神田松之丞のレビュー一覧

  • 絶滅危惧職、講談師を生きる(新潮文庫)

    6代目

    聞き取る人がいて、客観的な証言も入る構成によって、神田伯山の生い立ちや二ツ目に至るまでの気持ちの動きや変化がよく分かるものになっている。彼の独白だけでは、ちと厳しかったようにも思う。とにかく演芸が好き、という気持ちは伝わる。講談業界の次の課題は、彼の次が出てくるのか、だろう。まだ本格的な危機は脱して...続きを読む