清水多吉のレビュー一覧

  • 戦争論(上)

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    すべてを読んだわけではなく、前半を読みましたが、

    「戦争における戦略一般について」という章は秀逸です。

    昨今、「戦略」と「実行」が部署レベルで分離されていて、それぞれを担う担当者がいますが、戦略ー戦術ー戦闘は、一体不可分であるため、そのすべてを見通せないと、その戦略は失敗するとあります。

    普段の仕事のなかでもよく見られる状況で、肝に銘ずべきだと思いました。

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    2021年01月08日
  • 戦争論(上)

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    カール・フォン・クラウゼヴィッツは、いまから230年まえの1780年7月1日に生まれたプロインセン王国の軍人・軍事学者。

    ナポレオン戦争の経験を元に書かれたものですから、現代の私たちからすればだいぶ古くさいという感覚があって、こういう方面の著作でまず最初に私が手にしたのは、憧れのフランス五月革命というのも手伝って、アンドレ・グリュックスマンの『戦争論』(上下巻・岩津洋二訳・雄渾社・1971年)でしたが、これはいかにも哲学者が書いたというふうなバロック的な暗喩と黙示に富んだ文章だったような記憶がありますが、それに比べてクラウゼヴィッツのこの本は、例の有名な「戦争とは他の手段をもってする政治の継

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    2011年10月28日
  • 戦争論(下)

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     上巻に続いて、下巻でも戦争のあり方を延々と述べているが、本書は上巻を含めて、リーダーがやるべき、人間の動かし方が説かれており、その辺りを注視して読むと、現代にも応用できる教訓がいくつか見られる。『戦争論』においては最高司令官が組織のリーダーとなるが、それを現代の企業等の組織のトップに置き換えて読み込むと、上に立つ者として求められる資質が見えてくる。
     個人的に、著者が述べた司令官と国民皆兵、民衆群との関係については、組織間の役割分担を決める際に必要な要素がよくわかる箇所で、その判断力がリーダーが有能であるか否かがわかると思われる。
     人間は個々人で能力差や分野ごとに向き、不向きがあり、場合に

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    2023年05月30日
  • 戦争論(下)

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    防御と攻撃の差が大きくない。
    重点に一点突破。ナポレオン戦争時代は決戦主義だったから。しかし、第1次世界大戦のような総力戦の時代にどれだけリアルな戦略なのか。民衆の武装で萌芽が見えるが。

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    2019年05月26日
  • 戦争論(上)

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    簡約で文庫は嬉しい!
    訳も読みやすいです。
    …内容自体の理解が難しいのですが…
    下巻の解説が非常に親切です!

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    2010年12月23日
  • 戦争論(下)

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    上巻に比べると「いかに戦うか」を論じているが、それは主に戦略的な観点からのように感じた。
    なんとか読破してみたが、何を得たかというと自信を持って言えるものは多くない。
    年を重ねながら何度も何度も読み返して行きたい、そんな本だ。

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    2009年10月07日
  • 戦争論(上)

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    いわずと知れた名作。
    読む前に抱いていたイメージと違って「いかに戦争に勝つか」ではなく、「戦争とは何か」を論じている。
    行軍や退却、奇襲などについても触れられていて、18、19世紀のヨーロッパでの戦争がどのようなものだったかイメージが湧きやすい。
    加えて内容は著者の経験が基底となっていて説得力がある。
    ただちょっとわかりにくいことと、著者のなんとはないいい加減さが窺えたので星四つ。

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    2009年10月07日
  • 戦争論(上)

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    元検事でライブドア事件の主任弁護人の先生が検事を目指す者はぜひよみなさい、と勧められた本。結構難しかったし、まず著者が出してくる過去の戦争の歴史自体知らない戦争が多かった。。でも、緻密な戦争分析は指導者としてどうあるべきか考えるうえでいいきっかけになりました。今後もずっとよんでもっと理解したいと思います

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    2009年10月04日
  • 戦争論(上)

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    19世紀プロイセンの軍事学者、クラウゼヴィッツによる、戦争と軍事戦略に関する本。
    彼自身も従軍した対ナポレオン戦争を中心に、中世〜紀元前に遡る各戦闘を行き来しながら、戦争に含まれる各要素について言及される。
    それぞれの戦史や登場人物が詳細に述べられるので、歴史も学べて勉強になる。

    専ら戦争における戦略について述べられるが(作者は「戦略」と「戦術」の定義に厳しく、戦術については触れないとたびたび言及する)、戦争に限らず、現代の仕事や職務についても役立つものであると感じた。

    例えば、「戦争におけるすべてのものは非常に単純であるが、それが累積され、戦争を見たこともない者には想像だに出来ない障害と

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    2023年06月30日
  • 戦争論(上)

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     孫子の兵法とともに有名な戦術本。孫子の兵法が抽象的、普遍的な内容が記述されるのに対して、本書はこれまで起きた個々の戦争を、著者のクラウゼヴィッツが実証して見解を述べる形式となっている。ゆえに、本書は孫子の兵法と比べて膨大な内容となる。
     上巻の冒頭で、クラウゼヴィッツは戦争の本質を説く。それは、敵を自分たちの意志に屈服させるための暴力行為であると。また、戦争と政治の関係についても繰り返し言及している。政治において、戦争も政治のための手段として用いられる、つまり不可分の関係にあることが読んでいくうちに理解できるであろう。

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    2023年05月31日
  • 戦争論(上)

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    フランス革命-ナポレオン戦争の軍人による戦争論
    古典的名著だが時代背景やジョミニの知識が必要で
    クラウゼヴィッツ自身も不完全な著作を認めている難しい本

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    2020年07月13日
  • 戦争論(上)

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    19世紀前半に出現したこの兵学の書は、その筋ではかなり重要な古典的名著とみなされているようだ。
    当時の戦争における戦力は主に歩兵、騎兵、砲兵であり、マキャヴェリの時代より少し進み、「近代戦」になってきていた。
    本書でのクラウゼヴィッツの、分析・記述はかなり詳細である。ひとつひとつの概念の規定をも慎重に行おうと細心の注意が払われており、まるで哲学者の著作のようだ。
    とはいえ、「国家とは何か」「国家の戦略のために見知らぬ他者を殺し殺されるとはどういうことか」というようなラジカルな問いにまでは到達しないので、やはり哲学書ではない。
    戦争を政治の延長であり、政治の一部でもあるとするクラウゼヴィッツの見

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    2015年10月14日
  • 戦争論(下)

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    上巻と同じく、クラウゼヴッツが生きていた時代のヨーロッパ戦争史の事前知識がなかったら本のなかで紹介される歴史のことがよくわからない…
    今後頑張って読んでいこうと思う。
    ただ、「建築物の修復のための駐留は軍隊の仕事ではない。」「戦争は外交の一手段である」というフレーズは印象に残った。

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    2009年10月04日
  • 戦争論(上)

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    初めに孫子を読むべき

    いきなり各論で細かい、戦闘をやる気満々で語り出す。
    戦闘をやるかやらないか、やるとすればどういったことを考えなくてはならないか、
    考えた上で本当にやるのか、から入る孫子の方が親切。
    今日伝えられてる孫子の編者も有名人、魏の曹操ですね。
    三国志では悪役ですが優秀な人みたいです。
    まあ、お好みで。

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    2025年02月26日