【感想・ネタバレ】子どもの脳が危ないのレビュー

あらすじ

不登校の増加、学級崩壊、学校内暴力の再燃、特異な少年非行――今、子どもたちの性格やふるまいが大きく変わってきたのではないか? とすればその原因は何なのか? 著者はこれまでに手がけてきた重大殺人犯の精神鑑定の結果、その多くに、胎児期・乳児期の脳の形成期に生じたと思われる脳の異常を発見した。さらに、その少なからぬケースで、流産予防などの目的で、大量の合成ホルモンが摂取されていた。このことから著者は、最近問題になっている環境ホルモンが、特に胎児・幼児の脳の形成に深刻な影響を与え、それが子どもたちが「キレる」原因の一つとなっているのではないかということを、多くの最新研究を踏まえて考察する。加えて著者は、子どもたちがアニメなどを通して浴びる大量の情報シャワーに対しても脳の働き方への影響という観点から、警告を発している。因果関係が100%証明されてから手立てを講じるのでは遅すぎる。衝撃の報告。

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Posted by ブクログ

「給食で死ぬ!」って本の中で紹介されていたこちらの本も読んでみました。同世代に子どものいる親も増えてきた今日この頃、母親から子どもへのダイオキシンの転移の割合の話やテレビの影響、大人になって暴力化する子どもの傾向の話なんかは草の根というか、実際に精神科医として様々な患者に対応してきた結果、わかってきたパターンからの仮説をデータで裏付けていてとても説得力があるように感じました。まぁ解決策は非常に学術的というか理性的だなと思いましたが。。同世代には、時間があれば読んでみて欲しい1冊ですね。

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2013年09月04日

Posted by ブクログ

環境ホルモンと脳の関係、薬剤投与による胎児の脳への影響、注意欠陥多動性障害について、子供たちのテレビによる影響、サバン症候群についてなど、様々な側面から子供の脳に及ぼす影響と精神医学的見地からの見解が書かれている。
その中でも特に衝撃的だったのは、一見すると正常に見えても脳を調べるとそこに異常が見つかることがあるという話。
本書の例だと、母胎にいる脳の形成段階で何らかの外的要因によって引き起こされた可能性が高い。
そして、その異常によって、凶暴性が増したり人格形成に何らかの影響を及ぼす可能性があるようだ(そもそも、人格とは脳が形成すると考えると当たり前の話ではあるが)。

また、著者は注意欠陥多動性障害など脳の異常を変り種とし、その存在意義として以下のように書いている。
「人類が、未来においても起こるであろうと予想される大きな環境変化に対応して生きのびていくためには、われわれの内部に豊かな多様性を持った性格の変異が生じ、それらすべての多彩な性格の人々が共生・共存をはかり、明日の変化にそなえることが重要である。変り種を、異常・病気・障害・変質などと呼ぶことはもちろん自由だが、かれらが明日の救世主である可能性にも思いを致す必要がある。その異形の存在に対する畏敬の念を失わないことこそが、種の維持のためには有利な態度であり、また人間的な態度であるといえよう」
「変り種の存在を尊重することは、俗ないい方をすれば、保険をかけるのと同じようなものである。彼らの存在は、ときには社会的コストとしか感じられない場合もあろう。しかし、社会が変貌したり、自然環境が変化したときに生きのびられるのはどのような人なのか?それは、人知では予測できない。だからこそ、人類は多くの個性豊かな人種に分化し、同じ人種の中でも、多くの個性を生み出し、病人・障害者も含めてこれを包みこみ、未来の生活環境の変動にそなえているのだ」

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2013年05月08日

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