金文京のレビュー一覧

  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

    購入済み

    ドラマの時代背景を知るのに良い

    三国志関連の作品が好きな人におすすめです。
    時代背景や作中の思想のベースができて、物語の理解が進みます。
    特に、三国の国力の違いや外交、そもそもの統一に対する価値観の違いが目から鱗でした。
    また軍師連盟見返そうかな…

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    2023年09月20日
  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

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    物語で馴染みのある三国志演義との相違点の解説も交えながら、時代の流れに沿って出来事を辿り、文学や宗教などのさまざまな観点から三国時代を見るという、通史の解説本に求めるものが全て詰まった実に面白い本。

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    2022年07月18日
  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

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    三国時代のことで卒論を書いたのももう昔。さらっと三国時代をおさらいするのに本書を手に取りました。演義と正史、実態と思われるところの比較や政治的な流れ、文化的な動き、国際関係などなど、わかりやすく書かれています。改めて三国時代が画期になっていることは多くあると実感しました。それだけに、三国時代にシリーズの1冊がまるまる割かれているのはうれしい限り。本当に良い入門書です。

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    2021年04月01日
  • 水戸黄門「漫遊」考

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    「英雄たち」が「変装による私行」「微行」「漫遊」「巡幸の旅」をして「悪を成敗」という「水戸黄門」ではおなじみの「物語類型」「パターン」を日・中・韓の(類似した政治体制下で生み出される)物語から金先生によってあざやかに謎解かれる、目からウロコ連発の名著でした。その際個人的にいちばん気になったのは「宗教的ともいってよい願望」という言葉でした。

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    2012年10月07日
  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

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    「中国の歴史」シリーズ4巻目、「三国志演義」を歴史学の側面から検証する本。その方面に関心のある方には、面白いはず。私は「第9章 邪馬台国をめぐる国際関係」のみについて記す。

    日本や朝鮮半島の考古学からのみ深掘りしてきた私ではあるが、この時代の中国の文献史学の信頼性は無視出来ない。批判的検証を経てどのように弥生時代末期を描いたか?1番大きな検証は以下。

    「卑弥呼は景初2年に洛陽に来たのか?3年に来たのか?」
    魏志東夷伝には景初2年(238年)、使者・難升米が6月に朝鮮半島の帯方郡に来て、天使に朝貢したいと申し出たので洛陽に向かわせ、12月に貢ぎ物生口(奴隷)男女10人と班布二匹二丈を献じたと

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    2022年01月03日
  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

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    統一帝国の時代から分裂の時代に向けた歴史上の変革期としての時代描写が面白い。諸勢力の興亡だけでなく、文化や宗教といった社会面の理解も深まる内容。

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    2021年04月01日
  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

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    三国志演義ではあれ程優遇されていた蜀だが、実際は三国の中でダントツに弱く、そもそも他所者の国であり、強い国づくりが難しかったこと。それでは他の魏や呉が万全の国家体制だったかというと、そうでもなく、内輪揉めで潰れてしまう。
    三国志の世界がが現在の中国と関係諸国の間を説明するキーになるというのは興味深い。

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    2020年12月25日
  • 水戸黄門「漫遊」考

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    水戸黄門はどこからどうみても創作時代劇であるが、登場する印籠の背景を中国の皇帝が使者に持たせた金牌などとの共通性や、地方行政の粛清するなど、密使、隠密的な行動パターンに見出すなど、興味深い論考です。

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    2013年06月08日
  • 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代

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     劉備の支配する蜀は、魏に比べると1/5、兵の数では1\4なんだけれど、三国時代と呼ばれている。この3国がそれぞれ「皇帝」と名乗ってそれぞれ中華帝国の正統を競うところに魅力があるのだろう。
     ただこの本は「学術文庫」なので、冷静な目で歴史を追っている。結局どに皇帝も中国全土を統一できないのだ。
     考えてみれば、中国共産党はこんなにも大きな国を中央集権で纏めているのだから、民主主義なんて言ってる場合じゃないのだろう。

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    2021年08月09日