マイケル・レイナーのレビュー一覧

  • イノベーションへの解

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    「持続」と「破壊」という縦軸に、章ごとに横糸を通す論理展開が分かりやすい。「ジレンマ」より更にパワフルな実践の書。

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    2015年06月08日
  • イノベーションへの解

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    ネタバレ

    イノベーションのジレンマの続編で、ジレンマを解決するための指針をまとめたもの。怖いのは、合理的な計画や判断が自らを破滅させるという前提があるということ。決して間違っていないにも関わらず破滅へ進んでしまう。気になるテーマはいくつもあるが、2点に絞る

    1点目は顧客を分析するのではなく「状況」を分析するというもの。顧客で分析すると、同じ属性の顧客をみつけるようになってしまう。本来、顧客が持つ課題を解決するのだが、手段が目的となってしまう。だからクリステンセンは常に顧客の「状況」を分析するように示唆している。実に的確だ
    2点目は人材。マネージャを選ぶ際に何を解決してきたではなく、何の問題に取り組んで

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    2015年03月28日
  • イノベーションへの解

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    前作は、なぜイノベーションが起きない(起せない)かについての考察だったのに対して、本作はイノベーションの起し方についての指南を欧米そして日本企業の様々な事例を持ち出して解説する。ソニーのトランジスタラジオがエルビスを聞きたい若者(本書でいうところの無消費者)に売れたとき、販売ルートまで変化していたことに驚きましたが、製品だけではなく販売ルートにもイノベーションがあると納得。
    本書を荒っぽく要約すると、無消費者(用件を抱えているものの既存の方法は高すぎる)もしくはローエンドをターゲットとし、現在の事業が十分に収益のあるときから新規事業(イノベーション)を立ち上げる。販売ルートも合わせて既存の方法

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    2014年10月13日
  • イノベーションへの解

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    前作「イノベーションのジレンマ」の実践編との位置づけ。「ジレンマ」では、合理的な判断を重ねた優良企業が、その合理性ゆえに破壊者に敗北していく様子をドラマチックに描いた非常にユニークな内容であったが、本書では新市場型破壊という陳腐な概念が持ち込まれ、より広い状況に対応する理論となっている。それだけに前作ほどのインパクトが薄れた印象。
    独特の用語を用いているので惑わされるが、片付けたい用事=潜在顧客ニーズの解決を優先せよ、製品ライフサイクルの初期には相互依存型アーキテクチャ=内部摺り合わせが有効、など言っていることは至極常識的なことばかりである。
    それでも6章以降は経営戦略に必要な考え方が極めて論

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    2014年09月06日
  • イノベーションへの解

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    これまでで最も感銘を受けたビジネス書は?と問われれば、「イノベーションのジレンマ」と答えることにしている。大きな成功をおさめた企業が、その成功のゆえに、リソース配分を成功事業の維持発展につぎ込むという合理的判断をせざるをえず、破壊的新規サービスには自ら乗り出せない。しかし、技術の進歩による破壊的新規サービスの利便性向上と、同時に成功既存事業に対する顧客の満足度が一定レベル以上増加しないことから、やがては破壊的新規サービスが成功既存事業を逆転し、市場を奪う。

    本書はこのイノベーションのジレンマを、新規事業者の立場にたって、既存成功事業者に挑む際の具体的な戦略について解説している。内容はもちろん

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    2014年03月10日
  • イノベーションへの解

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    イノベーティブな企業に求められる行動特性。イノベーションには持続と破壊があり、どちらを選択するかは置かれている状況とその企業次第。

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    2014年03月08日
  • イノベーションへの解

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    クレイトン・クリステンセン、2003年。
    人が生活のなかでやり遂げたいと思うことは、基本的なレベルではそう変わらない。
    デジタルカメラがなかった頃、まばたきをしたかもしれないから同じポーズで2度撮り、友人に送るために人数分焼き増しした。デジタルカメラはこれらの用事を効率的にやり遂げることを助けた。一方、デジタルカメラがなかった頃、現像した写真は、98%が引き出しにしまわれ、二度と眺められることはなかった。稀に几帳面な人だけがアルバムに張ってきちんと整理した。オンラインアルバムは、顧客が以前やろうともしていなかった用事を簡単に整理して分類できますよ、という提案だから、顧客の優先的な用事を解決する

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    2012年07月15日
  • イノベーションへの解

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    破壊的イノベーションの事例がふんだんに紹介されていて、その点においてとてもわかりやすく、よかった。
    また、顧客は用事を解決するために雇うのだ、という、比較的身近に捉えやすく理解しやすいものもあり、良かったと思う。

    ただ、多くの人が評価するのと同様に、なにか少し読み難い部分があり、また、どうしてもジレンマに比して見劣りするように感じたのは確かであった。

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    2012年07月27日
  • イノベーションへの解

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    クリステンセンは、「イノベーションのジレンマ」を読んで、面白かったものの、その後の本は読んでいなかったところ、先日、たまたま「ジョブ理論」を読んで刺激を受けたので、こちらも読んで見た。

    「ジョブ理論」については、わたしは面白いと思ったのだが、「新しみがない」という評価も多そう。ということから類推すると、「ジョブ理論」は、「イノベーションへの解」の焼き直しなのかな?と想像していたのだが、そうでもないかな?

    「イノベーションのジレンマ」が問題提起編だとすると、こちらは「対応編」。

    とは言え、ものすごく新しいことが書いてあるような感じでもないな。

    色々な他の研究で言われているようなことをうま

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    2017年12月02日
  • イノベーションへの解

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    なんか、イノベーションのジレンマと比べて読みにくかった。ロジックというより翻訳の問題かもね、って思った。

    ただ、内容に関しては面白い。経営に関して具体的な対応策を出しているので、即効性というか、すぐに参考にできそうなネタが詰まってる。

    ベンチャーとか、企業仕立ての人よりも、歴史ある企業、中堅・大手に勤めている人にお勧めな一冊。

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    2016年06月29日