ロバート・H・フランクのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
幸福の持続性には、地位財と非地位財が関係する。
地位財とは周囲との比較により満足を得るもの。例えば、所得、社会的地位、教育費、車家時計を始めとした物的財。
非地位財とは、他人が持っているか否かに関係なく、それ自体に価値を見出せるもの。例えば、健康、レジャー、労働環境、安全、保険、貯蓄、自由など。
安心、安全な生活に必要な非地位財は幸福の持続性が高い。一方、生存競争に必要な地位財は幸福の持続性が低い。
面白いのは結婚の概念である。配偶者の他人への自慢や家庭をもっているという社会的ステータスと言う意味では地位財。配偶者や家族への愛絆と言う意味では非地位財と言える。 -
-
-
Posted by ブクログ
幸せについて考えてみた。
・凄い人達の争いでは、運が最終の決め手になる
・幸運に感謝する方が、周りからの信頼が得られ、信頼が得られれば成功確率が上がる
・累進消費税を導入すれば、社会の幸福度が上がる
能力と努力で上位に上り詰められる。けれども、上位に上り詰めた後、勝負するには運が必要なのである。
情報化社会は生き残るのは1つだけ。2番が得る利益は圧倒的な差がある。
例えば、無名の人の本がヒットするには内容が良いのは大前提だが初期の段階で有名な人に推薦されたりするという「運」が必要だといったように。
また、幸運に感謝することでより幸運を呼びやすくなる。自分の成功が「努力」や「能力」によるも -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
成功する人は、実力を挙げる事は当然だが、その上で些細な偶然が人生を変えるきわめて重要な要素だと言う事を書いている。
以前TVでビートたけしさんと、明石家さんまさんが対談していて「もう一度同じスタートをしても、今の人生にはなっていない」と言っていたのは、彼らが今の地位にいるのは、実力もさることながら運や偶然もあったと思っているという点においては、本書の内容と同じだと思った。
気に入った言葉
・才能と努力なしに成功するのは難しいが、才能があり努力をしても、経済的に成功する人は少ないと言う事だ。
・性差木全体のうち運による部分がわずかだとしても、運がよくない勝者はめったにいないと言う事である。
-
Posted by ブクログ
・3人の参加者に対して、4枚のクッキー。4枚目を誰が食べたか?リーダーが食べた。「リーダーに特に優れた点があったわけではありません。30分前にたまたま選ばれ、偶然その地位を得たのです。それなのに、リーダーになったことで、クッキーは自分のものだと思ったのです。」
・「マタイ効果」持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持たないものは持っているものまでも取り上げられる
・チャーリーマンガー「望むものを手に入れるための一番確かな方法は、それにふさわしい人になろうと努力すること」
・有能なセールスマンであれば、子供靴を販売するよりも、金融商品を政府系投資機関に販売する方が生産性がずっと高くな -