石山さやかのレビュー一覧
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ネタバレ朝日奈あすかさんの本は何冊か読んだけど、その中でも上位で好きかも。
立場が似てるのもあって主人公の言動に触れる時に胸がギュッとなる感覚があった。自分も年の離れた弟がいて、可愛いのにかっこつけて優しくできなかったこともあるし、お母さんの前でしっかりしたできる自分を演じたいのも、お母さんを喜ばせたくてたくさん頑張っているのに弟には甘いように見えてしんどいのも理解できる。
真琴ちゃんは本当にいい子。だけど精神年齢が大人すぎるので、描かれてないだけで本当は何か抱えているのかもしれない。男女ともに仲良くする描写と同時に一人で本を読んでいる描写もあるし、一年程度で転校するなら家庭環境に何かあるかもしれないし、地図上で8センチは縮尺にもよるけど普通の日本地図なら結構遠い。主人公に同情的だったのは過去に何かあったからかもなぁと -
Posted by ブクログ
ネタバレ皆と同じ意見だが、10代のみならず大人にもささる本。
「正しさ」「目標」「性格」「他人との比較」…。
人生でこれらのことを改めて考えることって中々ない。けれど、いざ自分に問題が降りかかり直面した時、考えざるを得ないかもしれない。
本書でも触れているが、10代は多感な世代だ。そして親も仕事や家庭内で苦労の連続である。お互いに心が不安定だから、より衝突してしまう。
そこからうまれる「めんどい」という気持ちをどう考えていくかを本書は説いている。
個人的には性格は「思考」「気分や感情」「行動」の3つの要素から出来ている、という部分や、自分の存在そのものに価値がある、といった考え方が非常にしっくりきた。
いいところや悪いところひっくるめて私は私。ありのままの私でOKという究極の自己肯定感に救われる思いを持った。
今後の自分の考えの指標として本書を参考にするのはとても有意義である、と思う。 -
Posted by ブクログ
新年度中学生向けの本を探して。
題名では「10代」となり、内容も思春期の年齢の読者に語る感じではありますが、大人でもわかりやすい本だと思います。
いつの時代もその年齡の「いきづらさ」があります。価値観や行動規範が窮屈だった昭和のころより現在のほうが選択肢は増えています。しかし選択肢が増えたことによって新たな悩みも出てきます。
生きていると思い通りにならないことが多く、とくに10代では思春期を迎えての心のざわつきも増えてきます。
そんなときによく言われる「気持ちを切り替えよう」「計画的に行動しよう」など。
分かってはいてもでは実際にどうすればよいのか分かりづらいんですよね。
この本では、「めんどい」世の中を穏やかに生きていくために、実践できる考え方や対処方法が出ています。
気分や感情は自分で変えられませんが、思考や行動は変えられます。そして大切なのは自分で自分を認めること。
漫画や、自分が自分や他人にどんな気持ちを持っているかの診断表もあり、思春期から大人まで読みやすい本です。 -
ネタバレ 無料版購入済み
オムニバス
建て替えや人の移動などで新旧入り乱れたある団地を舞台にしたオムニバス作品集。
今年の花火
登場人物は団地に引っ越してきて3ヶ月のナギとセータの若い夫婦。
二人の馴れ初めは一年前、ちょうど団地の近くでやっていた花火大会をデートで見に行ったことでその後交際を経て結婚した。
今住んでいる物件を見つけたのはたまたまだったがあの会場の隣町だったことが嬉しかった二人。
しかし今年も見ようと約束していたにもかかわらずセータは仕事が入ってしまいそれをナギに告げた結果険悪なムードのまま花火大会当日を迎えてしまう……。
おまつりトライアングル
登場人物は同じ団地群に住んでいるゆのとよっちゃん、そして同じ中学で駅前のマンションに住んでいるやよいの3人。
ゆのは昔から押しに弱く言いたいことをはっきり言えない性格のため相手がどう思っているか考えずに突進してくるよっちゃんとやよいとの距離感に悩んでいた。
彼女たちが嫌いなわけではないけど近くの秋祭りに特別行きたいわけではないのに二人の中ではゆのと行くことが決定してしまっている。
そして祭り当日を迎えたがゆのは腹痛で起き上がれなくなってしまう……。
ババアは
登場人物は学生のタイガ。
団地に住んでいる彼は夜勤の両親とすれ違いになる事が多い上に祖父母との交流もあまりない今時の若者だ。
ブレイクダンスが好きな彼は団地の側で同じくダンスが好きな同世代の友人と夜に広場で練習した帰りによく見る光景がある。
それは日舞をやっているシニア層のご婦人たちのサークルだ。
帰り際に少し眺めるくらいだったがある日、スーパーで夕飯用の弁当を選んでいるといつも見るババアの一人に声をかけられる……。
昔一時期団地に住んでいた事があるのでなんだか懐かしい気持ちになれる作品だった。
人間関係が希薄になりやすい時代だからこそ心に響いた。
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Posted by ブクログ
タイトル通り思春期真っ只中の中高生に向けて書かれた本ですが、大人になってからでも、というかこの社会で生きていく中で知っておいた方がいいことがたくさんありました。
特に印象に残ったことは
・「思考」「行動」「気分・感情」は連動していて、この中で気分・感情を変えることはできないけど、残り2つは考え方しだいで変化可能
・「目的」はしっかりとあった方がいいけど、「目標」は変わってもいいし、変わっていくもの
・比較してしまうのはしかたないけど、仲の良い友達との比較や明確な基準値のないもの(数値化できないもの)の比較(幸せ度や充実度のようなもの)には注意
・未完了を完了させていくことでスッキリ
・サードプレイス(様々なプレッシャーから解放され、創造的な交流が発生する場)があるとよい
最後に、「伝えなかった思いはなかったことになってしまう。」という言葉もグッときました。大人に近づいていくと、思っていることを伝えるのを我慢してしまったり、空気を読んで違うことを言ってしまったりすることも増えていくと思います。そんなとき、誰か一人でもとか、どこか一つの場所でもいいから、伝えられるところをもてるようにするのが大事だなあと感じました。 -
Posted by ブクログ
10代のみならず、50代の心にも優しく語りかけてくれて、楽にしてくれた、生き方を楽にする考え方のヒントの本。
メンタルオーガナイズ、選択理論心理学、認知行動療法などを学んだ人には、わかりやすくそれらのポイントをこんな風に説明するんだ、と思えるかと。
よしよし、にとどまらず、現実を変えるための行動についても詳しくわかりやすく紹介してあるのもよいところ。
一番心に響いたのは次。
「いずれにしろ、言葉にしない限り、あなたの大切な『思い』は残念ながら、なかなか他人には伝わりません。つまり、なかったことになってしまうのです。」p179
いい本との出会いも、誰かに届けたい思いも、言葉にしないとなかったことになる。
だからこそ、こういう感想を残すことは大事。伝われー!