ラグナル・ヨナソンのレビュー一覧

  • 喪われた少女

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    読みやすい翻訳で、サクサク読めました。事件そのものよりも、いろんな人の裏の顔が見えるところが深いです。リーズルは○○としか言いようがありません。闇と、、を先に読んでるのでフルダの今後がわかってしまってますけど、辛い時期を過ごしてたんだな、と寄り添う気持ちが湧きました。そして、今回もアイスランドの風景に興味が湧きすぎてググりましたよ。事件の舞台となるエトリザエイ、なんてすごい場所なんでしょう!2時間ドラマもびっくりな断崖です。切り立った感じが素晴らしく、いってみたくなりました。高いところ得意じゃないですけど。

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    2020年11月03日
  • 喪われた少女

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    シリーズの、2作目で、世代が、戻って50代!
    前作で、定年間近、しかも闇を、背負っているフルダを、知っている私達読者に、彼女の出生の秘密を探る人生を、絡めながら、今回も、事件解決に、頑張る姿は、ただの警察小説ではない、奥行が、あって良かった!
    早く、次が、読みたくなった!待ち遠しい!!

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    2020年10月19日
  • 喪われた少女

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     どんどんダーク化が進んでいるラグナル・ヨナソン。その中でもあまりにダークすぎるスタートを切った女性警部フルダ・シリーズ第二作。第一作で読者側の概念をまず思い切りひっくり返すところから始めたヨナソンという作家は、本書でもフルダというダーク・キャラな中年女性警部をヒロインとして、彼女の出生の秘密に迫りながら、複雑に絡み合った人間関係のもたらす二つの事件を描く。

     一方で孤立した別荘での殺人事件、さらにフルダが十年後に偶然担当することになった孤島での女性の謎めいた死のあまりに強い関連性に読者は、あっという間に引き込まれることになる。前作でフルダの運命に絡んだと言える、警察内部の悪辣な上司との絡み

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    2020年08月31日
  • 喪われた少女

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    1978年10月、アイスランド西部フィヨルドへ秘密の週末旅行に向かう若い男女がいた。数日後、地元警察のアンドリェスは別荘で死亡している女性を発見する。
    残されたセーターから彼女の父親が犯人と見たレイキャヴィーク警察のリーズルは、アンドリェスに嘘の証言させ、父親を逮捕する。

    10年後、殺された彼女を偲んで4人の仲間が集まった。ベネディフト、アレキサンドラ、クラーラ、そして死んだ女性の弟・ダーグルだ。向かったのは、絶海の孤島・エトリザエイ。島にひとつしかないロッジで、4人は夜を過ごす。
    その夜、ダーグルはベネディフトの何気ない思い出話に違和感を覚え、クラーラは暗闇に“彼女”の姿を見たと言い

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    2020年08月09日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    レイキャヴィーク警察・犯罪捜査部の女性刑事フルダ・ヘルマンスドッティルは、”ガラスの天井”に出世をはばまれ、警部止まりで64歳の定年をむかえようとしていた。
    ある朝フルダは、20歳も年下の上司に呼び出され、2週間後に部屋を明け渡すように言われる。フルダが担当している事件も、すでに他の者に割り振ったという。
    残りの2週間、フルダに許されたのは、未解決事件の処理だった。そこでフルダは、1年前海岸で遺体で発見されたロシア人女性の再捜査を始めるのだが‥‥。フルダを悲惨な運命が襲う。

    初めて読む作家の作品。

    唖然。

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    2020年08月08日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

    購入済み

    あっけない最後に絶句

    もともと三部作の第一部がこの”闇という名の娘”だそうで、第二部以降は主人公ブルダの若い時代になるという。ネタバれになるので最後については書けないが、いわばどんでん返しのような舞台が用意されているので、読み手は、あれっ!そういうことなのかと驚くだろう。この作家が好きで全部読んできたが、常に次を期待させてくれる作家だと思う。アイスランドの風景も実によく描写されていて、すぐにでも行きたくなる。でも、常に死と隣り合せているような厳寒の地は、私のような軟弱者には、夏以外ちょっと無理だろうなあ。

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    2020年03月10日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    一気読みした。孤軍奮闘の女性警部。途中に挟まれる話が、どんな結末に辿るのかと、見事にミスリードにはまった。

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    2020年02月27日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    64歳の女性警部フルダ。定年を間近に控えているのに今すぐやめろと告げられる。そして最後の捜査。1人で追う不審死。そのなかで語られるフルダの心の内。これまでの人生と警察を辞めたあとの不安と期待。想いの中に揺れが感じられるのがいい。アイスランドの風景や寒さ、暗さもフルダの心情に重なっている。三部作らしくフルダの人生を遡るらしいので次作もすごく楽しみ。

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    2020年02月20日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    ネタバレ

    うーん、星3.5かな?
    何しろ暗い。これぞダークアイスランド。
    主人公は64才の定年間近の女性警部というのが、アリ・ソウルシリーズの読者にはまず驚き。

    しかも、驚くべきことにこちらもシリーズものですって!

    次作をぜひ読みたい、と思わせてくれるラストでした。

    アイスランド…いいなぁ

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    2020年01月11日
  • 白夜の警官~BLACKOUT~

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    読み始めたら止まらないというのも、北欧ミステリの特徴なのかもしれない。本シリーズはアイスランド語から英語に訳されたものを日本語に訳した後、ようやく、ぼくら日本人の手に渡るという経路を辿るが、英訳化した出版社が、何とも頼りないことに、キンドル首位として有名になった作品から英語訳してしまったために、第一作→第五作→第二作と順番を前後させてしまい、シリーズとしての面白さを著しく損ねている。アイスランド語翻訳者が日本では希少なため、英語版からの邦訳となるから、英語圏出版社の通りの順番で書店に出回っているのが現状。作者にとっても読者にとってもそれはとても不幸なことだと思う。

     北欧ミステリに関わら

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    2019年05月06日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    定年退職を目前にした64歳の女性警部フルダ。上司から厄介者払いをされそうになるなか、過去の事件の再捜査を始める。
    フルダは、誰も真剣に扱おうとしない、ロシア人女性の失踪事件を追い始め、犯人に辿り着くが、、、
    ジェンダーや難民差別等の問題が、アイスランドの広陵とした自然描写と相まり、心に響く作品だ。
    結末はすっきりせず、後味の悪さも覚える。三部作なので、次も読んでみたいと思う。

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    2025年06月03日
  • 閉じ込められた女

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    (アイスランドに雪が積もっていない時期があるのかわからんが)雪のせいで停電したり、交通機関が麻痺したり、平気で外界との連絡が取れなくなる時があり、恐怖ともに「都合悪いことは嘘ついちゃえばまずばれねえ」みたいなのある。(新潟県などは道路にお湯じゃばじゃば巻いているので滑らない、凍らない、雪かきしなくていい)(その分言い訳きかない?)
    なんか雪国に限らず、都合悪いことは隠蔽します。でもなんかあったら警察とかはばっちり助けてくださいね、みたいなの、うーん。でもやっぱり日本人って大真面目で少しはサボれ。と思った

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    2023年06月05日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    舞台はアイスランド。
    65歳の女性の警部が退職を迫られ、最後に未解決事件に手をつける。
    難民許可を待つロシア人女性の自殺事件。殺人事件として追い始めると、売春容疑が出てくる。入国審査を担当する弁護士、ロシア語通訳、輸入業者と関係者はいるが決め手に欠く。
    彼女の人生の闇と共に謎が解けてくる。
    私小説的なサスペンス。
    アイスランドの風景が新鮮で面白い。
    ストーリーは進み方も嫌な終わり方も、好きじゃない。

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    2022年08月06日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    数日間の叙述が寒々しさをどんどん高めて行き、とてつもない閉塞感を募らせていく。何処までが現実なのか、どれが今の状況なのか・・並行して走る3本の線が どう収斂するのか、読むほうも幻惑されて行く。

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    2021年12月06日
  • 閉じ込められた女

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    フルダシリーズの完結編。アイスランドの厳しい気候、吹雪で遮断された一軒家での怖さがひしひしと迫ってくる。季節の特徴を背景に寒々とした闇の広がりが伺える。

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    2021年09月20日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    有能な女性警察官でありながら、<ガラスの天井>に出世を阻まれた主人公・フルダが定年間際に未解決事件の再捜査に乗り出すという粗筋。主人公が女性警官で年齢が64歳というのは中々珍しい。序盤は警察関係者のフルダに対する敬意の無さに同情の念を抱くものの、話が進むにつれ、彼女の傲慢さも目に付いてくる。海外作品にしては癖のない文体で、300頁超のコンパクトな作品だが、緊迫感が最後まで途切れない。思いもよらぬ衝撃のラストだが、まさか北欧版イヤミスだったとは。しかし、当面は続編(過去に遡る構成)を追う気になれなさそう…。

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    2021年07月19日
  • 喪われた少女

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    前作の衝撃的な終わり方が印象的だったので、2作目がまさかのさかのぼる作品とは、いやいや、ペコパに言わせたらそれもアルかもしれない❣️ミステリーそのものはイマイチだが、フルダを応援せずにはいられない。

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    2020年11月13日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    アイスランド、フルダ警部、定年間近で退職を迫られていた。彼女が退職直前に選んだ未解決事件は、ロシアからの移民の死亡事件。自殺とされていたが、怪しい点が。単独捜査を進めると・・・

    重厚長大な作品の多い北欧ミステリーにしては、あっと言う間、一日で読み終わった。

    事件を捜査する側がそうなるのか!と驚くのと、早く読めて、まさかの「お手軽な」ミステリーだった。


    ※ネタバレ

    うっかり殺人犯に接触してしまったフルダはどうやら殺されてしまったようだ。

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    2020年11月24日
  • 喪われた少女

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    ネタバレ

    前作の衝撃のラストが忘れられない老境の女性警部の闇を遡るシリーズ第2作、15年前50才。

    暗い。どんどん暗くなって、ぜんぜんすっきりしない。イヤミスか!と言いたくなる。面白いので次作も読みたいですが。

    アイスランドに行きたくなる度は今回は低め。

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    2020年10月09日