しもかわらゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
しもかわらゆみさんの絵本と聞いて、すぐに思い付くのは動物細密画なのだが、彼女の場合、愛嬌たっぷりに感情の豊かさも表れた親しみやすい細密さが特徴的なのです。
扉絵をめくってみると、ぱあっと飛び込んでくる見開きの秋の森の世界は、赤と緑の色のバランスも絶妙にやわらかく描かれた水彩の淡い瑞々しさが美しく、その中でたぬきのポコタを中心に、ねずみやりす、いのしし、とり等の動物たちが生き生きと木の実を探しています。
しもかわらさんの動物の絵を見ていて、特に驚かされるのが毛並みの丁寧な描き方で、その一本一本の細やかさが目に見えて分かることによって、まるっとしたやわらかみやツンとした触感を想像させてくれる、そうした存在感の確かさに加えて、どこに木の実を埋めたのか「ぼく……おぼえていない!」と、本来の動物には無い、まるで人間の子どものような愛らしい感情表現が覗える表情の描き方もあることには、絵本の楽しさを実感させてくれます。
そしてお話の内容からは、しもかわらさんのあとがきにもあるように、厳しい冬に向けた動物たちの準備を絵本の中ではほのぼのとした楽しい雰囲気で展開していく中、りすはりすならではの、たぬきはたぬきならではの特性を活かした準備の仕方から、それぞれにしかない個性の素晴らしさを知ることができ、それはそのまま、人間の子どもたちひとりひとりの異なった個を尊重してくれているように思われたのです(2023年作)。 -
Posted by ブクログ
「イタチと野ねずみのはなし」がとても良かったので、絵を担当されていたしもかわらゆみさんの絵本を読んでみた。
絵を描くのがびっくりするほど下手な私が偉そうに言うのは恥ずかしいのだけれど、、
絵自体も素晴らしいけれど、同じ感じの動物を描く他の絵描きさんと一線を画しているのは構図の素晴らしさだと感じた。
最後のもぐらくんを1ページにデカデカと描いてしまうところなんて、思い切りもいいし躍動感もあり、もぐらくんの存在感、ネズミがどれほどもぐらくんを大切に思っているかなど、全てが絶妙にマッチして感動した。
ページを見返すと、どの絵も構図の工夫がされていて、感激するほどだった。
この方の他の本も沢山読んでみようと思う。