シソのレビュー一覧
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ネタバレ
ひまりも奏音も、磯部や佐千原さんも、そして友梨と和輝にも怒濤の展開があった筈の、3人暮らしの最後の数週間。
ひまりの件は「犯罪」である事を誰も否定できないのに、善人しか登場しない優しい世界。
そんな世界の中でも、それぞれの想いは様々あれど、誰も感情的に荒れる事もなく静かに噛み締める様に生活を送り、巣立っていくのは何とも言えぬ清涼感。
後日談として、他の色々はさておき、ひまりがイラストレーターになる夢を掴めたのは好かったかな。
本編だけで終わっても好かった気もするけど、3通りのエピローグ、最初は蛇足とも感じたけど… -
ネタバレ
知らぬ間にバズっていたひまりの短編漫画。
チャンスは思わぬタイミングでやって来るけど、それを受容れ掴み取るにも未成年という壁は薄くはなく…。
3人での最初で最後の夏の思い出(?)、バーベキューに川遊びに花火と、天の川を見上げる3人。
随分昔に上高地で見上げた夜空に、周りの友人達は「見える!」と騒いでいたけど、私には見えなかった天の川。
飛行機雲といい、この作品は青空にキーワードが有るのかな…?
決意を固め本名・白虎院桜花を打ち明けるひまり。
自分で決めて次のステップに向き合おうとする二人には、あまりに突然に…。 -
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今巻も表面上は軽妙な作風で、短編が連なり物語を紡いでいき、且つ悪人も登場しないアッサリ風味で馴染みやすいストーリー。
でも、2JKの事情は決して軽いモノではなく…。
ひまりは今日明日では無理でも、期限を決めて両親に向き合う事を決めるも、周辺状況は待ってはくれなさそうで…。
奏音が送り続けていた母へのSNSに既読がついた事、学祭チケットの写真には既読が付かなかった事、その後の不穏な短いメッセージ…。
友梨や同僚らも色々と絡んできそうで、次巻どうなるのか?
人魚姫のお話、王子の方が消失してしまうパターンは斬新でした。