福地貴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アイヌの信仰、風俗、食事、歴史、周辺民族との交流、日本とアイヌの歴史についてわかりやすくまとまっていた。
日本の昔話は三人称、アイヌの昔話は一人称、っていうのが面白い。
「三千世界のカラスを殺しぬしと朝寝がしてみたい」という都々逸が北海道アイヌに伝わり、「ピリカメノコと ナシモコロ ニサッタパシコロ チシコラチ」と訳されて大流行した話、面白い。
落雷の炎から生まれたのが英雄オキクルミ。アイヌの文化神。英雄神。トリックスター。
オキクルミの相棒または兄弟がサマイクル。
この辺は大神ってゲームのモチーフになってたの思い出した。
義経が北海道に渡った伝説は、オキクルミ、サマイクル伝説とま -
Posted by ブクログ
【中世】
農地に縛られた農奴と、神学的迷信が支配する時代。
情報入手が難しい世の中ではあった中で、
新鮮な肉を求め都市間を動く肉屋が、情報屋としての役割を果たしたり、
牧人が民間療法、呪いに通じた異教的存在と考えられていたり、
文化がリアリティーあって面白い。
領主は限られた領地からできるだけ多くの税収を得るために、領民の様々な日常行為を制限し、課税対象としていた。例_パン焼き、水車小屋
領主から権利を与えられた水車小屋の管理人「粉挽き」などは、農民からよそ者として嫌悪。
苦しい生活でも一致団結できない雰囲気か。
深い森林に君臨する狼は人々の恐怖の対象だった。
その認識、伝承が、「人狼」 -
Posted by ブクログ
自分でちまちま創作をしているんだが、その中に射撃の好きな主役がいる。
そいつをスナイパー一歩手前くらいまで、でもあくまで歩兵、というレベルにするにはどの程度何だろうと思って、読んだ。腕も頭もスナイパーになり切れないっていうその感じとはと思って。
技術的なことは書きながら読み返すのだろうけれど、読んで初めて知ったのは、スナイパーとして大事なことが、好奇心と注意深さだったこと。
確かになんにでも興味を持たないと、些細な違いにも気が付かない。ただスコープを覗いて、敵がいたら撃てばいいわけじゃないのだからね。
私の中の、スナイパーのイメージって、遠くの場所から、ライフルでもって敵を撃つという姿なん