広瀬未衣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
父の転勤を機に、祖父母のいる京都へ引っ越してきた主人公の高校生「菜奈」ある日近所で見つけた白川時計屋を営む、時を操る能力を持つ幸也と出会い物語が始まります。
恋愛や結婚、そして身内の死など、過去にあった辛い出来事がきっかけで気持ちが前に進めなくなってしまう経験は多くの人にあるのかなと思います。幸也が"時を操る能力"を駆使し、過去と向かい合っていく人たちの心の強さに温かい気持ちになりました。
主人公の菜奈自身もその一人で、終わりにつれて引っ越しから始まるこの物語も必然だったんだなと感じました。終盤にかけての展開がやや駆け足だったなと気になりましたが、全体的に家族愛を感じる -
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
驚くような展開は無かったが、読みやすい青春ものとして楽しめた。これから本を読みたいと思っている中高生向けかな。
あらすじ(背表紙より)
ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。結婚を控え、数年ぶりに京都に帰った灯里は、自宅で高校2年の祇園祭で作った小さな提灯を見つけた。そこには薄らと“コウ”と書かれた跡があったが、灯里はコウのことを思い出せない。17歳の7月に、忘れてはならない何かがあったのか?灯里は青い月に導かれるように、祇園の街に足を踏み入れる。そこには、たしかにコウがいた…「もしこちらの世界にもう一人の僕がいたら、必ず君を見つけるよ」宇宙の神秘に隠された奇跡を描いた物語。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ古くは「時をかける少女」、そしてただいま「君の名は。」が大ヒット中だ。
今このジャンルに手を出すのは、相当危険だぞ。余程の筆力と発想がなければ勝負するのは難しい。
そして読んだところ、残念なことに筆力に凄みを感じない。そして発想も、う~ん、微妙。
ヒロインを「清楚な」、妹を「活発な」と形容詞で表現するのは逃げてるなぁと思う。説明が軽くなっている。
使い古しの表現を多用するたびに、そこが引っかかる。残念ながら作者に筆力がまだ備わっていない。
これが普通の恋愛小説のジャンルだったら、あんまりなぁということで終わっていたのだが、時期が悪い。
今、時間モノの恋愛小説は、作者に