ロバート・H・フランクのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地位財(役職、収入、ブランドものや高級品を買う)
非地位財(健康、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、自由、愛情)
どちらも、良い悪いなんてないし、両者がいるから世界は成り立つ。しかし、この反対の思想を持つ人同士の付き合いは難しい。ブランドものが好きな人の周りにはブランドものが好きな人が集まると思う。
わたしの周りには非地位財を大切にする考えの人が多いから、世界に地位財を大切にする人がどのくらいいるのかわからない。
どちらも同じくらいいるのだろうか。
だが、地位財を大切にしすぎると、いつか張っていた線がピンと切れてしまうこともあるようだ。そのことには気をつけたいものだなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの。 (例:所得、社会的地位、車、家など)
非地位財=他人が何を持っているかどうかとは関係なく、それ自体に価値があり喜びを得ることができるもの(例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境)
性淘汰の過程で、序列を意識することは人間のDNAに刷り込まれたものですので、これ自体を否定することはできません。
そのうえで、中間所得層が限られた収入を地位財の競争に振り向けるのではなく、非地位財を意識してそちらにお金を振り向けるほうが、人間の本能に反するけれども結局は良い結果になり幸福度が増加するのではないかということ -
Posted by ブクログ
ネタバレ地位財と非地位財。地位財にお金をつぎ込む結果、満足が得られない。
20211104再読
限られた収入を非地位財に振り向けたほうが、本能には反するが、幸福度が増す。
廻りの支出にあわさざるを得ない状況がある。家がだんだん大きくなる理由。平均並みの学校に通わせるには、周りと合わせた家の大きさが必要=廻りが大きくなれば、自分が買う家も大きくならざるを得ない=地位財にお金を使わざるを得なくなる。
地位財は、周りに合わせる必要がある。個人の消費支出は他人とは無関係ではない。相対的な関係で決まるため。
結婚記念日のディナーは相対的に豪華である必要がある=普段の食事にお金をかけていれば、もっとお金が必要に -
Posted by ブクログ
他人との比較で生きている中で、周り全員の収入が増えてしまうと、全員の支出が増えるだけで、ちっとも幸せに繋がらない。子供をいい学校に入れるためには、収入の高い地区に住まなくてはならないが、その学校の子供は金持ちばかりで、学校にいれるだけでお金を使い果たしてしまう家の場合、その子供は学校で惨めな思いをするという。悲しいことだが、これが現実なのだろう。合わない学校に入ったとしても運良く、良い友人に恵まれれば良いが、そうでないと悲惨なことになる。だからといって、それほど良くない学校にいれていいかというとそれも違うような気がする。出口ない問題なきがする。
みんなで我慢することで、幸せになるといのがこの本 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本は経済を正常化するための1つの提言です。
内容の大部分は、消費には地位財(他人との比較優位によって価値を感じるもの)と非地位財(絶対的な価値を感じるもの)の2種類があり、非地位財にお金を使ったほうが幸福になる、といったもので、丁寧すぎるほどのエビデンスや比喩を提供してくれます。これがちょっと食傷気味で中だるみします。作者の提言は、社会格差が広がることが地位財消費を増長させ、中間層は必要以上に非消費財にお金を使い不幸に陥る現状は、累進課税導入により富裕層の地位財への消費を抑える事で、それそれの立場での身の丈での消費で幸せになるとの問いかけで、ある程度説得力があると感じました。
個人としては -
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