加藤理文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
織田信長という人が、傑出したマキャベリストであることは間違いなくて、それは鉄砲を用いた軍事において、あるいは商人を重用した財政においていろいろなドラマで描かれてきたけれど。
この本ではさらに「城」というものを、単に地政学的な砦としてだけではなく、都市計画的に構造的な心理的圧迫を与えることで「統制者」と「非統制者」との枠組みをがっちりと作った(作ろうとしていた)という点が描かれていて、ホントこの人は武将としてだけではなく政治家として天才だったのだなぁとため息つきまくってしまいました。
取り上げられているのは主に①小牧山城、②岐阜城、そして③安土城。
①では山頂に城を築き、麓に武将たちの館や市を置