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ローファンタジーSF文庫本。
女子高生 菜奈が母の実家で出会った「時」を操る不思議な力を持った大学生「時計師」幸也との、世代を超えた緩やかで落ち着いたラブストーリー。
時間移動というSF要素より、物語に視点が置かれている。
京都祇園の街並みと、人の優しさ、時計が醸す大切な時間を描いた美しい作品です。
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不思議な「時間」が流れる話だった。幸也の能力のことや菜奈の不思議な体験のことは勿論だけど、話の中の時間の流れも普段と違う感じて不思議。
自分にこの力があったら...。と想像してみたけれど、少し怖くなる。何ができるか。より何ができなかったか。ばかりに気を取られてしまいそうで。
この不思議な体験で、優しい人たちのキズが少しでも癒されるといいなぁ。と思った。
Posted by ブクログ
『世界で一つ、大切な時計をお作りします』
親の転勤で、京都に引っ越してきた高校生の江野崎 菜奈。
祇園の白河通りでレトロな時計屋を見つけた事から、様々な事件に巻き込まれることに。
『大丈夫、大切なことは時間屋さんが教えてくれる』
時を操る不思議な力を持つ時間屋さんを巡るミステリー。
Posted by ブクログ
父の転勤を機に、祖父母のいる京都へ引っ越してきた主人公の高校生「菜奈」ある日近所で見つけた白川時計屋を営む、時を操る能力を持つ幸也と出会い物語が始まります。
恋愛や結婚、そして身内の死など、過去にあった辛い出来事がきっかけで気持ちが前に進めなくなってしまう経験は多くの人にあるのかなと思います。幸也が"時を操る能力"を駆使し、過去と向かい合っていく人たちの心の強さに温かい気持ちになりました。
主人公の菜奈自身もその一人で、終わりにつれて引っ越しから始まるこの物語も必然だったんだなと感じました。終盤にかけての展開がやや駆け足だったなと気になりましたが、全体的に家族愛を感じる良い物語でした。