池上正太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【中世】
農地に縛られた農奴と、神学的迷信が支配する時代。
情報入手が難しい世の中ではあった中で、
新鮮な肉を求め都市間を動く肉屋が、情報屋としての役割を果たしたり、
牧人が民間療法、呪いに通じた異教的存在と考えられていたり、
文化がリアリティーあって面白い。
領主は限られた領地からできるだけ多くの税収を得るために、領民の様々な日常行為を制限し、課税対象としていた。例_パン焼き、水車小屋
領主から権利を与えられた水車小屋の管理人「粉挽き」などは、農民からよそ者として嫌悪。
苦しい生活でも一致団結できない雰囲気か。
深い森林に君臨する狼は人々の恐怖の対象だった。
その認識、伝承が、「人狼」