渡邊恵太のレビュー一覧

  • 超軽工業へ インタラクションデザインを超えて

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    ソフトウエアの本質はどのようなところに存在するのか。『融けるデザイン』の正統な発展形として捉えることができる傑作です。
    本書にはアラン・ケイへの参照が少なくとも10箇所以上あり、ヴァネヴァー・ブッシュに遡るコンピュータ活用の考え方の歴史を、現代につながるよう非常に的確に言語化され解説されています。さらに著者ご自身の最新の研究とその方向性がていねいに記されています。
    また書名については、質量が限りなくゼロに近づきながらも、ソフトウエア開発はものづくりであり、だからこその「工業」のネーミングは外せないとの心意気が伝わってきます。
    考察の範囲が広くかつとてもユニークなので、ソフトウエアに関わるエンジ

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    2025年01月23日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    - かつてのAppleがなぜあの「立体感のあるリッチなデザイン」を採用していて、後にフラットデザインに変化していったのか
    - あのアプリのイケてないアニメーションはなぜイケてないのか
    - 人間の視覚システムにおいて、世界は2次元

    デザインの議論の歴史を、著者の実験的作品も交えながら平易な表現で紹介しており、読み進めやすく学びのある本でした。

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    2024年08月28日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    「タイパ重視」という考え方や「動画や音楽の再生は倍速で行なう」こともよく聞かれる昨今。本書が書かれた当時よりもインターネット上の情報量が増加しているだろうし、もはや人の頭で情報を取捨選択・咀嚼するのも容易でない。時間がかかるものは私自身も敬遠しちゃうのは理解しており、いかに普段の生活の流れを止めず、かつ情報を意識させずに、自己帰属感のあるよい体験ができるか。デザインを考える上で今後、より意識していきたい。
    あと、本文中の「アナログがいい」という記載を見てふと思ったこと。技術書を読むのに一時期、電子書籍アプリを使っていたことがあったが、なかなか読み進められないし読んでもあまり頭に入ってこないなぁ

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    2024年06月10日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    UI/UXについて、非常に鋭い考察が重ねられた読み応えのある一冊。IoTであるとか、主に情報通信技術におけるインターフェイスデザインの話だが、そういう職種に携わっているわけではない私のような人間にも、モノやサービス、あるいは社会やこれからの時代との関わり方に非常に重要な示唆を与えてくれる良著である。要するにインターフェイスというのは何もインターネットデバイス関連だけの話ではなく、私たちの暮らしのあらゆる面で何かを考えるときに意味を持つ視点なのだと思う。

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    2023年01月03日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    デバイスを活用するようなサービスのデザインに携わる者として、色々な気づきが得られた書籍だった。ノウハウというよりも、デザインにおける哲学を学ぶことができる一冊。

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    2022年01月08日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    UXデザインの本質を考える上で、大きな示唆を得られた
    「透明性」「自己帰属感」という2つの概念を知ることができ、あらゆるデザインへの見方が大きく変わったと思う。
    Appleが提唱するFluid Interfaceへの理解も深まる。

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    2023年12月23日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    ネタバレ

    「透明性」と「自己帰属感」って概念を知れてよかった。

    これらは開発に携わる人ならば、エンジニアやデザイナー、ディレクターなど知っておきたい概念だろうな、と。

    以下、それらの概念についての説明。
    透明性 = 道具を意識しないで利用できること。
    例)トンカチを利用することで釘を打つことができる。つまり、人の力を拡張している。しかし使い始めると、自分の手の一部かのような意識となる。

    自己帰属感=この体はまさに自分のものある、という感覚のこと。
    マウスカーソルや、とんかち、鉛筆などには自己帰属感を感じやすい。そして自己帰属感は気持ちのいいものである。
    スマートフォンが出た時、iPhoneだけが自

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    2019年10月02日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて購入したが、内容は非常に面白い。
    iPhoneのUIがなぜ素晴らしいか、GUIの設計がまるで融けるかのようにヌルっと動いており
    この体験こそ、自己帰属感という感覚に基づいてるという。
    少し自分が門外漢で浅いので、レビューにも深みはないが
    デザイン工学は必要な分野であり、技術が進み、人に近いきめ細やかさが
    出せるようになっている以上、この本に書かれていることを咀嚼する必要があると思う。
    3回は読む予定。非常に面白い。

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    2019年05月15日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    モノが全てITに接続されて現実世界が広がり続ける時代において、これから本当に必要とされてくるデザインとは何なのか?ということを生体心理学や自身の研究と絡めて論じている良著。
    本著をきっかけに、ユーザーがわざわざ使っていることを感じさせない、いわゆる「自己帰属感」が存在するUIを作り、便利で快適な体験が与えられるモノを作っていきたいと思うようになった。

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    2018年11月04日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    デザイナーとエンジニア向けとありますが、多くの人に読んでほしい名著。

    インターネットを理解するために物理世界のメタファーを必要としていた時代から、今はインターネットを前提とした新たな認知の時代に入ってきている。
    スキューモーフィズム→フラットデザイン→マテリアルデザインの流れが何故起きたか?は本著を読むと理解が深まると思う。

    デザインというのは単にアートやカラーリングやレイアウトの話ではなくて、いうなれば人間の手や草花、自然そのものもデザインだし、認知を定義するものそのものと言い換えても良くて、そうするとこの先生まれてくるであろう新しい概念やサービスが人に受け入れられるかどうかはほぼデザイ

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    2018年06月02日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    ギブソンの生態心理学を基にした、今という時代が必要とするデザイン論。分かりやすく、刺激的。

    3章・情報の身体化がクライマックス。カーソルの自己帰属感の議論は目から鱗だった。

    ・体験することは「私」の存在を発生させる。
    ・映像を何本も持ち歩くことが可能となったが、2時間の映画を東京のような交通網で観るチャンスはなかなかない。
    ・パラレルインタラクションの世界では、文脈はデバイスから生活へ、拘束性は配慮へ、利用タイミングは集中から分散へとなる。
    ・深澤氏は「プロダクトデザイン」と言うと物質としての人が扱う「対象」の方へ注意が行ってしまって物の設計論になってしまうところを、「インターフェイス」と

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    2018年02月16日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    今後の広義のデザインを捉えるためのヒントにもなり得る良本だと思います。

    インターネットというメディアに淘汰されて、マルチインターフェイス化すること。

    デザインする対象は体験であることなど、とても腑に落ちる展開で読んでいて納得感が得られました。

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    2016年01月08日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    「融けるデザイン」って何?と思って読んでみる。ネット時代のインタフェースデザインの話。
    ただし、人対モノのインターフェースという概念を取り払い、新たな定義とその拡張をすることにより最終的にネット時代におけるデザインがどうあるかにつなげる。

    これらの中で定義されていく、モノからコト、UX、ユビキタス、IoT、デザイン思考、これらの概念がすべてつながっていく。こんなにすっきりと世界観を定義できるのかと感心することしきり。
    今までいまいち腑に落ちなかったインターフェースの話が何故もやもやしていたのかも非常にクリアになっていく。

    誰のためのデザイン?を読んで影響を受けた人、意味もなく「UIはサクサ

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    2015年12月02日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    デザイン思考、M2M、IoT、HMIなど、を自分のなかでとらえなおすのに非常によい本であった。アーキテクトとしては、どうしてもテクノロジーに目が行きがちだが、やはりサービスあってのアーキテクチャーであり、HMI・インタフェースであることを認識できた。

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    2015年03月08日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    自分の中で「デザイン」の定義が変わった一冊。ヴァネバー・ブッシュ、ギブソン、深澤直人まで、古今の様々な人物たちからの引用を交えながら、議論が展開される。モノ対情報という二項対立はもう古い…プログラミングは一部の人のものにするのは勿体無いほど高い表現力を持つもの…などなど。まだまだ整理ができてないけど、ハードとソフトとネット、文系と理系、デザインとエンジニアリングなど色々なものがまさに「融け」合っていく時代に、何に注目していくべきなのか?がよく分かりました。じっくり再読したい!

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    2015年02月11日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    Macの設計には心理学者が関わっていた。
    そうか!私と同じように知覚や認知心理を学んだ人の活躍の場が、テクノロジーやデザインのフィールドにあったのだ。

    道具を使っていると利用者に感じさせない没入感は、UIやUXを考える際に大事な部分だと思う。例えばサクサクやヌルヌルといったデバイスの動きも、その一部である。

    今の時代、対象が「物、情報」等と区別せず、トータルで体験世界を自由に設計するぞ!と言うのが融けるデザインの本質だと感じた。

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    2021年10月21日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    インターフェースについて。前々から少し興味はあったが、アマチュアすぎてどれに手を出せばいいのか途方にくれていたところこの本を知った。自分にはちょっと難しかったが、iPhoneはなぜ優れた設計になっているのかなど言語化できていなかったことが、解消できた部分もあった気がする。

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    2020年10月10日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    少し未来のインターフェースデザインを考えるヒントとして読んだ。自己帰属感〜自己拡張としてのインターフェース、人の理解と行動を介さずに情報とモノが直接繋がった道具、人の空き時間や活動を起点としたインタラクションなど。深澤直人「デザインの輪郭」を併せて読むことで理解が深まった。

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    2019年03月12日
  • 【新版】UI GRAPHICS - 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX

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    UIデザインの哲学と事例が詰まった一冊。あらゆる視点・論点で「連続性」が重要だと語られている。Fluid Interfaceは全てが繋がっているような動的な体験をつくる。そもそも道具は身体的な、精神的な延長としての役割を担う。サービス設計の影響力は大きくユーザーのwell-beignまでを考慮する必要がある。ユーザーを正しく誘導するような制約・導線を設計し、「めんどくさい」の暴力から守る。これらを実現するためには、他者の行為や思考を徹底的に分析し、前提条件のズレを修正・操作することが肝要である。

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    2018年12月26日
  • 融けるデザイン - ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

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    今日のユーザーインターフェースを語るには必読の書。デザイナではない人にこそ読んでほしいと感じました。

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    2018年10月13日