野崎幸助のレビュー一覧
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テレビ朝日の番組「アメトーーク」で2017年11月26日の企画”読書芸人”で、ゲストとして呼ばれた東野幸治が読んだ本。なお、この企画では”オススメ”な本を喋っているのではなく、”今年読んだ”本として紹介されている。
タイトルにある紀州のドン・ファンの”ドン・ファン”とはご存知だろうか。Wikipediaでは、「17世紀スペインの放蕩児(飲酒や遊びにうつつをぬかすこと)、プレイボーイの代名詞として使われる。」とある。要はプレイボーイのこと。このタイトルの意味がわからず読まない方も多いと思う。といっても、”紀伊地方のプレイボーイ”とわかって読む人も多くないかとは思う。
ではなぜ読んだか。この -
Posted by ブクログ
今や死後においても話題に欠かない人物となられた野崎幸助氏の自身の立身出世を赤裸々に書いた自伝本。
ハッキリと自身のお金稼ぎの目標を、「好みの女性とエッチをしたい」ということのみに研ぎ澄まして人生を生きているだけに、文章の巧みさや、小難しいことなどを考えずに伝わってくるものがある。
途中、金融業やらその実態や機微が出てくるところなどタメになるところもある。
それにしてもその一念だけで億単位の金を稼ぎ、まさに有言実行しているのは、人の欲のもつ凄まじいエネルギーを感じざるを得ない。
何度も女性に騙されたりと野崎氏は似たような失敗はしているのであり、現在も元妻に殺害されたのではないかと裁判中 -
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読んでる途中に作者が亡くなってかなりビックリした。登山家の栗城さんに続けて、個人的にはかなり衝撃の訃報でした。
一作目が人生通じた行き方を書いていて、この二作目はどっちかってとシモの話に焦点を絞って信念を書いている感じ(笑)
一作目よりも、かなり笑いながら読ませてもらいました。バイタリティが凄すぎる。そのバイタリティがあるからこそ、あそこまで上り詰めたんだろうなぁと。
和歌山県田辺市が生み出した偉人であることに間違いはないでしょう。
バイタリティだけでなく、あぁいう楽しい文章まで書ける。そして本に出来るだけの人生経験をしていて、記憶に残っている。
惜しい人を亡くしたなと思います。ご冥福をお -
Posted by ブクログ
この本の内容は帯のこの一文に表れている。
「いい女を抱くためだけに、私は大金持ちになった」
50歳下の愛人に大金を持ち逃げされ話題となった著者が自らの半生を語る自伝である本書は、とにかく全ての文章が冒頭の一文に収斂するという点で、究極のミニマリズムを感じさせる傑作となっている(本書がゴーストライターによる作品であるかどうかはどうでもいい。STAP細胞はあるという人がいれば、この世にあるのだ)。
僕は、自らがスケベジジイであることを、中学生レベルの文章でひた隠しにしようとしつつ、その低能さが露呈する渡辺淳一よりも、著者の方が人間として1,000倍は真摯で素晴らしいと思う(余談だが、札幌市にあ