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Posted by ブクログ
上巻に続いて、下巻でも戦争のあり方を延々と述べているが、本書は上巻を含めて、リーダーがやるべき、人間の動かし方が説かれており、その辺りを注視して読むと、現代にも応用できる教訓がいくつか見られる。『戦争論』においては最高司令官が組織のリーダーとなるが、それを現代の企業等の組織のトップに置き換えて読み込むと、上に立つ者として求められる資質が見えてくる。
個人的に、著者が述べた司令官と国民皆兵、民衆群との関係については、組織間の役割分担を決める際に必要な要素がよくわかる箇所で、その判断力がリーダーが有能であるか否かがわかると思われる。
人間は個々人で能力差や分野ごとに向き、不向きがあり、場合によって努力では覆せられない要因もある。それだからこそ、組織で人を動かす者はいっそう各人ができること、できないことを見定めていく必要がある。そのため、人を動かす権限を持つリーダーは、それぞれの人々の特色を十分に知っておかないと、実際の仕事で苦労するということが、この本から読み取れる。他人の心情を汲み取れない者は、たとえその人の実力が十分であったとしても、組織を掌握する能力として不十分なのである。
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