福島章のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作者は、精神鑑定医として、たくさんのケースを見ている方だそうです。
個人的には、その人間が犯罪を犯したときの精神状況など、医者であろうとも分からない、と思っています。
ただし、推定することはできる。それを、鑑定というのでしょう。
そう、あくまでも鑑定であって、真実かどうかなど分からない。
それを裁判官が採用するかどうかで、刑罰が変わる。
これは、今後、関係してくるだろう、裁判員制度でも言えることです。
内容は面白かったです。こんなことしているんだ、とか、ケースによってはふむふむ、とうなずけたり。
できれば、もっと突っ込んだ、ここのケースの解説が読みたいなあ、なんて思ったりして。 -
Posted by ブクログ
ストーカー。それは、己の欲求を満たすために対象を追跡し、我が物にしようとする人々。
一方的な電話、メール、尾行、監視、――そして傷害または殺害。何が人をストーキングという異常行動に向かわせるのか。自身もストーカーの被害に遭ったことがある犯罪心理学の権威が、その行動パターンと精神病理を生々しい実例と共に解説する、日本におけるストーカー研究の古典。
2000年に日本でストーカー行為等の規制等に関する法律――俗称「ストーカー規制法」が施行されてからも、ストーカー犯罪は近年――令和の時代も増加しており、その大半――7割近くは警告または禁止命令で済まされている。しかし、中にはそれでも止まらず、または止められず、相手を傷つけ、生命を奪う所まで至ってしまう者もいる。
ストーカーの研究は進んだが、明らかにされている彼らの本質は、古典である本書の内容とほぼ変わっていない。なので、当人または友人知人がストーカー被害に苦しめられているようなら、まずは本書を参考にしてみてはいかがだろうか。 -
Posted by ブクログ
理想的なことでその通りだと思います。そうなるための具体的な〝聞き方〟が記載されていると思っていましたが、予想より少なく、少し残念でした。
印象に残ったところ
・「コミュニケーションは相手の理解度で決まる」相手がどう理解してくれたのかという視点が欠けていれば、コミュニケーションはうまくいきません。相手に理解してもらおうと、ついつい伝えること話すことに専念してしまえば、相手視点を忘れます。
理解してくれているだろうか?納得してくれているだろうか?不安に駆られるから、もっと話続けてしまう。まさに悪循環です。
・「迷う物は路を問わず」
進むべき道を間違えて迷う物は、正しい道を尋ねることをしないからだ。つまり、無知な物は、人に問い訪ねることをしないために、身を滅ぼしかねないということを示唆しています。 -
Posted by ブクログ
犯罪心理学などの著書もある作者の本。
被害者と加害者との関係からの分類や加害者の人格障害のパターンからの分類など類型化した上で、どう防いでいくかという話。
作者自身もストーカー被害にあったことがあるそうで、他の著作より切実さが伝わってきた。
元々ストーカー規制法ができる前に書かれているので、補筆で規制法ができてからの話が追加されている。
統計の暗数の問題、人格障害が即ストーカーと判断しないよう警鐘だとか、逮捕後の加害者を精神分析している立場からの肌間感覚と警察白書などの統計量との差について少し示唆しているが、それについては判断するデータが提示されていなくてモヤモヤするところがある。 -
Posted by ブクログ
環境ホルモンと脳の関係、薬剤投与による胎児の脳への影響、注意欠陥多動性障害について、子供たちのテレビによる影響、サバン症候群についてなど、様々な側面から子供の脳に及ぼす影響と精神医学的見地からの見解が書かれている。
その中でも特に衝撃的だったのは、一見すると正常に見えても脳を調べるとそこに異常が見つかることがあるという話。
本書の例だと、母胎にいる脳の形成段階で何らかの外的要因によって引き起こされた可能性が高い。
そして、その異常によって、凶暴性が増したり人格形成に何らかの影響を及ぼす可能性があるようだ(そもそも、人格とは脳が形成すると考えると当たり前の話ではあるが)。
また、著者は注意欠陥多動性障害など脳の異常を変り種とし、その存在意義として以下のように書いている。
「人類が、未来においても起こるであろうと予想される大きな環境変化に対応して生きのびていくためには、われわれの内部に豊かな多様性を持った性格の変異が生じ、それらすべての多彩な性格の人々が共生・共存をはかり、明日の変化にそなえることが重要である。変り種を、異常・病気・障害・変質などと呼ぶことはもちろん自由だが、かれらが明日の救世主である可能性にも思いを致す必要がある。その異形の存在に対する畏敬の念を失わないことこそが、種の維持のためには有利な態度であり、また人間的な態度であるといえよう」
「変り種の存在を尊重することは、俗ないい方をすれば、保険をかけるのと同じようなものである。彼らの存在は、ときには社会的コストとしか感じられない場合もあろう。しかし、社会が変貌したり、自然環境が変化したときに生きのびられるのはどのような人なのか?それは、人知では予測できない。だからこそ、人類は多くの個性豊かな人種に分化し、同じ人種の中でも、多くの個性を生み出し、病人・障害者も含めてこれを包みこみ、未来の生活環境の変動にそなえているのだ」 -
Posted by ブクログ
前半はストーカーの類型体系化。
中盤は犯罪統計からの概観。
後半は対策。
一口にストーカーと言っても、様々な種類がいるわけだな。
サイコパス系やら、パラノイド系などなど。
どれもこれもと言うわけではないが、どんな人も軽度の可能性は秘めてるような気もするな。心の秩序とやらのタガが外れる瞬間には、脳内でどういったことが起きてるかが知りたいね。
そうなると、心理学ではなく脳科学なのかな?
法務局の犯罪白書ってのは、興味をそそられる。この統計によると、殺人被害より圧倒的に自殺率のが高いよな。
出生率、殺害率、自殺率。統計で見ると、日本は世界に比べ殺害犯罪は圧倒的に少ない安全国ではあるが、死んでる人をひっくるめて見ると、実に先行き暗い国だな。
ナルシストには気を付けろ。
ストーカーになる素質あり。