メイソン・カリーのレビュー一覧
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恥ずかしながらココ・シャネルが貧しい家庭に生まれ、思春期を孤児院で過ごし、正規の学校教育をほとんど受けなかったことは知らなかった。
マーガレット・ミッチェル
「簡単に書けないし、書いたものもちっとも気に入らない」
「書くことはほんとうに大変なの。毎晩、苦しんで書いても、2ページがやっと。翌朝、それを読み返してみると、ここもあそこも削除、削除となって、結局六行くらいしか残らない。それからまたやり直さなくちゃならない。」
風と共に去りぬの場合、各章とも少なくは20回は書き直したという。風と共に去りぬは何百万部も売れ、映画も作られ、ピューリツァー賞も受賞したが、ミッチェルは二度と小説を書こうとしなかった。「どんなに褒美をもらっても、あの苦しみをもう一度味わいたくないから」
キュリー夫妻には組織や団体の支援がなく、がらんとしたジャガイモの貯蔵庫みたいなところで実験をしていた。
45ヶ月の奮闘の末、マリーはついに純粋なラジウムを0.1グラム分離するのに成功し、原子量を測定して、新元素の存在を証明した。翌年、キュリー夫妻はノーベル物理学賞を受賞する。夫妻はその賞金を初めて実験助手を雇うために使った。ノーベル賞の受賞によって世間の注目が集まることは、夫妻にとっては迷惑だった。「ジャーナリストやカメラマンに終始つきまとわれて、あちこちからも招待されているけれど、どれも断っています。大変な絶望感をただよわせて断るので、みんな、どうしようもないもわかってくれます。」 -
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こちらも面白かった。ただ、女性はなんと家事や育児に追われる時間の多いことか!とはいえ、だからこそ効率よく仕事に打ち込めていることも否定できない。要は、その人の気持ちの持ちようってことなのかな。女性であっても、破滅的な生き方をし、自由奔放に動き回る人もいるし、男性でも規則正しく生活する人もいる。でも、意外に女性の方がきっちりルーティンで動く人が少なかったような印象を持つのは気のせいかな。そして、どんな仕事であっても真剣に向き合えばしんどいこともよく分かった。だもの、私が仕事に行くの、嫌だなぁと思うのも当然。仕事嫌って思ってるだけ、真剣に取り組んでいる証拠なのかなとかポジティブに考えてみたりもした。このシリーズ、とても興味深かった。
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サブタイトル通り、必ずしもクリエイティブでない日常生活だった。自由奔放なイメージの人が、しっかりとしたルーティンに生きていたり、規則正しい生活を希求していたり、自分と大して変わらぬ天才たちがいた。仕事なんてしたくないなぁとしばしば思うけれど、どんな仕事も毎日コツコツと進めること、そして何かを産み出すために定職を得ることが役に立つことが読んでいて分かった。生きること、働くこと、何かを創造することは、気楽にはできないことなのだとこれらの天才たちの様々な日常を垣間見て分かった。もう一つ、散歩と手紙!今ならメールの返信なのだろうか。実に多くの天才たちが散歩を2時間近くし、山ほどの手紙を書いたり読んだりしていたことは意外だった。そして、そんなことからもやっぱり地道にコツコツすると、継続することが大切なんだと思う。それにしても、不眠の人がなんと多いことか!お酒、タバコ、薬物の3つはセットになっているかとのよう。何かを創造することはやはり簡単にはいかないのだとここでも思わされた。
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作家や画家、作曲家などの普段の仕事の習慣が作家たち自身や周囲の人の証言とともに紹介されている
人それぞれ習慣は違うけど、以下に該当する人が多い印象
朝起きて昼まで仕事をする
決まった時間に仕事する
毎日同じリズムの繰り返し
散歩などの運動をする
そのほかにはベッドの中での執筆、カフェイン摂取、アルコール、アンフェタミン、友人との電話、パズルゲーム、パートナーによる時間管理などがあった。
p97
村上春樹
繰り返すこと自体が重要になってくるんです。
一種の催眠状態というか、自分に催眠術をかけて、より深い精神状態にもっていく
p103
チャック・クロース
インスピレーションが湧いたら描くというのはアマチュアの考えで、僕らプロはただ時間になったら仕事に取り掛かるだけ
p105
ジョン・アダムズ
基本的に、なんでも規則正しくやれば、創作上の壁にぶち当たったり、ひどいスランプに陥ったりすることはないと思っている
p109
ニコルソン・ベイカー
毎日の習慣についてひとつの発見があった。新鮮に感じられることを取り入れると役に立つということだ。
それはどんなことでもいい。たとえば「これからはサンダルを履いて裏のベランダで午後4時から書くことにしよう」とひとりごとをいうとする。もし、それを目新しく感じたら、それが心理的な効果を生んで、仕事がしやすくなるんだ。必ずしもうまくいかないかもしれないけど、ちょっと変わった目新しい習慣から刺激を受けるだけでもいみがある。
p127
ウィリアム・ジェイムズ
日常のこまごました事柄を、努力せずに無意識に行えるようにしてしまえば、その分、頭脳に余裕ができ、よりレベルの高い仕事ができるようになる。なにひとつ習慣として無意識に処理することができず、いちいち躊躇してしまう人間ほどみじめなものはない。そういう人間にとっては、タバコに火をつけることも、ちょっとした仕事にとりかかることも、それぞれに意思を働かせて考えるべき課題なのだ。
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前作『天才たちの日課』の男女比を反省した著者は、女性アーティストに絞って新たに一冊書きあげた。ライフとワークのバランスに思い悩み、性差別と闘いながらクリエイティビティを発揮してきた女性たちの言葉に打たれる小伝集。
ブログの書籍化であり、日課にフォーカスしたトリビア的な内容だった前作とは全く別物。このためにインタビューしたアーティストも多く、コンセプトも構成も「日課」から飛びだして「生き方の多様性」へと広がった続篇になっている。
女性作家やアーティストを紹介するガイドとしても楽しく、特にジャネット・フレイムとジーン・リースの人生が強烈で本を読んでみようと思った。西洋人中心だが、アフリカン・アメリカンの比率は前作より高いかな。出版当時現役の人も前より多い。人選について強いて言うなら、作家はエンタメ系の人もいるのに、音楽家はハイカルチャーの人ばっかりで少し残念。ここにフィメール・ラッパーとかいたら面白かったはず。
読みながら書きとめた言葉がいくつもある。「俳優はほかのどんな職業にも増して時間の奴隷だ」と言ったタルーラ・バンクヘッド、「書くこと以外はぜんぶ楽しい」と言ったドロシー・パーカー、「ハリウッドでいいデザイナーであるためには、精神科医とアーティストとファッションデザイナーと仕立屋と針山と歴史家と看護婦とバイヤーの全ての役を兼ね備える必要がある」と言ったイーディス・ヘッド。「どんなものを手に入れようとも、すべてのものを、世界を手に入れるべきだと思うから。なにもあきらめるべきではないと思う。人生に取り組むために必要なのは、猛烈な貪欲さだと思うの」と語るグレイス・ペイリー。そして、タマラ・ド・レンピッカの恰好良すぎる「奇跡なんてない。あるのは自分が作るものだけ」。
また、やはり結婚をめぐる諸問題は一大トピックにならざるをえない。特に同業者と結婚したケースで、自分の仕事には理解と支援を求めながらも妻の創作活動は妨害する夫たちにうんざりする。若いころのコレットが夫に執筆を強要され、監禁されて書いた小説を夫名義で出版されていたというのも知らなかった。画家アリス・ニールの「よい妻がいたら、私はもっと成功していたはずです。いかにも男性優位主義者的な発想ですが、これが私の前に立ちはだかってきた社会の現実なのです」という言葉は、『龍彦親王航海記』を読んでから私のなかで地味に頭を離れない「〈家庭内編集者〉〈家庭内秘書〉としての妻」という問題を端的に表していると思った。
軽快な語り口で一人一人の分量も数ページだし、さくさく読み進められるが、ケイト・ザンブレノの『ヒロインズ』や山崎まどかの『真似のできない女たち』に通じるスピリットのある本だった。女ことばを使いすぎず、その人らしい口調で自然に読める訳文がとてもありがたい。これは作品のテーマ上、とても大切なことだったと思う。面白くて一気に読んでしまったけど、毎日一人分ずつ読んでいくのでもよかったなぁ。 -
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作曲家、小説家、詩人、画家、建築家などの名だたる天才たちの習慣を書いてある本。
一人一人の事かもっと知りたくなる。
天才たちにも色々いて、規律正しい人もいれば、インスピレーションに従って動くひともいる。アルコールやタバコ薬に頼っている人が多いという印象。
日本人は村上春樹が記載されていたが健康のため習慣を改めたのが日本人らしいなと思った。
スティーブンキングは寝るために書いているとの事。真似したい。
厳しい意見で現実の辛さを突きつけられるような人もおれば、気が楽になる人もいて、自分の心と体に聞くのがいちばん良いなと思った。
自分の時間であってもやはり時間は守った方がよいかもしれない。
ここに乗ってない偉人達も大体が規則正しい。 -
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2013年刊行の天才達の日課の続編かつ補正版。
今度は女性に限定された143通りの試行錯誤が収められている。
他の人の感想にもある通り、女性限定であるが故、また外国の著作のため知らない人が多い。
ただ、この本のメッセージはおそらく、
制約の多い環境に置かれやすい女性がどんなふうに人生を切り開いていったか、有名な女性をピックアップし、その習慣のエッセンスを知ることで自分の生活に活かして欲しいというもの。
全部を理解する必要はないし、自分の中で響く内容だけをピックアップすれば楽しく読めるのかなと思った。
個人的にすごいなと思ったのは、クララシューマンの人生。日本ではあまり有名ではないかもしれないけど、海外では紙幣にもなったくらい有名な方。彼女の人生は映画化もされている。
日本だと、作曲家ロベルト・シューマンの方が有名ですが、クララはその妻です。
この本では、"クララ・シューマン愛の協奏曲"に描かれていない、また別の側面を感じて楽しかった。
彼女の習慣は、夫が外出してる2時間の間に練習時間を確保するというものでした。
夫を支え、子供を8人も産み、育て、ピアニストとしての生活もするというスーパーウーマン。
しかし、その陰で献身的に支えてくれるお手伝いさんは確実に存在しました。(この本には記載されていないけど、映画には描かれていた)
結局のところ、私達のエネルギーは限られていて、そのエネルギーをどこに使うのかというところに尽きるんだと思う。
人生は日々の積み重ねだから、先人の生き方を参考にしながら、わたしも自分なりに試行錯誤して、自分の求めているものや自分の糧になるもの、持って生まれたリズム・手順などを大切にしていきたいと思った。