絶滅危惧職、講談師を生きる(新潮文庫)

絶滅危惧職、講談師を生きる(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

かつて落語を凌ぐ人気を誇った講談は、戦後存続を危ぶまれるほど演者が減った。しかしここに、新たな光が射している。風雲児の名は、神田松之丞。確かな話術と創意工夫で高座に新風を吹き込み、二ツ目ながら連日満席の講談会や寄席に新客を呼び続けている。真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名する彼は、なぜ講談に生きる覚悟を固め、何処を目指してゆくのか。自ら語った革命的芸道論。(解説・長井好弘)

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絶滅危惧職、講談師を生きる(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    講談というものさえ知らなかった私にその世界を教えてくれたのは、間違いなくこの神田伯山。

    頭の良い人だろうなとは思っていたけど、伯山になるまでの経緯を知り、よりこの人の賢さと情熱を知って好きになった。

    本全体的にとても読みやすいので、構えず講談の世界を知れるのもとても良かった。

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    松之氶時代の伯山さんにインタビューした内容を自分語り的に書き起こしたもの。学生時代に色々拗らせていたとか断片的には知っていたが、父親を自死で亡くしたくだりあたりは全く知らず、この辺りから伯山さんの素地が出来上がったのかと、切ないものがあった。芸能人の自死が起きる中、なかなかその家族の立場で語っている

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    講談を自分の何かに取り込めないか、そう思い読む。芸に対して取り組む姿勢、練習を積み重ね、どうしたら、この芸自体が良くなるか、ということをずっと考えていくのが良いかと考える。

    0
    2023年09月05日

    Posted by ブクログ

    神田伯山はすごい先の事を計算して考えているなって思った。
    ここまで考える人が成功する人なんだなと思った。
    この伯山の考え、今の自分の仕事(接客業)に繋がるなと思ったので、色々と参考になった。
    ビジネス書かと思ったw

    0
    2021年09月08日

    Posted by ブクログ

    昭和の頃には「漫談」というジャンルがあり、関西では西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎がその代表格。それぞれの話芸を生んだ背景には、西条凡児=落語、浜村淳=漫談、上岡龍太郎=講談 の芸脈が流れていた。

    上岡龍太郎の、あの立て板に水の流暢かつ抑揚の効いた口調と理路整然とした語りの裏には、講談の影響があったわ

    0
    2020年04月15日

    Posted by ブクログ

    改めて、談志の影響が強いんだなぁ、と思った。
    まぁ、講釈師としては、己に酔うより斜め後方から己を眺める方が相応しいんだろうけど。
    いまは余裕がないだろうけど、ゆくゆくは義士伝を通しでやって録音を残して欲しいね。
    とりあえず、「三村の薪割り」だけでもやって欲しい。
    あと、「鮫講釈」も是非、と思ったらY

    0
    2020年03月03日

    Posted by ブクログ

    今夢中でしかたない人のひとり。神田伯山。
    知れば知るほど魅了されていく。
    36歳。
    理想を追い求め、今この瞬間もイライラしているのかもしれない。満足することなく、常に高みを目指して。
    この人の本や映像に触れると、ふわふわと流されながら楽して生きている自分に喝を入れたくなる。
    こんな程度で何疲れたとか

    0
    2020年02月20日

    Posted by ブクログ

    松之丞さんの山田真龍軒をyoutubeで初めて見たとき
    約7分の動画に強烈に引き込まれた。
    まだ、寄席や独演会に行ったことは無いが
    お客側の立場に立った松之丞さんの講談を体験したいと思う。

    0
    2020年01月20日

    Posted by ブクログ

    神田松之丞という人をラジオやテレビだけでしか知らない人間からしたら、この一冊を読むことでこんなにも真面目で真摯に取り組んでいる人なのかと印象が変わる。また、そういう姿勢による意図、思惑通りの一冊となっている。

    0
    2020年01月10日

    Posted by ブクログ

    松之丞の人となりが赤裸に表現されてる。
    御多分に漏れずラジオから触れた僕だけど、あんなに傍若無人な発言繰り返してるのに根底にはどかっと芯が通ってると信じてたよ。そんなところが微塵も見えないという体で、ちらちら垣間見えるところか魅力的。
    いつか講談聴きたいなぁ。

    0
    2019年12月01日

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