あらすじ
しなやかな体躯、きらきらと光る瞳、可愛らしい耳とヒゲを持つ愛嬌のある顔。猫という生き物は、非常に美しく人を魅了して止まない。猫はときに人に寄り添い、通じ合う存在であり、ときに人には理解し得ない表情で、畏怖と信仰の対象となる。いずれにせよ、猫はいつでも人の傍らに生きてきた。その証拠に、猫と共に語られる物語はこんなにも楽しく、切なく、愛おしいのである。
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Posted by ブクログ
著者の猫に対する愛と知識が詰まった一冊。
猫の先祖や歴史、品種や地域ごとの言い伝えなども紹介されている。
西洋寄りかなと思ったら、西洋東洋半々で、日本の猫物語もそこそこ多いのは嬉しい。
似たような話が多いのは仕方がない所か。
Posted by ブクログ
厚さに加え、内容も西洋から東洋まで網羅してなかなかの読み応え。昔から万国共通猫は摩訶不思議な存在だったんだなぁ。「老女が猫又や化け猫と入れ替わるというのは、痴呆症や更年期障害などのヒステリックな一面が出たことの当時なりの解釈だったのだろう」という著者の考察になるほど~。
愛情溢れるあとがきで、至福の猫タイム集大成。