ロバート・H・フランクのレビュー一覧

  • 幸せとお金の経済学

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    幸福の持続性には、地位財と非地位財が関係する。

    地位財とは周囲との比較により満足を得るもの。例えば、所得、社会的地位、教育費、車家時計を始めとした物的財。
    非地位財とは、他人が持っているか否かに関係なく、それ自体に価値を見出せるもの。例えば、健康、レジャー、労働環境、安全、保険、貯蓄、自由など。

    安心、安全な生活に必要な非地位財は幸福の持続性が高い。一方、生存競争に必要な地位財は幸福の持続性が低い。

    面白いのは結婚の概念である。配偶者の他人への自慢や家庭をもっているという社会的ステータスと言う意味では地位財。配偶者や家族への愛絆と言う意味では非地位財と言える。

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    2020年10月31日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    確率の面から論じる内容に心理(学)を絡めてくると一気にとりとめのない内容になるんだな、というのを思いっきり示している内容。

    確率について学びたいと思って読む人にとっては少し肩透かしを食らう内容だと思う。

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    2020年02月11日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    成功した人は、自分の力で成功したと思っている人が多いけれど、実は全く逆で、成功はたまたまであり環境や運の良さがあったと考えるべきという。会社が儲かるのも、資本主義という社会があって、景気が良かったりトレンドに乗ったり様々な要因が偶然上手く行ったからで、自分独りの力ではどうにもならない。それを認識しておくべき。
    経営者は自分の実力を信じ、社員は運に縋る。居酒屋で愚痴る巷のサラリーマンはよく判っています。

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    2020年01月02日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    幸せについて考えてみた。

    ・凄い人達の争いでは、運が最終の決め手になる
    ・幸運に感謝する方が、周りからの信頼が得られ、信頼が得られれば成功確率が上がる
    ・累進消費税を導入すれば、社会の幸福度が上がる

    能力と努力で上位に上り詰められる。けれども、上位に上り詰めた後、勝負するには運が必要なのである。
    情報化社会は生き残るのは1つだけ。2番が得る利益は圧倒的な差がある。
    例えば、無名の人の本がヒットするには内容が良いのは大前提だが初期の段階で有名な人に推薦されたりするという「運」が必要だといったように。

    また、幸運に感謝することでより幸運を呼びやすくなる。自分の成功が「努力」や「能力」によるも

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    2019年09月27日
  • 幸せとお金の経済学

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    三千万のママ友時計バトルは衝撃

    これが実際どうやったら実現できるのかが問題
    目の前に見えてるものは否定できないし

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    2019年06月06日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    成功には、才能や努力だけではなく、運の要素も大きい。特に、些細な差が、大きな差になる現代では。成功者は、自分の幸運をもたらした環境に気づき、感謝し、維持するための負担をしよう。

    タイトルだと、自分の力で偶然を味方にしたようなイメージを受けます。でも、ふろくシミュレーションでは、才能や努力と、運は、別次元の因子です。

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    2019年04月14日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    ネタバレ

    私たちが何を信じるべきと思うかは、会話する相手が何を信じているかに影響を受ける マタイ効果とは、いわば人生における好循環悪循環の原則のことで、持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取りあげられると言うマタイによる福音書の一節にちなむ 望むものを手に入れるための1番確かな方法は、それにふさわしい人になろうと努力することだ 才能と努力が劣っても、幸運な者が勝者になる

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    2018年12月31日
  • ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

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    ダーウィンとの関連がいまいちすっきりしない。要はこの利益は集団の利益と必ずしも一致しないと言う自然選択説を提示しているけれども何かしっくりこない。
    純粋にリバタリアンに対する批判とその反証と読むとまぁ面白いかなと言う感じ。
    ここに書かれているようにロジカルに政策が実施されればいいんだが実際はそんなことありえない。
    アメリカを例にしているせいかいまいち例示がわからないのが多い。
    もう一度ゆっくり読んだらもうちょっと理解できるかもしれない。

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    2018年12月01日
  • 幸せとお金の経済学

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    ひとの幸福度は絶対的指標ではなく、置かれているコンテクストで決まる。地位獲得競争は人間の進化的性であり、超富裕層の見栄消費が中間所得層の無駄な負担強要へと波及する。格差拡大・一人勝ちの時代、累進消費税の導入で社会インフラを向上させれば皆が幸福になれる。

    一人勝ちの時代には累進消費税も一案と知った。アメリカの実情、統計ベースだが、スーパーリッチのスーパー消費、日本にどの程度まで適用されるのだろう。日本の実例も明示されてはいるものの。

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    2018年10月14日
  • 幸せとお金の経済学

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    ネタバレ

    比較される地位財でなく、非地位財にお金を使いなさい。だが、言うほど簡単ではないよ、というメッセージと受け取った。途中に出てくる、日本の人の幸福感のグラフに笑った。

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    2018年09月16日
  • 幸せとお金の経済学

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    地位材と非地位材。コンテキスト重要。高所得者が平均を押し上げるとそれによって非高所得者にも影響を与えうる。本書内では就職時のスーツを例にとって解説している。

    これは、人の外見とかそういったことも同じだと思う。例えば、最近の子供は歯並びがいい。幼少期から児童期に歯科矯正を行う人が増えたのと、フッ素塗布などの予防歯科が増えたからだと思う。で、そういう余裕がないと平均に達せず、競争的には不利になる。

    こういう事例は複数考えられるから、そういった平均的になろうとすると経済的に苦しくなってくるよねとか。

    累進的消費税も受けましょうかねとか。

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    2018年06月03日
  • 幸せとお金の経済学

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    幸せとお金について、経済的な視点から述べた本。

    人が生きる上で欠かせないお金だが、何に価値や喜びを見出すかでその幸せは変わってくる。人と比べるのではなく、その人自身の幸せのためにお金を使うことこそが大事になってくる。

    ただ、一方で最近の傾向としてはお金よりも信頼にその価値がシフトしてきている。
    何かをもつというモノ消費から、何かを体験経験するコト消費へと徐々に関心は移りつつあるのである。

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    2017年11月19日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    題名と内容が違う。ハウツー本みたいな部分もあるにはあるが、累進所得税をかかげる経済学者である著者が、成功、特にお金を稼いでいるということに関して、運が大きく働いており人々の後講釈的な実力に結びつける認識とは大きく異なるという、社会科学的には広く認識されていることを改めて有名な本の引用し、だから累進的所得税が必要だというところに落とし込む主張をする。
    タレブやモーブッサンの本を読んでいれば十分に知っている話しかない。

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    2017年11月18日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    ネタバレ

    成功するには運が大事、だからやたら設けた人に累進消費税をかけましょう、という話。後半の累進消費税がなかなか面白いんだが、これだけではひとが集まらないのかな。

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    2017年10月02日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    成功する人は、実力を挙げる事は当然だが、その上で些細な偶然が人生を変えるきわめて重要な要素だと言う事を書いている。

    以前TVでビートたけしさんと、明石家さんまさんが対談していて「もう一度同じスタートをしても、今の人生にはなっていない」と言っていたのは、彼らが今の地位にいるのは、実力もさることながら運や偶然もあったと思っているという点においては、本書の内容と同じだと思った。

    気に入った言葉
    ・才能と努力なしに成功するのは難しいが、才能があり努力をしても、経済的に成功する人は少ないと言う事だ。
    ・性差木全体のうち運による部分がわずかだとしても、運がよくない勝者はめったにいないと言う事である。

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    2017年07月15日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    ・3人の参加者に対して、4枚のクッキー。4枚目を誰が食べたか?リーダーが食べた。「リーダーに特に優れた点があったわけではありません。30分前にたまたま選ばれ、偶然その地位を得たのです。それなのに、リーダーになったことで、クッキーは自分のものだと思ったのです。」

    ・「マタイ効果」持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持たないものは持っているものまでも取り上げられる

    ・チャーリーマンガー「望むものを手に入れるための一番確かな方法は、それにふさわしい人になろうと努力すること」

    ・有能なセールスマンであれば、子供靴を販売するよりも、金融商品を政府系投資機関に販売する方が生産性がずっと高くな

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    2017年06月20日
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学

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    【どこまでマクロに広げ、どれだけミクロに拾えるか】
    ざっと読みですが、社会的な出来事を、どれだけ広く視野に捉えて行動できるかという話なのではないかな…と感じました。現在自分がはまっている枠を感じなければ、ドラスティックな変化は望めない。事例と文献がてんこ盛りの一冊です。

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    2017年05月03日