古谷彰子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私たちの体の1日のリズムを刻む体内時計。その「時間」と「食」を組み合わせてうまく活用し、毎日の生活や健康をより良くしていこうと近年研究が進んでいる学問が「時間栄養学」である。「何を食べるか」より「いつ食べるか」を変えることで、無理なくダイエットでき、生活を改善させることができるかもしれない。最新の研究結果を解説しながら、体内時計を調え、健康を維持する方法を考える。
時間栄養学の最新の研究を、体調管理からダイエット、時差ボケの解消やシフトワークへの対応といった、私たちの身近な問題の原因究明や解決へわかりやすくフィードバックしてくれていて、とても勉強になった。私たちの生活に具体的にどのように取り入れるかまで考えられていて、すぐにでも実践できる内容になっていて良かった。
食事、特に絶食時間が体内時計を調節するカギになっているとは知らなかった。現代社会ではシフトワークが広がり、仕事で昼夜を逆転せざるを得ない人もたくさんいる。仕事が9時6時の私にとって、シフトワークを長く続けるのは体がもたないのではないか、と感じてしまう。しかしシフトワークの人でも体内時計を整えることで健康に生活できることが分かって安心するとともに、私たちの体のリズムのメカニズムに驚いた。
「体内時計を整えると、自分の朝を発見することができるようになるのです。自分の朝を発見することは、健康へ近づくための一つの方法です。健康に近づくと、周りがよくみえるようになります。自分を受け入れていただける空間に心から感謝する毎日が続くようになります。いままで当たり前だった日常がとても輝いて有り難く思えるのです。」
健康は日々の生活、そして幸せの基盤である。自分の体、自分の生活なのだから自分できちんとコントロールして、健康で幸せない毎日を送れるよう努めたい。 -
Posted by ブクログ
時間栄養学というコンセプトが
ユニークだなと思って読んでみました。
時間栄養学と言うのは文字通り、
「いつ、何を食べるべきなのか?」ということを
探求している学問で、
栄養学で考えている「何を食べるのか?」という問いに
「(それを)いつ(食べるのか)?」という問いも
合わせて考える学問になります。
とは言え、この本は時間栄養学の初級編に位置するのか、
前提となる体内時計の話に前半の1/3を費やしたりと、
結局「何をいつ食べるのか?」という問いに対して、
著者の研究結果を示してくれるのは後半からになります。
また、どちらかというと「健康になるため」という
大目的がベースとなっており、
例えば「アスリートになるため」など、
違った目的を持つ人にとっては肩透かしの内容かもしれません。
また、そんなに研修者の数も多い訳ではなさそうで、
基本的にはマウスを使った研究結果から、
人間でも同じことが言えそうだという仮定を置いており、
本当に人間でも言えそうなのかは
更なるリサーチが必要なようにも思いました。
時差ボケ解消には、機内食の初回をスキップして、
2回目に魚を選ぶのが良い、などの
興味深いチップスもありましたが、
中々真似するのが難しいものもあり、
結局は、「早寝、早起き、朝ごはん」が
一番健康に良いのかな、という印象です。
とは言え、こうやってオリジナルの
ユニークな問いを出せる人って、
面白いよね~と個人的には思っていますし、
純粋に(理解しやすい)サイエンスとして
内容も興味深く読めた本です。
ちょっと古い本なので、
最新の研究結果がどうなっているのか気になります。 -
Posted by ブクログ
時間栄養学…とは?
「食べる時間」を意識することで体内時計の調整をして、日々の体調を整えることを目的とした研究。
体の中には「体内時計」と呼ばれる「一日のリズム」を刻むメカニズムがある。それを形づくっているのが「時計遺伝子」だ。
体内時計は、体の中のあらゆる細胞の中にある。
体内時計の仕組みを知り、うまく活用することが、人間の生活や健康に大きく寄与するのではないかという期待から、体内時計に関する研究が盛んになされている。この学問を「時間生物学」と呼ぶ。
地球の一日は24時間。人間の一日は24.5時間。放っておくと、地球の時間と人間の時間はずれていく。
ただ、朝起きて光を浴びて、食事を摂ると、その刺激によって体中の体内時計を、地球に合わせてリセットできる。
光目覚まし時計
機内食を食べる時間を、目的地の朝食の時間に合わせると、その時間を体は「朝だ」と認識する。
朝食は、英語でbreak fastという。「夜の長い断食時間(ファスト)を終える(ブレイク)行為」ということだ。
絶食時間
「行動を開始する時間が、自分にとっての朝だ」と体内時計が認識するような食生活を送れば、健康リスクを減らせる。
魚の脂は体内時計をリセットしやすい。特にツナ。
朝にツナを食べるのはいいんだな。
①絶食時間を空ける。
②「朝」と決めた時間帯の食事時間に、しっかり量を食べる。
→体内時計は、②の時間を「朝」と認識する。