あまさきみりとのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4年おきの2月に現れる願いを叶えるスノードロップ彗星。それは信じる者の目にしか見えることはない。願いが叶った時には、スノードロップの花が一面に咲く。ただし、願いが叶ったら、その代償が…。
あなたは、そんな彗星があるとしたなら、あなたは信じますか?また、何を願いますか?
自分の願い?それとも大好きな人のため?
代償が待ち受けていていたとしても願える?
誰かの願い、その人に起こった代償の上に成り立った、自分に起きた奇跡を手放しで喜べる?
物語は、温かく、そして残酷だった。どんな願いだったなら、みんなが幸せに過ごせる未来を作り出せたのだろうと思い悩まずにいられない。
息子から借りたこの本は、私の -
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購入済み
何とも寂しい
序盤からかなり丁寧に物語が書かれて、展開も緩いものかと思ったら、
この一冊で前編後編と分かれてるくらいガラッと雰囲気が変わる。
内容的にはやはりつらい部分もあるし、序盤がハッピーな雰囲気を醸していたぶん、後半のギャップで心抉られていくのが合うか合わないかというところだと思う。
二人、というか先生たちを合わせると四人がどうなるのか気になって一気に読んだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ想像以上の良作。いや神作。歌手としての才能のある幼馴染と、共に歩くことを諦めた主人公が5年の時を経て一緒に歩き出す話。 途中で雰囲気が変わるのだけど、前半は大病を患ったクズが頑張る話で後半は過去に何があったかと、再起する話。さっきクズと書いたけど主人公は全然クズじゃなくて、熱い男でそれは読んでいるとすぐ分かるのだけど、主人公が自罰的に"ニート"、"逃げる"と言いう言葉を使うことで心の傷の深さを感じさせるセンスや、田舎あるある、ヒロインの一途さなど、本当に読んで良かったと思える一冊でした。いやあ本当に感動しました。余韻に浸っています。今で言うYOASOBI
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Posted by ブクログ
ネタバレ前巻で不治の病に冒されながら想いが通じ合った主人公とヒロインのその後のお話。
もしかしたら病気が悪化してやばいことになるのかなと恐れながら読み出したのだけど、前半は二人のイチャイチャに正直、爆ぜろ!と思った^^
でも今巻の主人公は実は二人ではなく、初恋拗らせ女の雛先輩だった。
いやあ、切ない。
誰よりも近くにいたのに、叶わない相手に好きな人を持って行かれる気持ち。
それでもいつまでも諦めきれない恋心。
切ないなあ。
ただこの恋の結末には少し賛否が分かれるかもしれないな。
本来の主人公に関しては若干不穏な感じで終わったのだけど、もう続編は出ないのかな?
このまま終わった方が幸せかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭の重い事実からこれはシリアスなお話になるのかと思ったら、その後、意外とコミカルな場面が続いて愉しく惹き込まれた。
これは言わば青年が失くした青春と恋を取り戻す再生のお話。
まあ、主人公の青年がほんとヘタレだね。
ヒロインの方も意地っ張りでチョットポンコツで。
二人とも不器用すぎる。
そんな二人を振り回す地元の兄ちゃんがいい味出してる。
ただ、主人公が町のイベントで積極的になるあたりの心情の変化が少しあっさりし過ぎのように思った。
そこはもう少しこれっと言う決め手が欲しい。その決め手になりそうなのが主人公の難病設定なのだけど、そういう意味ではこの巻では難病設定はあまり効果的に使われていない -
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購入済み
始まりの始まりみたいな
じれったいではなく、まどろっこしい、と言うのが読み終わって直ぐの感想でした。
それなりの小さな盛り上がりもあるし、読み応えも一応はちゃんとあります。
ラブコメとしては、平均点ではあるとは思うのです。
しかし、レビューに書き残したくなるような、良くも悪くも印象に残るような「何か」はありませんでした。
ただ、主人公は彼女を大切にしているんだ、と言うように描かれてはいますが、やっていることは仕事優先で彼女を第一にして大切にしているように見えず、不器用だからという理由で表現されています。
それが不器用に思えない点が、個人的に大きなマイナス要因でした。