雪白いちのレビュー一覧

  • 骨ドラゴンのマナ娘 4巻

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    見えている表情からは想像できないほど、ニセモリ事件はイブに影響を残していたようで
    触れてしまった人の悪意、目の前にした義兄弟への殺意、暴走した己の力…
    普段のイブは言動はコミカルでも感情表現が豊かなのかといえばそうではなく。だからこそ内側に溜め込んだ感情は本人すら制御できない

    そんな危うさを見守ってくれる年長者が傍にいる。イブは既にコネに恵まれているね


    20話から始まる新たなエピソード。本作に登場する竜は群れないからこそ、他の竜との関係性が前面に出てくると珍しく思える
    新登場した三の姉はかなりのブラコンだったね。それもヤベぇレベルの。鬱陶しいと言われて微笑ましく感じるのは末期を通り過ぎて

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    2023年08月12日
  • 骨ドラゴンのマナ娘 3巻

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    本作は親と子、保護者と被保護者の関係性を強く感じる話が多かったりするのだけど、あのユウルでさえも大叔父の保護を受ける立場というのは少し意外だったかも
    13話前半の様子だけを見ると、ユウルは大叔父相手であっても普段通りの口調で容赦ない対応。けれど、描写が積み重ねられルドルフがユウルをどう案じているか、ユウルがルドルフをどう気遣っているか。双方の裏の感情が示される事でユウルへの印象すら変わってくるのは面白いね
    彼もまだ保護者を心配させる子供だったわけだ


    16話から始まるのは新たな新たな竜を巡る物語。ここに竜だけでなくサトモリやサトモリの守護にあやかる村人が描かれる事で話に広がりと意外性が生まれ

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    2022年10月25日
  • 骨ドラゴンのマナ娘 2巻

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    第1巻にて活動拠点と最低限のコネを手に入れたこともあって、続く第2巻ではコネという名の人脈を更に広げる様子が描かれているね
    宿屋の主人であるユウルだけでなく、エルフさんも登場したことでイブの周囲がより華やかになった印象

    エルフさんは良く言えば世渡りが上手い、悪く言えば他者を立ち入らせないタイプか。秘密主義的かと思いきや、そこには別れを哀しく思う感情が底流に有ったようで
    それでも長生きするというイブの言葉を信じて名を明かしたエルフさん改めロゼ。二人の先行きの長い交流に期待膨らむ出会いとなったね


    竜の卵に竜殺し。思わず心躍る単語から始まるドワーフ集落での騒動。イブを見守るネムが竜であり、イブ

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    2021年11月23日
  • 骨ドラゴンのマナ娘【分冊版】 1巻

    無料版購入済み

    かわいい

    幼いイブがぷにぷにでかわいいです。かわいい顔して割とガサツで、遠慮なしにグイグイくるギャップもGood!それに竜の教育もあってるようでちょっとズレてる感じがいいです。

    #癒やされる #笑える #ほのぼの

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    2021年11月16日
  • 骨ドラゴンのマナ娘 1巻

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    雪白いち先生の作品を読むのは久しぶり。前作のヒロインである和泉と本作の主人公であるイブは表情の雰囲気が非常に似通っているけど、こちらはコミカル成分がマシマシになっている影響で作品全体も非常に賑やかになっている印象を受けるね
    イブは屑篭の森に捨てられた身の上でありながら、ドラゴンのネムが与えた生き血を飲んでからは非常に逞しい性格と体力に
    巨大なドラゴンに食事を要求するだけに留まらず、おやつまで要求してみせたイブの逞しさは一種の才能かも(笑)

    一方でその逞しさが親代わりのネムを死後の世界から召喚してしまう事態へと至るのだけど
    喚び出した理由が「やり残した事あるか訊きたくて」は斬新過ぎる(笑)

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    2021年06月19日
  • 骨ドラゴンのマナ娘 1巻

    無料版購入済み

    将来を案じる姿

    ドラゴンと捨て子との心のつながりを感じさせる内容です。ドラゴンが捨て子の将来を案じる姿は本当の親のようですね。

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    2021年05月11日
  • 和泉さんはわりと魔女 1巻

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     不思議な力を持つ和泉さんと、そんな彼女が行う宝物返しを手伝うクラスメートの椎名くんの二人物語シリーズの初作である。
     基本的には人と人との繋がり、宝物を保管していた和泉さんの祖母と人々の繋がりを一つ一つ辿っていく連作短編であるが、二話の「椎名くんの調子はやや狂いがち」で見られるように、それは必ずしもハートフルな物語ばかりではない。
     合縁奇縁というが、そうした何かを見直していくボーイミーツガール系の物語となっていくのだろう。

     ここではひとまず星四つ半相当と評価したい。
     これからの物語も楽しみに待ちたいところだ。2巻は来春の発売と、少し先になってしまうのが残念ではあるが、七話収録であるか

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    2017年09月08日
  • 骨ドラゴンのマナ娘 6巻

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    壊れてしまった杖、核の部分は生きているけど、これまでのような使い方は難しい
    だから新しい杖を欲するのは当然なのだけど、これまでより良い品をと思うと各素材の入手難易度が上がり、製作に時間が掛かると
    その中で驚きの要素となったのは芯にネムの骨を使う点か。既にネムの心臓結晶を使用している杖、これまでよりも貴重度が跳ね上がりそうだ

    そうして再訪した屑篭の森では改めてあの空間の不思議さを感じさせる結果に
    ネムの死骸が既に白骨化しているのが不思議なら、魂召喚した際の焼け跡が消えているのは何とも奇妙な。白骨化だけは竜の特性なのかな?
    そういや、ネムが屑篭の森を終の棲家に決めた理由ってこれまで明示されてたっ

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    2025年08月23日
  • 和泉さんはわりと魔女 2巻

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    様々な人に宝物を返していくという筋書きなのだから、いくらでも続けられる作品だろうと思っていたらまさかの2巻で終わってしまった。
    和泉と椎名の距離がゆっくりゆっくりと近づいていく様をもう少し見たかったのだけれど残念。

    第二巻では和泉と椎名だけでなく真里さんが再登場し、更には甲斐田先輩も話に加わったことで第一巻よりも賑やかになった印象。
    それでいて和泉の発言やふとした仕草に赤面してしまう椎名の様子もこれでもかと盛り込まれている

    藍子さんの友達の発言で心を揺らし、宝物返しの先にある光景に気付き涙を流してしまった和泉。ここで椎名がこれからの和泉に必要な、恐らくは藍子さんの思惑に沿った言葉をきちんと

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    2018年05月08日
  • 和泉さんはわりと魔女 2巻

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    "「…藍子さん 和泉に『良い事』沢山教えてくれたんだな」
    「うん
    椎名くんと一緒だから これからも『良い事』増えていくと思う」

    「ーーーーごふっ」
    「大丈夫?」
    「大丈…夫 ラムネ変なとこ入った…っ」"

    完結。
    和泉さんと椎名くんの関係が順調にじわじわと深まっていくのがめちゃくちゃ好き。
    宝物返しが終わったら椎名くんとの関係も終わってしまうと思ってることに(気付かぬままに)感情を揺らしてしまっている和泉さんがもう…もう…かわいい……。

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    2018年04月22日
  • 和泉さんはわりと魔女 1巻

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    "「…やっぱり疑問に思う…」
    「え?」
    「両親に虚言癖だと言われた私の言葉を
    私が話す藍子さんを
    椎名くんは素直に受け入れてくれる」
    「…前にも似た事言ったけど 和泉だからだよ」
    「私…?」"[p.107]

    ぽんやりとした表情と小柄さが可愛い。

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    2017年10月28日
  • 和泉さんはわりと魔女 1巻

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    和泉さんは魔女というよりどちらかと言うと超能力者のような気が。話からすると藍子さんは本物の魔女っぽいが。
    死者から定期的に届く手紙なんて怪異じみた事象なのに、和泉の傍に居るために、そして和泉の言葉を信じているからこそそんな有り得ない状況を受け入れたとても椎名は良い人

    藍子さんが様々な人から預かった宝物を二人で返していく不思議な日々。イイ話も多いけれど、全てが感動的な形で終わるわけではない。この行為を和泉が椎名が続けていくことで、どのような変化が和泉に起きるのかとても楽しみ
    同時に和泉と椎名の淡い恋模様の顛末も気になってしまうな

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    2017年09月30日