡者どもを追い払う任務を、世界を守る役目を、図らずも背負わされた少女の運命は。 圧倒的な想像力が世界を創造する、あまりにも美しく苛烈な、ヒストリカル・ネオファンタジー×魔法少女物語。 === 1920年代前半(大正時代)、父と義母とともに、『ガリヴァー旅行記』に登場する東洋の島国を訪れた14歳の少女・ライラ。 7日間を保養地のホテルで過ごすことになったライラだが、古い祠として祀られていた岩井戸で、底から湧き出た星のような小さな光の粉が眼に入ってしまう。 部屋に帰り猛烈な睡魔に襲われた彼女がベッドに倒れ込むと、なぜかそのまま真っ暗闇の空間を落下し、気が付くと見知らぬ場所にいた。 月のように巨大なシャンデリア、大理石の環状列柱が支える絢爛の大広間。 夢だと思ったライラが不思議な空間をさまようと、何処かで電話機のベルが鳴っている。 応答したライラに語り掛けてきた相手は、「月の姫より直々に眠りの魔術を授かりし禍の魔女」で「クダン」と自らを呼ぶようにと言った。 クダンはここが「星の界の異界」であり、空の彼方に屹立する摩天楼群を「夜の都」だと語るのだが……。 日本ホラー小説大賞出身作家、待望の第2作。 === 装画=朱華 「眠る島」 2021
  • 迷い家
    3.8
    1巻836円 (税込)
    昭和20年。疎開先で妹・真那子が神隠しに。11歳の少年・遠野心造は、妹を探し巨大な屋敷に足を踏み入れる。謎の犬「しっぺい太郎」に助けられ、怪異と戦う心造の胸には、いつしか紅蓮の野望が芽生え――

ユーザーレビュー

  • 夜の都

    Posted by ブクログ

    小学生以来のファンタジー小説で大満足でした。
    ノンフィクションとフィクションの合わせ方が違和感がなく世界観の作り込みが丁寧でした。

    0
    2025年08月04日
  • 夜の都

    Posted by ブクログ

    圧巻。びっくりするほど面白くてほとんど一気読みの勢いで読んだ。すっっっごい。アニメ映画化してほしい。絢爛で美しくて妖しい魔術の世界と、魅入られてしまった少女のお話。個人的にはさりげなく百合なのも嬉しかった。迷い家も好きだったけど、山吹静吽さんの作る壮大で独特の世界観と、人間らしい感情の機微が描かれているところがとても好き。

    0
    2022年08月01日
  • 夜の都

    Posted by ブクログ

    デビュー作『迷い家』も見事だったが、本作も圧巻。よくぞここまで見事な異世界を構築し、細部に至るまで魔術を、妖精達を、作り込むものだ。それをありありと現前させる筆力も素晴らしいし、息つく暇もない幻想の描写も素晴らしい。物語の進め方もうまい。読むのにいささかエネルギはーいる(特に最後の魔術対決はしんどい。いい意味で)けど、この作家の小説、もっとももっと読みたい。

    0
    2022年05月31日
  • 迷い家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大戦末期の東北が舞台。神隠しから民俗ホラー的な話になっていくのかと思いきや、ダンジョン探索RPGみたいな展開になって驚いた。文章が重厚なので軽い感じはしない。立ちはだかる怪異がのっぺらほう、雪女、天狗など古来の伝承伝説でお馴染みの顔ぶれなのが逆に新鮮だった。

    0
    2025年12月20日
  • 迷い家

    Posted by ブクログ

    怪談の始まり(きっかけ)は悲しい不幸な話なんですよね…なのでホラーは最終的に切なさが強く残ります。本作も例外なくですが更に深みがあるかもです。特殊なアイテムがいくつも出てきて○○病擽られたりもします笑。今後映画化

    0
    2022年09月11日

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