道添進のレビュー一覧
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ネタバレ内村鑑三による英語の著作。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の生涯が紹介されている。この5人に共通するのは「徳を大切にし、思いやりに満ちていた」こと「人づくりをしたこと」。「生涯を掛けてやってきたことを、次の世代が何かの役に立ててくれればいい」とそんな声が聞こえてきそうだ。
●西郷隆盛
西郷を語る上で欠かせないのが「陽明学」。「陽明学」はがキリスト教と似ている点が多く、崇高な良心、厳しくも慈悲深い天の教えを説く。革新的で可能性に富んだ教えだ。一方江戸時代の正学「朱子学」は保守的であり、支配層は陽明学がキリスト教に近かったために弾圧したとする。
西郷よりも優れた人物はいた。木戸孝允や大 -
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■感想
青天を衝けのネタバレでもあるかもしれないので注意。
渋沢栄一がかなりすごい偉人なのに、小中学校の社会の教科書に一度も出てなかったのが疑問。今はもう出てるのかな?
この本には渋沢栄一自身がどういう人物であったかを自分なりに解釈して説明している。ここが「青天を衝け」の吉沢亮さんの演技が間違ってないことがわかる。吉沢亮さんもこの本を読んだのではと思います。
今の若者は〜という文章が度々出てきますが、明治の頃から若者に対して、「今の若者は〜」って言われるんですね。
■名言・実践
論語は決して難しい学問や理論ではない。論語の教えは広く世間に効能があるので、元来わかりやすいものである。
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ネタバレ起業家の方、会社を経営してる方向け
豊かになる源は仁義や道徳
道理=人のふみ行うべき正しい道、
すじが通っていること。正論であること。
[デジタル大辞典より]
道理と共に行動する人は栄える。
競争心、警戒心が身を引き締め、成長に繋がる。
誠心誠意、誠を持って自分を律する
人生がうまくいってると、侮りがち。節操ある行動を心がける。
①道理に叶うか
②世の中のためになるか
③自分のためになるか
つねに学問を探究し、精神を衰えさせない
経世済民=世の中を治めて人々を救うこと
千里の道も一歩から
どんなに小さな事でも誠意を持って勤勉に、忠実に行う事。
自信過剰 -
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『風姿花伝』は、本書の冒頭にも書かれているように、「いかにして美しい芸の花を咲かせ続けるかを語った本」です。
会議の際の話の花、プレゼンの説明ポイントの花、酒宴の際の会話の花など至る所で花を咲かせている人がいる。
本書はそんな花を、自分で咲かせてみようというのがテーマになっています。
また、本書には沢山の名言があります。
自身の心に響く名言に出逢える楽しさもあるかと思います。
そもそも『風姿花伝』は、能芸で有名な世阿弥が、たった一人の跡継ぎのために書いた秘伝書です。
それが、今や世界最古のビジネス書と言われているそうです。
本書は序の章とそれに続く7つの巻から構成されています。
具体的 -
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日本人の優れている点を外国人に説明する場合、やはり同じ思想的土俵に立つことが近道・・ということで、キリスト教徒でもある内村鑑三が英語で書いた本の日本語翻訳が本書です。そして、代表的日本人の選定基準は人徳の有無のようです。
まずは、西郷隆盛、江戸幕府を無血開城させた官軍の功労者です。このことで、当時、日本を狙う列強に隙を与えず有能な人材を殺さずに済んだ点は、その後の日本の発展を考えれば妥当な選出でしょう。朝鮮問題の立場については賛否両論あるようですが、相手国から不当に扱われても平和路線にしがみつく軟弱外交への歴史的転換期、つまり日本人の中のサムライスピリッツの喪失がこの時点から静かに始まりました -
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ネタバレ栗山監督が選手に送る本であり自身も何度も読み返す本と知り購入。
気に入った文章として、
順調だからといって気を緩めず、失敗したからといって落胆せず、常に節操ある行動を心がけるべき
どんな小さな仕事でも軽蔑することなく勤勉に忠実に誠意を込めて1つひとつ完全に成し遂げなくてはならない。
仕事とは地道に努力を重ねれば精通していくが気を緩めると荒んでしまう
人道は忠恕から成り立っている。貧困者と接する時、真心や思いやりの気持ちを持って哀れみの情を持つべきだ
などがあった。
人として大事なことは時代を超えて変わらない。ビジネスにおいてお金と正義が両立できることを立証した本だが、人生の哲学本としても読む価 -
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ネタバレ栗山監督のバイブルを読もうと思って。大谷に様々なルールを課して自律心を鍛えさせた、そのもとを知ろうと思って。
みんなに知ってほしい。経済は必ず道徳観とセットで語られるものだということを。
そして、渋沢栄一も日本に良い経済を広めるために、人々に道徳を大事にすることを求めた。
「常識が大事」ってのはシンプルすぎて驚いた。でも、合理的だった。日本が何で宗教もなくこれほどに道徳をもてるのか。そういうところも察することができた。
もう一点驚いたのが、渋沢栄一の考えていること、不安視していることが、21世紀の現代日本にも当てはまるということ。
画一的な教育じゃなくて一握りのエリートを