岩崎う大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かもめんたる う大さんといえばバラエティでの変人っぷり&奇才っぷりが強く印象に残っている。家族のイメージは全くなかったが、本作を読むと家族が大好きでハートフルでめちゃくちゃ素敵なお父さんだった。そしてやはりおもしろい!
父親というと私はやはり自分の父を思い浮かべる。饒舌なタイプではなく毎日愚痴も言わず朝から晩まで仕事をしていた。家庭内では母の力のほうが圧倒的に強かったが、父が存在しているだけで安心感があった。
そんな父も、う大さんのように子どもとの接し方で迷うことや何と声を掛けるべきか分からないことがあったのかもしれないと感じて、自分も大人になったなぁと思った。子どもの頃はそんなこと露にも思わなかった…
う大さんはそういう子どもへの思いを丁寧に綴っている。自分のなかにある迷いや、本音と父親としてあるべき姿のあいだで揺れる思いを認めてエッセイとして表現するのは、一見簡単そうだけど難しいことで一つの才能だと思った。
(色々な本を読んでいて思うが、父親という役割に対する社会のプレッシャーも母親に負けず劣らず相当なものだろう。)
そして何より、岩崎家のメンバーはみんなめちゃくちゃかわいくておもしろい!岩崎家の恒例(!)だという「あのときどう思った?」という質問にすなおに答える子ども達がかわいい。
人に聞かれて初めて自分の気持ちを自覚することもある。そういうコミュニケーションは私の周りでは見られないものでとても新鮮だった。自分の家族にも聞いてみたい。
今後、3人の子ども達が巣立ったあとのう大さん夫婦の姿も気になる。ぜひ続編を書いてほしい。
独身の人にも既婚の人にも全力でおすすめしたい作品。 -
Posted by ブクログ
・賞レースのコントは応援されるキャラが必要。
・コントで一番大事なのは笑いの質。
・芝居の基礎は、人と接していることで発生する緊張感。
・芝居が下手と言われている人は、人と接しているストレスを忘れてしまうので喜怒哀楽の表現が単調になってしまう。
・コントはお客さんがいない前提で行われている。
・人物を造形するときに、一番大切なのは、その人が何に快感を覚えるかということ。
・誰よりも真剣に生を全うした結果、笑ってもらえる。
これがコントの美しさ。
・芸術の役割の1つは、名前の付いていない感情を表現すること。
・リアリティーを上げるためには、登場人物は自分のメリットの為に行動しなければならない。
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岩崎う大が半生を綴ったエッセイ本。
子供時代の感度の高さ、その時の記憶と心情がここまで明瞭なことに驚く。
そして人格の形成に大いに影響したと思われる変わった母。「ソープランドごっこ」の配役など、かもめんたるに出てくる登場人物以上のエグさがある。
大学時代の「大学ではうまくいくのに外では評価されない」という描写が表現を始めたての苦悩のリアルな描写が鬼才のイメージとは離れていて意外だった。
「ニューヨークで学んだ最強のエンタメ」と、「売れている人の真似」に対する「ちゃんとしたことやろうぜ!」という気づきも鬼才らしくなくある種の勇気の出る言葉のように思える。
キングオブコント優勝以降の挫折も、特に相方との気持ちのすれ違いなどさらに詳細に知ることができた。
随所に登場するコントにはタイトルに加えて数行のあらすじが付けられている。もちろん名作ばかりなのでほとんど知ってはいるのだが、この数行のあらすじに引き込まれてあらためて設定のおもしろさに気づく。
最後は創作半生全てを肯定する愛で締められていてそれが最高だった!
とにかく鬼才の頭の中を少しでも垣間見ることができてありがたい本! -
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つい最近の2022年のコントまで具体的に考察されていて、すごく興味深く、お笑い好きにはたまらない1冊。
ちゃんと知っている芸人の知っているネタの解説がされていくのが楽しい。これ名前挙げられた芸人は嬉しいだろうな。
う大先生のKOC評のnote、有料だから読んでなかったのだけど、面白いんだろうな、読みたい…と思った。
「コントの中の登場人物には、どんな生き方であれ懸命に生きていて欲しい」
「ダラダラしたクズなキャラクターだとしても、その生き方を自分で選択したのならそれはそれで懸命に生きているということになります」
「そういう様々な人の人生が織物のように絡みあっているのが現実世界」
「舞台上に本物の空間さえ出現させることができれば、お客さんは退屈せずに見続けてくれると思う」
という文章があり、これはコントだけじゃなく、漫才にも演劇にも映画にも小説にも漫画にも当てはまることだなあと感じた。示唆的で考えさせられる。
一流の芸術は、結局感情面でのリアルさという1点に集約されていくのかもしれない。
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かもめんたる・岩崎う大氏が、自身のコント論やネタ作りについてかなり踏み込んで語った一冊です。
読んでいてまず感じたのは、“笑い”をここまで執拗に分解して考えているのかという驚きでした。
感覚やセンスだけで作っているように見えるコントの裏で、人間の違和感や感情のズレをかなり細かく計算しているのが見えてきます。
ネタの分析や創作論も面白いですが、それ以上に印象に残ったのは、笑わせたいというより「人間の気持ち悪さや不安定さを形にしたい」という執念でした。
かなり理屈や分析寄りなので、お笑いを気軽に楽しみたい人には少し重たく感じる部分もあるかもしれませんが、笑いの裏側にある狂気や職人的なこだわりがじわじわ伝わってきて、読み終えたあとに“面白い”という感覚そのものを考え直したくなる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
う大さんを始めて知ったのはキングオブコント。当時から、コント披露中、悲鳴のようなものをあびていた記憶。その後のう大さんはほかの芸人さんとは違う空気をまとっていて、とても気になる存在でした。
鬼才う大さんはどんなふうにできたのかしら?とても興味があり、この本を読んでみた。最初に衝撃を受けたのは、う大ママ。ココからはじまっているのかと納得した存在感だった。芸人になりたいと考えはじめる前の少年う大さんから、今現在のう大さんに仕上がるまで知ることができて面白かった。
鬼才といわれるう大さんは、簡単にできあがったわけじゃなかった。もがき苦しみ悩んでしあげてきてるんだなぁ。面白いなぁ。ますますう大さんが気になる存在になった。
20260615 -
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Audible。本人朗読。
連載をまとめたものらしく約8分ごとに章が変わるので聴きやすく、それぞれがとても面白い。Audibleに最適と思った。
かもめんたるのファンになった。
同世代で近いコミニティに属していたことがあるのが分かった。
いつか舞台も観てみたい。
ますますの活躍を祈念しています。
追記。
う大氏はさらけ出している。
特に相方との喧嘩、描写は辛いものがあっただろう。
それでも芸人としてのプライドなのだろう。素晴らしいと思うし、報われてもしいとも思う。余計なお世話に間違い無いのだけど。
う大って変わった名前だな。本名なのだろうけと、センスあるな。意味も知らんけど。 -
Posted by ブクログ
キングオブコント2013王者による一冊。構成・執筆はナイツ塙の『言い訳』を手がけ、昨年出版された『笑い神』も記憶に新しい中村計。M-1という賞レースや競技漫才に特化していた塙の本に比べるとより著者のコント観に基づく分析・批評がベースになっている。このコント観が確固たる立脚点になっているから「みんな面白くてみんな良い」みたいな八方美人的にフワフワしていなくて読み応えがあるし、優勝ネタに限定せず歴代の出場者を幅広く評してくれているのが嬉しい。コントの世界で王者となった後に何年も経ってからラストイヤー目前でM-1にも挑戦した著者ならではの視点での漫才論・コント論も興味深かった。今年のキングオブコント観戦のお供に是非。
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購入済み
遺書
みなさんこんにちは。あなたがこれを読んでいる頃、私はもういないでしょう。ヒミコがやってくる前に手短に書きます。私が言いたい事はただ一つ。読む前に作者を確認してください。誰か理解しましたか?御自身は彼の感性に対する耐性を十分にお持ちでしょうか?今一度自身の心に問うてください。耐性をお持ちの方。どうぞ、こちらへようこそ。後はあなたに託します。どうやら彼女がやってきたようですので...