雪白いちのレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
第37話『とらわれの者達(前編)』
呪い竜に猛烈な攻撃を仕掛ける老婆の魔女、何処から現れたのか?
イブの魔力で戦っているみたいだけど、呪い竜の内部にはエマと両親らしき3人が取込まれている様で…。
今巻は極端に頁数が少なく、次巻を読まなきゃ判らないのか? -
ネタバレ 購入済み
第36話『忘れられた村(後編)』
皆と一緒に呪いの竜の巣らしき場所へと赴いたイブたち。
微かな残り香をイブが察知し確かに居る事が判ったが、呪いのせいで思う様に動けないのか、コミュニケーションを思う様に行えない一同。
この後、何が起るのか… -
ネタバレ 購入済み
第33話『屑篭の森(前編)』
ドワーフの大鉱山を後にした一行は、一路屑篭の森へと向かう事は出来ず、各地で出張案件を済ませながら進み、這々の体で漸く到着。
久し振りの屑篭の森、帰宅早々に新参者に侵入者として奇襲されるも、全く意に介さないイブ。
そして、出迎えに現れたのは久し振りの2頭、第何仔だったか思い出せないけど…、元気そうで何より。
今巻はやけに短いので、前中後編とかになるのかな? -
ネタバレ 購入済み
第31話『娘たちの喧嘩(中編)』
1vs1なら、どうにか互角に渡り合っていたイブ。
しかし第六仔を撒いてきた悪童竜が加わり、2vs1となるとやはり劣勢に…。
第六仔も追い付くが、悪びれる様子の欠片も無い悪童竜ペア。
イブ1人で出来ない作戦を、第六仔に頼るイブ。
頼られると断れない性分なのか、その作戦にのる第六仔。
さて形勢逆転なるのか…。
にしても、実質14ページと短過ぎっす… -
ネタバレ 購入済み
第31話『娘たちの喧嘩(前編)』
時には言葉による説得が意味を成さぬ事もある。
ネムに傷付いた竜の世話を理由として遠ざけられた、ユウルとロゼ。
そしてかなり脆くなってしまっているからと、イブに離れた処に居る様に言われるネム。
ネムの第六仔はイブも戦いの場から排除しようとするが、戻って来てしまうイブ。
結局、悪童な竜ペアと、第六仔&イブのペアの、2vs2となるが…。
局地戦が分かれた際に、イブ側の決着というフェイクで第六仔の隙を突く悪童竜。
2vs1の局面にイブはどうなるのか…。
にしても、実質12ページと短過ぎっす… -
Posted by ブクログ
ネムに突然現れた罅は彼の存在の終わりを予感させるもの。そもそもイブが我が儘の形でネムの存在を延長させた事が本作の始まりに有ると思えば、再びの別れを予感させる罅がどれだけショックだったか想像に余りある
一方で今回は罅以上の大きな影響は生じなかった。それは猶予期間が改めて与えられたと言える
こうした点を思うと、本作はドラゴンとのコネ作りを通してイブが一人でも生きていけるようにする事が主目的だけど、もう一つの目的としてイブがちゃんとネムにお別れする事も作品の目的に含まれているのかもなぁ…
今巻のテーマとなったのは話の通じない相手から向けられる暴力にどう対処するのか?という点かな?
26話でネムが敢えて悪い巨竜になる事で危険を察知できない子供に注意を与えていたけど、これとてネムに害意が無く話が通じる相手だから注意で済む相手
相手の見定め方を間違えたら痛い目に遭う
それにビクついていたのが街にやってきたルチルとなるのかな
彼女は知らない場所で働く事を恐れていた。街に居る人々がどのような人か知らなかったから自分の話や意思が通じるか予測できなかった。だから怖かった
でも、「可哀想に……」と憐れんだ老婆に違うと言って、それを判って貰えた経験が彼女の自信となったような
その意味ではどうやっても話の通じない大鳥に攫われたのは恐ろしい経験だったろうけど、大鳥と話ができる末兄さんが現れたのは良かったね
自分では話ができなくても話ができる者を頼る事で打開できる事態もある
竜の血痕が見つかったとの一報から始まる新たな騒動は更に今巻のテーマを体現したものに
そもそも血という物が穏やかざる事態を想起させるし、訪れた場所で何の予兆もなく襲撃されるのもこれまでと違った状況なのだと実感させる
そして明かされた事態の内実はやはり物騒なもの。利害の対立による襲撃でも食物連鎖を意図する行動でもない、純粋なる暴力を楽しむ行為としてのいたぶり
それはこれまでイブがあまり関わってこなかったタイプ。それだけに彼女の情報教育上あまり宜しく無い相手
ただ、そのような懸念に反目させる要素として、イブがお別れを意識してしまったが為にネムを戦わせたくないとの想いが生まれてしまったのは親心を持つネムとしては難しい処
また、自分を舐められたくないと強く主張する六姉が隣に居た事もネムが前に出る事を難しくしたね
かといって、そこで無理に子の前に立つのではなく、一旦やらせてみようとなったネムはやはり親なのだと思えたよ
そうして始まったバトルはいたぶり方に長けた強面竜とそうではないイブ達の力量差を感じさせるものになったような
騙し討ちで戦闘から外される六姉、2対1に対処できないイブ
ならば、こちらとて同様の手段を用いれば良いと言わんばかりに立ち回ったイブ達は流石と言った処。というかイブに魔法を使う時間や隙を充分に与えたらそりゃ敵を圧倒する技を繰り出すのは当然っちゃ当然だったのかも知れないけど
イブは魔女として高い魔力を持っているけど、命の取り合いになるような戦いでは万全に力を行使できるとは言い難い点が判明した今回のエピソード
だとしたら武器のパワーアップイベントへ繋がりそうなラストのアレは、ネムが居なくなった後でもイブが生きていけるだけの何かを手にする点をより意識した杖へと繋がっていくのかな? -
Posted by ブクログ
見えている表情からは想像できないほど、ニセモリ事件はイブに影響を残していたようで
触れてしまった人の悪意、目の前にした義兄弟への殺意、暴走した己の力…
普段のイブは言動はコミカルでも感情表現が豊かなのかといえばそうではなく。だからこそ内側に溜め込んだ感情は本人すら制御できない
そんな危うさを見守ってくれる年長者が傍にいる。イブは既にコネに恵まれているね
20話から始まる新たなエピソード。本作に登場する竜は群れないからこそ、他の竜との関係性が前面に出てくると珍しく思える
新登場した三の姉はかなりのブラコンだったね。それもヤベぇレベルの。鬱陶しいと言われて微笑ましく感じるのは末期を通り過ぎてますね……(笑)
四の兄探しに立ち寄るはまさかのロゼの故郷ですか。エルフのイメージって作品に拠って色々なパターンを持つものだけど、本作のエルフは"表"と"裏"で随分とギャップが有るなぁ(笑)
特に来客を知らされた途端、一斉に引き籠もる"裏"の住人はそれでよく生活できてるなと感心してしまう(笑)
エルフの里をあちこち探し回ってようやく見つけた四の兄の事情が…。そりゃ寿命はそれぞれだし、長命種だからっていつまでも生きていられる訳ではない
だからってなぁ……
四の兄も恐らくその理不尽を理解していたからこそ、ブラコンをこじらせた姉に隠して独りで死のうとしたわけだ
そこでネムが意固地になっていた四の兄に諭す言葉を渡せたのは良かったね。存命の間は出来なかった子育ての後始末
また、三の姉が弟の寿命を知ってなお、ブラコンとしての距離を変えなかったのも大きいのだろうな
25話、サブタイトルの「亀裂」ってまさかのそっちの意味か……
作中でも指摘されたネムとイブが歪だという点。これまでは大目に見られていたそれが遂に問題として扱われ始めたという事なのだろうか? -
Posted by ブクログ
本作は親と子、保護者と被保護者の関係性を強く感じる話が多かったりするのだけど、あのユウルでさえも大叔父の保護を受ける立場というのは少し意外だったかも
13話前半の様子だけを見ると、ユウルは大叔父相手であっても普段通りの口調で容赦ない対応。けれど、描写が積み重ねられルドルフがユウルをどう案じているか、ユウルがルドルフをどう気遣っているか。双方の裏の感情が示される事でユウルへの印象すら変わってくるのは面白いね
彼もまだ保護者を心配させる子供だったわけだ
16話から始まるのは新たな新たな竜を巡る物語。ここに竜だけでなくサトモリやサトモリの守護にあやかる村人が描かれる事で話に広がりと意外性が生まれていたね
村を守るサトモリの加護にあやかろうとする村人達は商魂逞しいなと微笑ましい気分で見ていたら、まさかのサトモリが竜でないとの展開には早速驚かされたよ
本作はコメディ描写が多いから、このようなズラシには慣れている気で居たけど、それでも予想外のタイミングで外されるとつい笑ってしまうね
そうして明かされていく次々はこれまた想定を外す展開ばかり。それらは思わず笑ってしまうような外し方ばかりだから、今回はコメディ寄りのエピソードになるのかと思っていたら……
少しずつダークな片鱗を見せてくるサトモリを巡る展開にはいい意味で驚き、冷や汗をかくような感覚を覚えてしまったよ
食っちゃ寝してばかりに思えた次男の姿。ネムは最近の息子の姿を知らないし読者も初見だから、こういうものかなと思ってしまう。それに竜を崇める竜神会も不穏さを感じる要素はすぐには見られなかった
さり気ないから気付かない。むしろさり気なく悪意を進めようとするなら、込められた悪意は真に怖気が走るもの
だから会長の悪意を前にしてイブが暴走してしまったのも納得。
イブが「……こわかっ…た…」と泣き出してしまったのは自分の力が暴走した点もそうだし、大人の悪意に触れてしまった点もあるのだろうな…
だからこそ、イブを守る為にユウルやロゼだけでなくサトモリや次男も戦った事で、まだまだ幼いイブを見守る良い年長者が周囲に居ると判る構図になっていたのは良かったよ -
Posted by ブクログ
第1巻にて活動拠点と最低限のコネを手に入れたこともあって、続く第2巻ではコネという名の人脈を更に広げる様子が描かれているね
宿屋の主人であるユウルだけでなく、エルフさんも登場したことでイブの周囲がより華やかになった印象
エルフさんは良く言えば世渡りが上手い、悪く言えば他者を立ち入らせないタイプか。秘密主義的かと思いきや、そこには別れを哀しく思う感情が底流に有ったようで
それでも長生きするというイブの言葉を信じて名を明かしたエルフさん改めロゼ。二人の先行きの長い交流に期待膨らむ出会いとなったね
竜の卵に竜殺し。思わず心躍る単語から始まるドワーフ集落での騒動。イブを見守るネムが竜であり、イブ達の目的がネムの仔探しであることを考えるとまだ見ぬ因縁に胸がときめいてしまった
……まあ、適度にコメディ描写が差し込まれる本作にてシリアス一辺倒になる事なんて無いのだけど。その証とするように竜殺しの意外な正体が意外な証拠から判明する流れには笑ってしまった
竜と友好を持とうと考えているイブが竜殺し扱いなんてトンチンカンな話ですよ(笑)
だから話のメインは竜の卵へと移っていき、卵があるなら孵る仔竜がいるわけで
ルチルは孵る瞬間に立ち会ってしまったから親の居ない仔竜の親代わりとなった。それがただの優しさだけで行われているのではなく、親が居ない寂しさを埋める又は代替行為となっている点は印象的
これは部分的にはネムを親代わりと見たイブに通じる構図なのかもしれない
でも、真の意味で親の居ない仔なんて無いわけで。親ドラゴンが仔竜を探して集落に来るのは当然の流れだったのかもしれない
親竜が暴れだした事で大騒動になっていった流れは有るものの、求められる答えはルチルによる仔竜からの子離れ。仔竜の事を考えれば健全に飛べるように親の元へ返すのが正しい。ただそう簡単に答えは出せないわけで
それでも、『拾われ子』の立場が判るイブの言葉によってルチルが決心する流れは良かったね
規模の割にしょうもない夫婦喧嘩は父と娘の仲裁によって停止。あのコンボ攻撃は格好良いね。ネムはイブの自立は促すけど、その為に放置するような事はしていないんだよね。あくまでもイブに出来る事はイブに任せ、彼女が賄いきれない部分を補っている
仔竜が本来の親へ向かって飛ぶ様子、あの世から両親が見守ってくれているという確信、今回の騒動。それらを受けて祖父の大切さや少しの成長を手に入れられたルチルの笑顔は素晴らしいものだったね -
Posted by ブクログ
雪白いち先生の作品を読むのは久しぶり。前作のヒロインである和泉と本作の主人公であるイブは表情の雰囲気が非常に似通っているけど、こちらはコミカル成分がマシマシになっている影響で作品全体も非常に賑やかになっている印象を受けるね
イブは屑篭の森に捨てられた身の上でありながら、ドラゴンのネムが与えた生き血を飲んでからは非常に逞しい性格と体力に
巨大なドラゴンに食事を要求するだけに留まらず、おやつまで要求してみせたイブの逞しさは一種の才能かも(笑)
一方でその逞しさが親代わりのネムを死後の世界から召喚してしまう事態へと至るのだけど
喚び出した理由が「やり残した事あるか訊きたくて」は斬新過ぎる(笑)
そうして始まった異形の親子の二人旅。特にイブは魔法の才能を見せた為に、安全を得る為にはしっかりした生活の土台が必要。
彼らが目指しているものは何か偉業を為すといった方面ではなく、生活の安定であるのはどこか間が抜けていて面白いね
そこで宿屋経営のユウルが物語に絡んできたことで旅そのものは一旦休息となるのだけど、その代わりに魔女としての困り事相談という要素が物語に加わったことでイブが世の中を知る一助となっているね
困り事相談の中で出会ったのはネムの仔竜
彼の境遇はどこかネムとイブに重なるものが有ったのは第1巻を締めるエピソードとして相応しいものだったかも
仔竜と人の魔女。触れ合いの中でいつかはやってくる寿命の差。それを理解できないから仔竜はベルを探して人里に迷惑をかけてしまった
イブも自分より先に亡くなってしまったネムをこの世に喚び戻した人間。ネムにとっては予想外なその行動は一方で、捨て置け無い幼子を見守る時間がほんの少し伸びたようなもの
イブの魔法は未熟だったからネムとイブにはいずれ再びの別れが訪れる。それまでにネムはイブのために、イブを支えるコネをどれほど見つけられるのか。そしてイブは自分を包む世界のことをどのように知っていくのか
幼い魔女と骨ドラゴンの旅の行く末が気になってしまうね
それにしても魔法の詠唱が「コネ カネ ホネー!!」ってどうなの(笑) -
Posted by ブクログ
不思議な力を持つ和泉さんと、そんな彼女が行う宝物返しを手伝うクラスメートの椎名くんの二人物語シリーズの初作である。
基本的には人と人との繋がり、宝物を保管していた和泉さんの祖母と人々の繋がりを一つ一つ辿っていく連作短編であるが、二話の「椎名くんの調子はやや狂いがち」で見られるように、それは必ずしもハートフルな物語ばかりではない。
合縁奇縁というが、そうした何かを見直していくボーイミーツガール系の物語となっていくのだろう。
ここではひとまず星四つ半相当と評価したい。
これからの物語も楽しみに待ちたいところだ。2巻は来春の発売と、少し先になってしまうのが残念ではあるが、七話収録であるから致し方ない部分ではあるだろう。 -
Posted by ブクログ
壊れてしまった杖、核の部分は生きているけど、これまでのような使い方は難しい
だから新しい杖を欲するのは当然なのだけど、これまでより良い品をと思うと各素材の入手難易度が上がり、製作に時間が掛かると
その中で驚きの要素となったのは芯にネムの骨を使う点か。既にネムの心臓結晶を使用している杖、これまでよりも貴重度が跳ね上がりそうだ
そうして再訪した屑篭の森では改めてあの空間の不思議さを感じさせる結果に
ネムの死骸が既に白骨化しているのが不思議なら、魂召喚した際の焼け跡が消えているのは何とも奇妙な。白骨化だけは竜の特性なのかな?
そういや、ネムが屑篭の森を終の棲家に決めた理由ってこれまで明示されてたっけ?単純に不要なものが行き着くという評判を聞いて?それとも全く別の理由があったりするんだろうか?そして、その理由が屑篭の森の特別性に通ずるなら、そこに捨てられたイブに関しても何らかの特別星を見る事が出来るような…
それはさておき、ネムの死が詰まった場所を訪れた事が無闇に哀しい話とならなかったのは好印象かも
勿論、ネム本人が骨の形で随行しているのはあるのだろうけど、屑篭の森に住んでいた頃はイブとネムだけだった生活が今では多数のヒトに見守られていると再確認できた意味ではむしろ暖かみを感じる再訪となったような
これもイブが得たコネの力と言えるのかもね
厄介事はいつだって向こうからやって来る本作、新たな厄介事はエルフの形でやって来たね
エルフといえば排他的なイメージが強かったけど、ルミスカはこれまた一際な……
思い返せば、ある程度友好的なロゼだって最初から名前を明かそうとはしていなかった事を思えば、エルフ的に名前を教えている人間が居るという時点でそれは途轍もなく特別扱いと言えるのかな
そして肝心の話は呪い竜と呪った魔女の話へ
前巻にて相手を害する事が目的の竜が登場したけど、今巻は更に発想を進めて竜に害された者達の物語と言えそうだ
…その割に呪った張本人である魔女さんがやたらお淑やかな上にパワータイプなものだから、あんまり悲惨な印象を覚えずに済んだのは良かったのか何なのか(笑)
けど、彼女は至って本気だね。死してなお奪われたままとなっている家族を取り戻す為に拳を振り上げている
こうした構図においてイブ達は完全に余所者、巻き込まれたのではなく首を突っ込みに行った側なのだけど、呪い竜の仔孫である竜は巻き込まれた側だから首を突っ込みに行かざるを得なかった側か
彼は魔女とは別の角度から呪い竜に抗議できるし、呪い竜のせいで呪いを受け継いでしまった彼の存在が有るからこそ呪い竜は己のしでかした罪に直面できる
それが呪いの終焉へと繋がるのか……
魔女が持つ恨みは本物でありつつ、仔孫に対しては「悪い事をしたね」と告げたのは印象的
これは28話でイブが語っていた竜に食べられるとか食物連鎖の話に通ずるものがあるね
だからこそ、ネムも総括として「棲み分けは必要」と語るのだろうし。一方で棲み分けに失敗して他者との間に痛みを覚えてしまったのが今回の話であり、ルミスカがロゼとマリィベルの関係に見たものであるのか
だとしたら、屑篭の森で共に暮らして今も命を越えて共に居るイブとネムが本当の別れに直面する時はどのような痛みを抱える事になるのだろうね…… -
Posted by ブクログ
様々な人に宝物を返していくという筋書きなのだから、いくらでも続けられる作品だろうと思っていたらまさかの2巻で終わってしまった。
和泉と椎名の距離がゆっくりゆっくりと近づいていく様をもう少し見たかったのだけれど残念。
第二巻では和泉と椎名だけでなく真里さんが再登場し、更には甲斐田先輩も話に加わったことで第一巻よりも賑やかになった印象。
それでいて和泉の発言やふとした仕草に赤面してしまう椎名の様子もこれでもかと盛り込まれている
藍子さんの友達の発言で心を揺らし、宝物返しの先にある光景に気付き涙を流してしまった和泉。ここで椎名がこれからの和泉に必要な、恐らくは藍子さんの思惑に沿った言葉をきちんと和泉に投げかけ、更に宝物返しの後でも傍に居ることを伝えたシーンはとても良かった
最終話は大きな展開なんて何もなかったけれど、赤面する和泉を見れただけでも読んだ価値が有ったと思える程インパクトがある表情だった