渡邊恵太のレビュー一覧
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ネタバレ自己帰属感という概念が興味深かった。
日頃から感じているであろう概念ではあるが、それを腑に落ちる形で表現・説明されているのが良かった。
ただ、自己帰属感そのものはデザインそのものもそうだがユーザーの慣れの問題のように思えて仕方がない。
多くの人に素早く違和感なく慣れさせることを目指せばいいのだろうか。
この本では情報を取り扱うことを前提に考えている。
だから、そういった部分を掘り下げて言語化することで、情報を扱うデザインのコンセプトを打ち立てた、ということだろうか。
自分はデザイナーではないので、自己帰属感を出すにはどうするかという部分よりも下記が面白かった。
『生命感は、自己帰属しない動 -
Posted by ブクログ
明治大学の渡邊恵太( @100kw )さんの本。
「デザイン」といえば、ちょっと前であればDTPやwebデザインがメインだったけれど、いまはちょうどパソコン以外のものがインターネットにつながり始めた過渡期で、新しいデザインが議論され始めている。本書は、サブタイトルに「ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論」と書かれている様に、そんないまの時代の議論を象徴するような本。
VisualHaptics、CursorCamouflage、smoon、Integlass、LengthPrinte、CastOvenといった自身の研究成果を交えながら、考えをまとめている。研究概要を知るには各研究の動画 -
Posted by ブクログ
デザインについての認知心理学の本として、新たな定番本となると思われる極めて重要な本です。
キーワードの「自己帰属感」は、ある手段が身体の延長線上に思えることで、この本の趣旨は、インターフェイスの設計は自己帰属感を感じさせるようにすべきであるということです。
元来のコンピュータ上にある情報は現実世界の物質の見立てであったが、コンピュータのメタメディア性により、今や見立てのない情報が出てきている(これはスキュアモーフィズムからフラットデザインへの移行の簡潔な説明になっている)。そうなると、インターフェイスの設計において物質であるか情報であるかは特徴の一つでしかなくなり、どちらか一方がありきで考