作品一覧

  • 幸せとお金の経済学
    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    ■消費行動を変え幸福度を上げる【お金の新概念】 「お金では買えない価値がある」という言葉には納得するものの、 やはりお金が欲しい、できれば贅沢な暮らしがしたい、というのが人情です これは決して恥ずべき感情ではなく、動物としてのヒトのDNAに刻み込まれた ホットシステムというべきごく自然な欲求です しかし格差が開いた社会、中でも中間所得層においては、 本書ではこうした欲求が不幸をもたらす可能性があると警鐘を鳴らし、 次のようなお金の新概念を提唱します ・地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの。幸福の持続性[低] (例:所得、社会的地位、教育費、車や家などの物的財) ・非地位財=他人が何を持っているかどうかとは関係なく、  それ自体に価値があり喜びを得ることができるもの。幸福の持続性[高] (例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境など) シンプルながら、今まで経済学ではほとんどテーマとされなかった この「地位財」「非地位財」という概念は、 あなたを不要な競争的消費から解放し、幸福度を上げる力があります ■目次 監訳者まえがき/金森重樹 Ⅰ 収入が増えない時代の幸せとお金の研究序説 Ⅱ 「普通の生活」でもどんどんお金が減っていく理由 Ⅲ 地位財・非地位財でわかる幸せのコスパ Ⅳ 「平均以下」が私たちを幸せにする? Ⅴ 今、問われている納税者としての金銭感覚 最後に、日本語版読者へ寄せて/ロバート・H・フランク
  • ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ■昔のほうが、生活は豊かだった。社会の中間層には経済的活力があり、社会インフラはきちんとメンテナンスされていた。だが、その後何十年にもわたって経済成長率は大きく鈍り、中間層の時間当たり賃金は減少する一方で、CEOの賃金は10倍になった。富の格差は広がる一方だ。 ■「経済学の父」とされるアダム・スミスは、自由な市場はすべての人にとっての最善を生み出すと考えた。だが、現実世界を見回すとスミスの「見えざる手」が機能していないように思える。むしろ、ダーウィンが観察したように、個々の動物の利益と、種としての大きな利益は深刻に対立している。 ■このダーウィンの観察を、経済に応用したら、どんな世界が見えるだろうか。個人の利益と、社会全体の利益は、どうやってバランスさせればよいのだろうか。格差、教育、公共投資、貧困といった諸問題に対し、人気経済学者が解決策を提示する。
  • 成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学
    3.1
    1巻1,760円 (税込)
    「努力と才能は報われる」という考えは、幻想である。 「FT & マッキンゼー ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー」候補の話題作! 世の中には、がんばっても成功しない人もいれば、がんばらなくても成功する人もいます。 経営者や成功者に関するストーリーの多くは、成功の背景にはこんな努力があった、こんな才能があった、と個人の能力を強調しますが、実はそれはまちがっていると著者は言います。 才能と努力なしに成功するのは難しいですが、才能があり努力をしても、経済的に成功する人は一握りで、その明暗を分けているのはささいな「運」や「偶然」でしかないのです。 本書は、経営者からアスリート、さらには著者自身の驚くべき実体験まで、さまざまな事例や実験結果を引きながら、就活から映画・音楽のヒットにいたるまで、「偶然」や「運」がいかに大きな役割を担っているかを考察します。 著者はニューヨークタイムズの名コラムニストで、名門コーネル大学の人気教授。軽快で読みやすい書き口とともに、しっかりとした経済学の裏付けから、どうすれば偶然や運を味方につけ、より「幸運」な社会をつくることができるのか、政策にまで踏み込みつつそのヒントを提示します。
  • ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

    Posted by ブクログ

    アダムスミスの見えざる手だけでは説明できない市場原理について、ダーウィンによる進化論をもとにした経済ロジックで個人の利益が集団の利益と相反する場合がある時にどのようにして最適な結論や選択を導いていくかを論じている。

    リバタリアンについてあまり知らなかったけど、リバタリアンがどのような存在なのかもなんとなくイメージを掴めたし、単純に資本主義の在り方についても考えさせられた。

    そして、著者のロジックの作り方が非常に上手く、その考え方も非常に勉強になった。

    0
    2022年09月02日
  • 幸せとお金の経済学

    Posted by ブクログ

    地位財と非地位財について関心を持ち、もっと知りたいと思い手に取った本。
    貧富の差が拡大し、高所得者が家車時計といった地位財にばかり消費していること、その影響が収入があまり増えていない中間所得層にも影響を与えていること、その結果非地位財(休暇やレジャー)に時間を割けなくなってしまうこと等詳しく説明されていた。

    そのようなゴールのない見栄や競争にお金をかけないようにしよう、と今後のお金の使い方を考えさせられる本。

    0
    2023年03月10日
  • ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

    Posted by ブクログ

    ダーウィンの競争過程の考え方は、個々の動物の利益と、種としてのより大きな利益はしばしば深刻に対立する。

    「地位財」=その評価が背景にきわめて影響を受けやすい財(自動車、洋服、宝石といった目につきやすい財や、子孫を残すための投資など)

    「非地位財」=評価に対する背景の影響が相対的に低い財(保険といった目に見えない財や公共財など)

    ピグー税(有害な活動への課税)

    0
    2022年09月24日
  • 幸せとお金の経済学

    Posted by ブクログ

    非地位財を重視して地位財を重視しすぎないようにするのが幸福的である。
    資本主義は欲望の存在で発展する、地位財の追求には際限がない。

    0
    2021年12月10日
  • 幸せとお金の経済学

    Posted by ブクログ

    地位財(役職、収入、ブランドものや高級品を買う)
    非地位財(健康、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、自由、愛情)

    どちらも、良い悪いなんてないし、両者がいるから世界は成り立つ。しかし、この反対の思想を持つ人同士の付き合いは難しい。ブランドものが好きな人の周りにはブランドものが好きな人が集まると思う。
    わたしの周りには非地位財を大切にする考えの人が多いから、世界に地位財を大切にする人がどのくらいいるのかわからない。
    どちらも同じくらいいるのだろうか。

    だが、地位財を大切にしすぎると、いつか張っていた線がピンと切れてしまうこともあるようだ。そのことには気をつけたいものだなあ。

    0
    2021年09月19日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!