ゆきさめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「普通の幸せ」とは何ぞや。
元生贄だった珠には「普通」もそもそも「幸せ」もよく分からない。
まあ今もあやかしまみれの生活で、全然普通の生活はしていないのだけれども。
珠にやっとあやかしにも理解が深いお友達もできて「普通の幸せ」やら趣味やらを考える余裕が出てきたところで、そのお友達を巻き込む騒動に。
そこで珠はお友達に頼ってもらえない寂しさと、それでも救いたいと強く願えるようになった。
感情の起伏をどこかに置き忘れてきたような子が、ちゃんと望めるようになったし、泣けるようにもなった。
銀市ではないけれど、それはとても喜ばしいことだと思う。
だから銀市もつい甘やかしたくなるのだろう。
……今のところ、いい保護者だもの、彼。
まだ珠に色恋沙汰に目を向けるまでの余裕はないし。
でも、そのお友達の恋の応援が図らずも異種間の恋愛も上手くいくかもしれないという展開になっており、これはやはり銀市とのそういうフラグになっていると期待したいところ。
彼女のお相手は今回なかなかのキーパーソンになっているので、ちょっとドジ踏んでも温かい目で見てやってほしい。
本当にうまくいって、是非主役二人の先輩になっていただきたい。
前作でお気に入りといった櫛の彼女は今回も健在。
前ほどの活躍ぶりはないけれども、彼女も珠を見守ってくれているありがたい保護者。
皆に見守られながら、お友達も見つけて、趣味も見つけた。
まだ彼女にとっての「幸せ」は具体的には見つかっていないかもしれないけれど、少なくともその欠片は集めることができた。
その欠片集めを、彼女がもっと幸せになっていく姿を今後も見守ることができたなら本当に嬉しい。
という訳で、3巻も期待しております。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容盛りだくさんな7巻という印象。
銀市さんの故郷探しのための珠との二人旅に、妖怪たちの能力奪取事件、人と人ならざるものとの恋の話(※主役二人とは別件)などなど。
二人旅なんて婚前旅行かとうきうきしていたら、早々に二人ではなくなったし。
そもそも貴姫さんが護衛についていたので、最初から二人旅ではなかったけれども。
アダムがまさかの合流、まさかの共同捜索に。
アダムの過去を前巻で知った珠としても、そして読者側としても、アダムの対応や言動をもどかしく思ったのではなかろうか。
完全悪じゃないからなあ、彼。
故に彼が最後に選んだことも切ないし寂しく思えてしまった。
アダムの件も含めて、取り敢えず銀市さんの件はこれで粗方片付いたかなと思う。
彼の父母の件も決着がついたし、何よりラストがね……外堀埋めてからのこれかー!という。
一方で珠の方は謎が増えた印象。
早速8巻からそこに突っ込んでくれる模様。
引き続き楽しみにしております。
何より銀市さんに対する珠の答えがまだなので。
完全には自覚していないのか……珠は珠でもどかしいぞー! -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル、ついに回収か。
互いに決定的な言葉はなかったけれども。
無自覚だからなあ。
でも、最初の頃から考えると、随分「欲」が出てきた珠の成長が本当に嬉しい。
人としてのあなたも、龍としてのあなたも、わたしの大切な人。
そして、大切な人のそばにいるために、自分の命は粗末にしないと。
本当に成長しました、珠。
貴姫や瑠璃子などお馴染みのメンバーの助けのない世界で銀市を連れ戻すために制限時間付きのミッションに挑む珠。
ただお助けキャラは、まさかの実在の人物。
彼と銀市の友情が微笑ましく、それなのにすれ違ってしまっていた点が悲しくもあり。
今回の件でそこが解けたのはよかったと思う。
解けたと言えば、アダムの件も。
彼との最終決着は次巻に持ち越しとなったが、過去の真相は今回の件でほぼ明らかになっただろう。
あとはどう決着をつけるか。
次巻も楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ瑠璃子さん掘り下げ回。
失踪してしまった時には大変驚いたけれども、珠のために体を張ってくれたし、その珠の魂の説得もあって最終戦には無事に合流。
珠も声を荒げて怒れるようになったのです。
今回の敵、痕跡がわれわれ現代人にはお馴染みなので、「ああ、あの西洋妖怪ね」と簡単に分かるのだが、作中の皆さまには馴染みのない存在。
この読み手は分かっているのに、作中の人物にはこちらの情報を伝えてあげられないもどかしさが、もう!
ただ、正体が分かってからの盛大な罠の張り様には、瑠璃子さんが戻ってきてくれていたこともあって、大いに熱い展開だった。
負ける気がしないぜ!みたいな。
同時発売の作品が西洋風だったから、という訳ではないだろうが、今回は西洋ネタが多かった印象。
珠の洋装はビジュアルでちゃんと見たかったなあ。
ただ珠の贄としての能力が、ちょっと心配になる部分も。
絵画の件はいいように働いたけれども、今回の敵のように彼女に惹かれ彼女を狙う輩も今後増えてくるだろう。
銀古がそろそろちゃんと立場を固めてくれないと、と心配になった。
何せ、あれほど助言もらってまだ自分の気持ちに気付いていない珠なので、より心配。
精神的成長は感じられても、こと男女の機微についてはまだまだ疎い可愛い珠なので。