小笠原泰のレビュー一覧

  • 日本人3.0 - 新しい時代のルールと必須知識 -

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    日本(人)の歴史に触れつつも、これからの道しるべを示してくれる1冊。なるほど、理屈はわかるけど、なかなかそれは…という部分がまさに自分が年を重ね世の中わかってきた部分であり、変われなくなってきている部分なのだろう。この手の気づきを与えてくれるビジネス書は、その型が身につくまでは読み返したい。

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    2026年02月06日
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える

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    現状の社会保障制度は、経済成長の神風待望論に依存するだけで、現実を直視していない。
    超高齢化社会の進展により、今の社会保障制度は破綻する。
    現実を直視し、小手先の立て直しではない、中長期的な改革が必要である。

    高度経済成長期の原動力は、人口増加や都市への人口流入、円高基調などの条件が整っていたが、その後、前提が変わってしまった。
    その中で、持続的経済成長を夢見ているだけ。

    社会保障制度の問題の解は、この国の成り立ちの根本にまで踏み込み、国家観の大きな転換を踏まえたドラスティックなグランドデザインの見直しを行う必要がある。

    現行の年金制度をいったん精算し・新たなナショナルミニマム国家を目指すという提案。

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    2025年10月25日
  • 没落する日本 強くなる日本人

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    非常に刺激的な本。
    共感する部分も多いし、自分も変わらないとダメだと気付かせてくれた。

    国にも企業にも依存せず、自分の力で生き抜く力、生命力のようなものを鍛えるべきだと思わされる。

    会社に行ってもなんかまとまりないなとか気にすることも多かったけど、もはや必要ないな。
    それぞれが強みを生かして、判断し、行動していければ何ら問題ないという気がした。
    本の内容とは関係ないけど、共通して考えられる気がしたので。

    この本、面白い。

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    2015年07月26日
  • 没落する日本 強くなる日本人

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    前半2章は、人口動態的に縮小均衡が不可避なのにシルバー・ポピュリズムにおもねく政治と、応分負担を考えずに「くれくれ・金持ちが払えばいいじゃん」的な国民により、この国の没落は確定事項であるという論。とことんデータで理詰めに駄目出しがされる。第3章は欧州各国・米国・中韓の観察。著者はマッキンゼー→VW→かーギルというキャリアの中でこれらの国で実際に居住していた経験があり説得力あり。第4〜6章は処方箋。縮小均衡いいじゃんか、という個人レベルの気持ち論だけでなく、税制・社会制度の提言も。特に、年金制度の再設計に関しては、明確かつわかりやすい。介護・医療費の受益分を社会保障口座で管理しておき、死亡時に資産と相殺して遺産額を確定する、というもの。目の付け所が面白い。

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    2015年01月18日
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密

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     グローバル化が、インターネットに媒介されるように、国境に代表される様々な境界線を、ヒト、モノ、カネが超える《脱国境化》の現象と、それによって更に際立つ民族、共同体、伝統などが見直される《地域性の再評価》の現象が同時に起こるものだとするならば、前者のみに力点を置くような対応の仕方では不十分である。後者への対応を、ナショナリズムや排外主義に陥らないようにハンドリングすることを同時に行わなければならないはずだ。
     最近になって、「グローカル(glocal)」なる言葉が一般化したように、不十分ながら、ようやく後者へのクローズアップがなされるようになってはきている。ただし、まだ「グローバル化に対応できる人材の育成のために、英語を重視すべきだ」なる主張が後を絶たない。英語の重要性は否定しないが、英語はあくまでコミュニケーションのスキルに過ぎない。コミュニケーションを豊かにするのは、その人の人間性の基礎となる教養である。「とにかく英語でコミュニケーションできることが重要だ」という信念に動かされているだけでは、誤ったグローバル化への対応であると言えるだろう。
     そのような考えに、本著は筋道を立てた根拠を与えてくれる、本格的な日本文化論だ。発行されてかなりの年月が経過しているが、日本人の思考スタイルを、過度に賞賛せず、過度に批判せず、論理的に整理している。ただ外部のものを取り入れればよいというものではダメなのは当然で、日本人の思考スタイルにカスタマイズした形で、今までも外来思想を取り入れてきたのだから、それを忘れてはならないだろう。

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    2014年11月03日
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える

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    この本は日本人全員が必読の1冊です。2025年、2050年に起こる問題。人口統計データほど正しい答えがある先はありません。日本人の未来について、非常に厳しい内容の1冊ではありますが、問題の本質を自らのこととして捉えるためにも読んでいただきたい1冊です。

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    2014年04月25日
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える

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    ネタバレ

    強烈な本です。

     年金問題を取り上げた記事はよく見かけますが、この本では、超高齢化・人口減少社会となる日本がどのような姿になるかを予想します。節目でいうと、団塊の世代が後期高齢者になる2030年、団塊ジュニアが後期高齢者になる2050年(老齢者割合のピーク)、人口構成が安定する2080年。

     1.年金 受給年齢を75歳に引き上げても現在ある積立金は2030年、早ければ2020年代後半には枯渇する。

     2.介護保険 現状でも半額は国と地方公共団体が負担しているが老齢者の絶対数の増加により現在の公的部門の負担額は7.9兆円から19兆円まで増加。

     3.生活保護 このあと、資産形成できずに老齢を迎える層が激増する。老齢貧困層は1000万人に迫ると思われ、生活保護給付だけで現在の3兆円から20兆円まで増加する。

     4.医療保険 自己負担が最も軽く、一番医療費を使う後期高齢者が激増することから政府見通しですら、2010年の29兆円から2030年には41兆円に国庫負担が増える見込み。

     これらをすべて消費税や、それぞれの保険料率引上げで帳尻を合わせるのは不可能。

     今でも国の予算の半分に満たない税収は、2050年にGDPが今の60%に落ちることを考えれば年20兆円がせいぜい。とにかく財源がない。

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    2013年01月08日
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密

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    題名からは軽い読み物という印象を受けるかも知れないが、実は本格的な日本文化論だ。これまでの日本論の成果を受け継ぎながらも新しい切り口で日本語や日本人を論じていてとても面白かった。

    欧米人にとって個人は、自立的でその主体性はいわば絶対視される。IとYouは相互排他的に独立している。日本人にとっては、個人に優先する「場」が存在し、「場」が個人を超えた優越性や自発性をもつことがある。

    以上は、よくいわれることだが、著者はこの違いを日本語と欧米語の構造の違いにも触れながら、説得力をもって明らかにする。また、このような自我構造の違いを、どちらが優れていてどちらが劣っているという見方をせず、文化の違いとして相対化する。さらに「場」に生きる日本人の長所と短所、強さと弱さを吟味し、これからの日本に何が必要か、にまで触れている。

    場に依存する日本人の自己においては、自分が属する共通の場がどの範囲かをまず把握し、その場の中での自己の相対的な位置を確認することが大切となる。それによって場の中での自己の役割構造が安定し、その役割を通して安心して自己実現を図ることができる。欧米人も自己の役割構造を意識することはあるが、それが自立的な個人に優先することはない。

    日本人は、場の中での役割に過度に同一化する傾向があり、それが個々の仕事への誠実さや熱心さ、責任感などにつながっているのだろう。それは日本人の強さであり、日本を訪れた外国人が大いに賞賛するところだ。しかし、それが同時に日本人の欠点にもなっており、場での役割構造に依存するあまり、その構造が変化することへの強い抵抗を生む。場の役割構造から突出する人間は、「出る釘」として強く否定される傾向もある。

    著者の論点は豊かで、以上の要約ではきわめて不充分だが、全体として長い欧米での生活に裏打ちされかつ論理的にもしっかりした日本人論として高く評価すべき本だ。

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    2011年01月05日
  • 日本人3.0 - 新しい時代のルールと必須知識 -

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     著者と、あるところですれ違ったのをきっかけに手に取った。日本論や日本人論には日頃警戒している。でも、この本における日本人の定義は「母国語が日本語であること」(p26)なので、右とか左とかの話ではないことにホッとしつつ読み進めた。安心を求めてやたら国に頼るのではなく、リスクをおそれず、国にこだわらず、個人として自分のしたいことをしていこう、ということを著者は言っている。すでに普段からそう考えて生きているので、私にとっては今更な内容だったが、意見には賛成だし、この本を読んで役に立つ人もいるだろう。

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    2025年10月18日
  • 日本人3.0 - 新しい時代のルールと必須知識 -

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    日本人、日本社会の特性を紹介し、新しい時代にふさわしい「日本人3.0」になるための心構えを説いた一冊。
    このような日本人論・日本社会論というのは、いろいろな著者が独自の考察をされているので、興味深いのですが、本書も刺激的な内容でした。

    タイトルである「日本人3.0」について、冒頭でこのように述べています。
    ○「日本人3.0になる」とは、今後も続く変化の激しい不確実な環境に適応して、個人の多様性と個性を前提に、自らの進むレールを敷いて、自己投資を通して自分を成長させ、変化の荒波を泳ぎ切ること
    ○その結果として、「今後の激しい変化を生き抜けること」と「社会の進歩のエンジンになること」が、「日本人3.0になる」ことのメリット

    第1章では、政治には社会の特性が凝縮しているとして、そのメカニズムの理解が重要だとした上で、国家の本質は権力維持のため社会の安定を優先→社会管理のため分厚い中間層が必要→組織効率を上げるために同質化を進める→多様化しないので国に期待してはいけない、という流れになっており、何とも身も蓋もないような展開な感じがしました。
    このように様々な観点から日本の特性を述べているわけですが、日本人にはもともと「持続的変容性」という傾向が強く、それが過去の日本の強みであったはずが、発揮されていない、そのためにもっとリスクを取った行動が必要であるという意見が展開されます。
    思い当たることも多く、考えさせられる一冊でした。



    <目次>
    序章 「最新」の日本人になれる人、なれない人
    第1章 「日本人3.0」の必須知識ー政治・国家
    第2章 「日本人3.0」の必須知識ー社会システム
    第3章 「日本人3.0」の必須知識ー企業
    第4章 「日本人3.0」の必須知識ー日本人
    第5章 「日本人3.0」の必須知識ーメンタル
    第6章 「日本人3.0」の必須知識ー判断と選択
    第7章 「リスク」を取るか、回避するか、それが問題だ
    第8章 「日本人3.0」になるために今からできること
    終章 「最新」の日本人として生きる

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    2025年02月08日
  • わが子を「居心地の悪い場所」に送り出せ――時代に先駆け多様なキャリアから学んだ「体験的サバイバル戦略」

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    海外滞在歴が長く日本を外からも見ている筆者の意見がとてもタメになったと思う。
    まわりとお手手を繋いでいてはいけない。
    子どもの未来をどう考えるか、のために読んでみたけど、むしろ自分についても考えなければ…と実感。

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    2024年05月11日
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密

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    十数年前、日本人論に関する書籍をいろいろと読み漁っていた時期に手にした本書を、2020年の新型コロナ禍の混迷期においてあえて再読してみた。

    世界規模で生じたパンデミックにより、国内においても「新しい生活様式」や「New Normal」が謳われる中、改めて日本人としてこれからの社会を生きていくためにはどうすれば良いのかを自粛期間中に再考したかったからである。
    また、郵政民営化に代表される構造改革や規制緩和が実施され、グローバリゼーションが声高に叫ばれた小泉内閣後期に書かれた本書を、2010年代から各国で台頭したナショナリズムを経た2020年現在にて検証してみたいという想いもあった。

    筆者の小笠原泰氏は、生後から学生時代までを文化都市鎌倉で過ごし、海外留学にてMBA取得後、外資系コンサルティングファーム、外資系事業会社、国内コンサルティングファーム等を歴任した異色の経歴を有している。つまり日本と欧米双方の思考様式を理解し言語化することのできる希有な存在だといえる。

    したがって本書は、巷にありがちな「ここがヘンだよ日本人」的な日本と欧米との単純な比較文化論ではなく、筆者の日本と欧米での実体験を踏まえつつ、日本人の自己構造と日本的思考メカニズムが論理的に分析された、日本国および日本人における"グローバル社会の生き方指南書"といえよう。

    筆者が本書で何度も強調するところの、「日本特有の行動様式、思考メカニズム、自己構造に裏付けられた強みを理解することなしに、形だけのダイバーシティやグローバリゼーションを真似したところで何の意味もない」という主張は、本書が世に出てからリーマンショック、東日本大震災、新型コロナ禍を経た2020年6月現在においてもなお説得力を持つ。

    元号も令和となった現在、グローバル人材育成を目的とした論理的思考力と語学力の強化手段として、小学校からのプログラミングと英語の導入、さらに大学入試制度改革やインバウンド政策等が進められている。
    しかしながら、日本人の強みであるリノベーション(刷新)力を理解せずしてこれらを実施しても、ナショナリズムが台頭したグローバル競争で生き残っていくための術が身に付くとは考え難い。

    本書のタイトルでもあるように、日本は古より長い年月をかけて相互協調的な行動様式(エートス)を根付かせ、意識的に自分は日本人だと思わなくても「なんとなく、日本人」として成り立つ社会を醸成してきた。
    それが日本人のアイデンティティとして良いことかどうかはともかく、こういった日本人の(言語も含めた)特性や強みの理解が、これからの時代を担う若者にも必要不可欠であると再認識した次第である。

    また、筆者は最後に、これからの時代を生きる日本人として重要なことは、日本の伝統文化のみに目を向け過去を振り返ることではなく、日本人の特性や強みの本質を理解しつつ『変わらないために変わること』であると結論づけていることは、再読したからこそ思い返すことのできた重要な論点であった。

    本書は学術的アプローチではないものの、ありがちな比較文化論的ではない視点から日本人について論理的に切り込んでおり、結論も普遍的で令和の時代においてもあてはまることから、初読後十年以上経って再検証できたことは有意義であった。

    ただ、読みやすさを優先する新書という形態だからか、説明は論理的ではあるものの、設定したテーマや仮説が客観的データに基づいておらず主観的に述べられていたこと、グローバリゼーションをテーマとして扱っていながら"日本と欧米"という二元論的な考察が散見されていたことなどから、評価は星4つとした。

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    2020年06月23日
  • わが子を「居心地の悪い場所」に送り出せ――時代に先駆け多様なキャリアから学んだ「体験的サバイバル戦略」

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    歯に衣着せぬ書きようで良いです。
    「日本人の最大の強みは、伝統の維持ではなく、…思想やイデオロギーに全く興味がなく、節操を持たないことです。」
    「絶えず変化する、つまり、当たり前が常にかわるので、適応率の高いモデルをさがそうとしても無駄である」

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    2019年06月23日
  • 没落する日本 強くなる日本人

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    ネタバレ

    著者の「なんとなく、日本人」が非常に面白かったので、その流れで読んでみました。
    意外にも今の政治・経済状況を批判してラディカルな解決策を提示する本でびっくり。体裁(1ページあたりの文字数や太字の活用等)を見ても、たくさんの人に読んでもらおうとして書いた本なのでしょう。

    今の高齢者福祉重視の「シルバー民主主義」では、高齢者に現役・将来世代が食いつぶされてしまうと警鐘を鳴らし、じゃあどうすればいいのか?を具体的な策で述べたものです。
    いくつかあんま納得できないもの(例えば、公職定年の引き下げは、天下りや傀儡政治を生むだけではという気がします)もありますが、どれもがロジカルに導かれていて納得感はあります。特に安楽死特区や医療ポリシーの転換はその通りだなぁと思いました。

    良著だと思います。
    今の政治・経済状況に触れた本なので、早めに読んだ方が良いでしょう。

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    2016年02月28日
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える

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    社会保障制度の将来の危機を予測し警鐘を鳴らしている。将来を予想することは難しいが、人口動態からの予測は確実におこる未来で、真剣に耳を傾ける必要があると考えている。この本では、最初に人口減少と高齢化比率の高まりで日本のGDPは縮小する方向にあり、持続的な経済成長はないと断じている。一方で、現在の年金などの社会保障の維持には持続的経済成長が必要で、根本的に思想を変える必要があると説いている。現在のアベノミクスでも、経済成長が先で抜本的な改革は後回しにするという歴代の政権と方向性は同じと言え、将来に禍根を残す可能性が高まったと感じる。
    団塊ジュニア世代が後期高齢期(75歳以上)を迎える2050年の姿は悲惨である。日本の実質GDPは2010年から約4割減少、国民一人当たりの実質GDPも約2割減少する。75歳以上が4人に1人、4人の現役で3人の65歳以上の高齢者を支える構図になり、親に比して貧しい団塊ジュニア世代は、親である団塊世代とそれ以前の世代の資産を食い潰した後に後期高齢期を迎える可能性が高いとしている。社会保障は生活保護を中心とする形態になり、税収も落ちこむので、国税収入のほとんどをすべて貧しい高齢者の生活保護で使い切ることになるという予測をしている。
    本書では、痛みを伴う抜本的対策を論じているが、選挙における高齢者パワーを考えると実現は難しいと思われる。したがって個人としては、社会保障制度の崩壊やそれに伴う財政危機を前提に、自分で考えて行動することが大切になると思われる。

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    2013年05月06日
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える

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    長期的に見て、国内の労働者は、付加価値を生み出せる一握りの労働者と超単純作業を行う労働者に二分される可能性がある
    我が国のGDPの長期的な縮小傾向は避けられない
    2050年に4割減小し、一人あたり実質GDPは2割減少
    為政者のみならず、我々国民が「最善を期待するのではなく、最悪を想定する」姿勢を持つ
    ハイパーインフレ(45−49年で物価が98倍)
    2050年 団塊ジュニアの4−7割が基礎的支出を賄えないレベルの貧困状態
    積立金の枯渇 厚生年金2020年代後半 国民年金で2030年
    このままでは社会保障のみならず、日本社会の機能不全が近い
    今我々国民に求められるのは、現実可能のほとんどない「持続的経済成長軌道への回帰」頼りの議論に終始し、ごく普通に予想できる好ましくない将来から目をそむけることでなく、まず、起こりそうな現実を具体的に想定し、そこから、今、行うべきことは何か考えることなのです
    2018年年50万、2030年代なかば年90万人、2040年代100万人単位で人口減少
    経済が成長せず、国家の所得再分配機能が十分に機能しなくなるという前提で、現実的な社会保障システムをいかにデザイするか
    我々国民は、日本の国家財政の状況と社会保障制度の構造的脆弱性を知れば、今の日本に最善を期待する余裕などはないと理解するはずです。今の日本に求められるのは、残念ながら最悪を想定することなのです。
    ジャック・アタリ 最も重要で影響力のある国の一つとしての日本は、没落し、舞台から姿をこすことになる
    今直面している事態は、良し悪しの問題なのではなく、環境適応による生き残りの問題である
    現在のGDP規模の維持を取り上げることは現実的ではなく、一人あたりの実質GDPの維持とすることが妥当ではないか
    持続的な経済成長に頼ることなく、現行の経済的豊かさをいかに維持するか
    二宮尊徳 遠くをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す」
    AIJ投資顧問の年金問題 いつかは好転を期待し続けた結果、悲劇を迎える

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    2012年11月09日
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密

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    「日本的なるもの」は、「西欧的なるもの」のごとき「リンゴの芯」ではなく、「ぶどうの房の一粒一粒」にあるのであり、一粒一粒をとっていってもリンゴの芯のようなものは出てこない。また、房についた粒をひとつひとつ見ても「日本的なるもの」の総体は、わからない。26
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    卑近な例で申し上げれば、ルパン三世が日本人そのものであって、日本的と位置づけられる石川五右衛門と銭形警部は、日本通といわれる欧米人が好む幻想でしかない。ルパン三世のもつ持続性と変容性という相矛盾する性向の結合は、いかにも日本的である。197
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    振り返って懐古趣味に陥るときは、絶え間のない日本化のプロセスが機能不全を起こしているのであり、日本社会は危機であると認識すべきである。 198
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    日本社会を壊すには戦争はいらない。強制的に移民を受け入れさせて、日本語環境を壊せばよいのである。221
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    2012年03月19日
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密

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    ・音節数が100しかない言語なため、視覚的な効果が発達している。
    ・日本人は論理性がかけているのではなく、論理性を保つ幅が狭い
     −場を読む
     −境界を設定して、内向き思考
      ・住所もだんだん狭めていく
      ・所有格の多用 
     −相手に合わせて自分も変わる(連星的)
      ・一人称が非常に多い

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    2009年10月04日
  • 日本人3.0 - 新しい時代のルールと必須知識 -

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    これからの日本人の生き方について提言した一冊。

    言うは易く行うは難しの世界だが、参考にはなった。

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    2026年05月30日
  • 日本人3.0 - 新しい時代のルールと必須知識 -

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    2024.21st
    日本人の心性として「持続的変容性」を出してくるのはなるほどなぁと思いました!確かに無節操にいろんな国のイベント取り入れてますよね(^^)
    国の政策で変化を忌避するように誘導されているという言説も結構説得力がありました。
    ただねぇ、その結果としてのコアになる主張が「リスクを取ってグローバルで勝負しましょう!!」くらいなのでちょっと…(^^;)
    「日本人3.0」…タイトル負け感がありますね…(^^;)
    いや、途中までは論理的で読んでて面白かったんですよ?!(^^;)

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    2024年12月09日