ゆきさめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「普通の幸せ」とは何ぞや。
元生贄だった珠には「普通」もそもそも「幸せ」もよく分からない。
まあ今もあやかしまみれの生活で、全然普通の生活はしていないのだけれども。
珠にやっとあやかしにも理解が深いお友達もできて「普通の幸せ」やら趣味やらを考える余裕が出てきたところで、そのお友達を巻き込む騒動に。
そこで珠はお友達に頼ってもらえない寂しさと、それでも救いたいと強く願えるようになった。
感情の起伏をどこかに置き忘れてきたような子が、ちゃんと望めるようになったし、泣けるようにもなった。
銀市ではないけれど、それはとても喜ばしいことだと思う。
だから銀市もつい甘やかしたくなるのだろう。
……今のと -
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Posted by ブクログ
ネタバレ内容盛りだくさんな7巻という印象。
銀市さんの故郷探しのための珠との二人旅に、妖怪たちの能力奪取事件、人と人ならざるものとの恋の話(※主役二人とは別件)などなど。
二人旅なんて婚前旅行かとうきうきしていたら、早々に二人ではなくなったし。
そもそも貴姫さんが護衛についていたので、最初から二人旅ではなかったけれども。
アダムがまさかの合流、まさかの共同捜索に。
アダムの過去を前巻で知った珠としても、そして読者側としても、アダムの対応や言動をもどかしく思ったのではなかろうか。
完全悪じゃないからなあ、彼。
故に彼が最後に選んだことも切ないし寂しく思えてしまった。
アダムの件も含めて、取り敢えず銀市 -
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトル、ついに回収か。
互いに決定的な言葉はなかったけれども。
無自覚だからなあ。
でも、最初の頃から考えると、随分「欲」が出てきた珠の成長が本当に嬉しい。
人としてのあなたも、龍としてのあなたも、わたしの大切な人。
そして、大切な人のそばにいるために、自分の命は粗末にしないと。
本当に成長しました、珠。
貴姫や瑠璃子などお馴染みのメンバーの助けのない世界で銀市を連れ戻すために制限時間付きのミッションに挑む珠。
ただお助けキャラは、まさかの実在の人物。
彼と銀市の友情が微笑ましく、それなのにすれ違ってしまっていた点が悲しくもあり。
今回の件でそこが解けたのはよかったと思う。
解けたと言え -
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Posted by ブクログ
ネタバレ瑠璃子さん掘り下げ回。
失踪してしまった時には大変驚いたけれども、珠のために体を張ってくれたし、その珠の魂の説得もあって最終戦には無事に合流。
珠も声を荒げて怒れるようになったのです。
今回の敵、痕跡がわれわれ現代人にはお馴染みなので、「ああ、あの西洋妖怪ね」と簡単に分かるのだが、作中の皆さまには馴染みのない存在。
この読み手は分かっているのに、作中の人物にはこちらの情報を伝えてあげられないもどかしさが、もう!
ただ、正体が分かってからの盛大な罠の張り様には、瑠璃子さんが戻ってきてくれていたこともあって、大いに熱い展開だった。
負ける気がしないぜ!みたいな。
同時発売の作品が西洋風だったか