神谷幹夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幸福とは何か、93のプロボの収められた本。
自分の心を守るために必要な考え方だと思った。
似た内容のプロボも多いが、どれもしみじみ味わい、親しみの持てる内容。優しさの伝わる文章で、また読み直したいと思える本。
【印象に残った箇所】
22.宿命
どんな運命もそれを良いものにしようと欲するならば、良い運命となるのだ。自身の性質についてとやかく言うことほど自分の弱さをあかししているものは何もない。
→大した努力もせず、自分の境遇のせいにして、手に入らないことに理由付けてる場合じゃないね。
47.アリストテレス
自分でやること、人にやってもらうのではない。そこにはよろこびの一番深い意味がある。
→音楽・芸術はただ鑑賞するのと実際にやってみるのではかなり違う。誰かにやってもらうのではなく、自ら実践することでたくさん得られる。経験は他者から剥奪し難いもの。実体験を積みたい。
53.短剣の舞
過去と未来が存在するのは、ただわれわれがそれらを考える時だけである。過去も未来も人間の臆見であって、事実ではない。
→過去について過度に後悔したり、将来を過度に心配しても無意味。それよりも今を大切に生きようと思った。
57.絶望について
強靭な精神をもつ人間は、自分が今どこにいるのか、何が起きてしまったのか、まさに何が取り返しのつかないことなのかを自分で考えて、そこから未来に向かって出発するような人だと、ぼくは考える。
→まさに。冷静に自分の状況を確認することがまず大切なのだと思った。
93.誓わねばならない
悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。
→本書のまとめ的プロボ。自分で幸福な状態を作ることが大切。
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Posted by ブクログ
世界3大幸福論と言われるもののひとつ。
フランス人哲学者であるアランが著したもので、詩的な感じがする本。
元々、新聞に「プロポ」という形で連載していたものなので、哲学書というよりはエッセイの赴きが強い感じ。
内容は良いのだが、訳の限界なのかもしれないが、なんとも読みづらくわかりにくいところがあったので☆4つ。
短編エッセイの塊なので、要約は出来ない。
いいなと思ったこと
・情念を持たない人間などいない。ただ賢人はその魂の中で、幸福な思惟が膨大な拡がりを持っているので、情念はみな全く隅に追いやられていく。
・悲しみなんて病気に過ぎないのだから、病気を我慢したらいいのだ。
・最初の舵の動かし方ひとつで一航海のすべてが決まると言ったら、船乗りはきっと笑うだろう。
・自分の外に弁解の口実を求める人たちは、けっして満足しない。
・仕事の途方もなさと人間の弱さを考えたなら、人は何もできない。まず行動し、自分のやる事だけを考えるべきだ。
・本当の礼儀正しさとは、何を成すべきか感覚的に知ることだ。敬意を払う事、慎み深い態度、正しい行為などはまさに自分のなすべきものだと知る
・富の不平等な分配には、何にもまして、たらふく食っている人間には退屈を与えるという不平等がある。そういう人は自分で不安や怒りを作り出して夢中になる。
・人は行動のない楽しみを選ぶよりは、自分で行動できる労苦を選ぶ。自分で選んだ、自分で欲した労苦なら良きものとできる。耐えるだけなら好きな人間などいない。
・人からもらう幸福は逃げていく。自分で作る幸福は決して騙されない。なぜならそれは学ぶことだからだ。「楽しみは能力のしるしである」
・風景の持つ本当の豊かさは、その細部のなかにある。
・出来事というのは、我々の期待通りには絶対行かないものだ。すべての事が変わり、すべてのものが過ぎ去る。
・しあわせになる秘訣は自分の気分に無関心になることだ。「この怒りだって、おさまりたければおさまるさ」
・幸福ははるかなところにある限り、将来にある限り、素晴らしいものに見えるが、幸福を掴んだとき、それはなんらいいものではない。
とはいえ、実はこれはちょっとちがう。
ほんとうの幸福はパッと見、欲しいものに見えないからだ。最初の様々な困難を乗り越えたものでなければ楽しむことはできない、 -
Posted by ブクログ
毎日を生きていると、理由もなく不安になったり、些細なことで不機嫌になってしまうことはありませんか?
僕はよくあります。
そんな「自分の感情に振り回されてしまう」すべての人に、強くおすすめしたいのがアランの『幸福論』です。
幸福論というと、ふわっとした精神論や綺麗事が書かれているイメージがあるかもしれません。しかし、この本は全く違いました。むき出しの人間心理を解き明かす、極めて実践的な「人生の取扱説明書」だったのです。
この本の中で、僕が最も雷に打たれたような衝撃を受けたのが、次の一文です。
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」
アランによれば、放っておけば心がネガティブな方向に流れていくのは「当たり前の物理現象(ただの気分)」に過ぎません。雨が降れば体が冷えるのと同じです。だから、不安や悲しみを自分の性格のせいにしてはいけないのです。
逆に言えば、「幸福」や「希望」というのは、自然に降ってくるものではありません。自らの「意志」で力強く選び取り、作り上げるものなのです。
では、意志の力で幸福になるにはどうすればいいのか?
アランの答えは驚くほどシンプルで、「心ではなく、身体からアプローチしろ」というものでした。
不安なとき、理屈で自分を納得させようとしても心は余計にこじれます。そういう時は、ただ背伸びをして、あくびをして、無理にでも口角を上げて「笑顔の形」を作ってしまう。心を救うのは、いつだって姿勢や体操などの「身体の動き」なのです。
さらに、嫌なことがあった時こそ「意図的に上機嫌に振る舞う」こと。これが最強の防衛策になるとアランは語ります。
幸せとは、ぼんやり待っていれば訪れる「状態」ではなく、自らの手で掴み取る「技術」なのだと気づかされました。
漠然とした不安に押しつぶされそうな夜や、人間関係のストレスで不機嫌になってしまいそうな時。この本は、あなたの背筋をスッと伸ばし、明日を生きるための力強い「武器」になってくれるはずです。ぜひ一度、手に取ってみてください。 -
Posted by ブクログ
93のプロポから成っているアランの「幸福論」を以下の5章に分けて「幸福論」の訳者、神谷幹夫氏が分かりやすく解説したもの。
第1章 幸福になるのはむずかしくない
第2章 「頭」を使わず、「からだ」を使う
第3章 「悲しみ」と「怒り」の処方箋
第4章 なぜ「生きる」ことがつらくなるのか
第5章 ときには「哲学する」人になる
第1章に「幸福になるのはむずかしくない」、とありますが、本書を読んでいると幸福になるのは容易くはないなと感じました。結構頑張らないといけない。
神谷幹夫さんの解説はまるでこの人はこの文章をフランス語で考えたあと日本語に訳してるのかな?と思うくらい頭にすっと入ってこなかったけれど、各章の、それぞれの小見出しのタイトル
理屈に頼るからつらくなる
損得を抜きにして相手を褒める
「ことば」以上のことばがある
悲しみもよろこびも公平でなければならない
生きるとは、生きようとすること
などは非常に理解しやすく、引用されているそれぞれのプロポも詩的でなるほどと思えるものばかりでした。
きちんと理解できたかは分からないけれど、この種の本は必要な時に必要なページを都度読むのが適していると思いました。
何故かすらすらとあっという間に読めてしまいました。
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Posted by ブクログ
子供が通っている公文の先生にお借りした本。
アランって誰だろうと思いながら読み進めていく。
定義集という名の通り、AとはBである。という型なのだが、そのBが難しい。意味がわからない。
意味がわからないなりに頑張って頑張って噛み砕けるところまでは噛み砕いて、全然腑に落ちてないけどとりあえず飲み込む、という作業を頑張りました。
たまに意味が分かるのがあるとほっとする。笑
個人的には
○〜質の人シリーズが好き。
なんじゃそりゃとか思いながら読んでたけど、昔の医学での定義だったのね。
○楽しみは外的要因にあるけれど、幸福は内的要因に依存しているという下りが好き。
○眠りも好き。眠りの定義って、科学的に説明する以外で考えたらなんだ?!って感じだけれど、十分な眠りは思考の条件である。というのはとても納得!
心配ごとをあとまわしにして眠ることは、魂の偉大さの見事なわざであると。これはよくわからなくてちょっと笑っちゃったけど、眠りはとても重要だということかな。
○天使は議論しない、もおもしろかった。
○条件付きの友情などうれしいわけがない。なんてそりゃそうだと思えるものもあったり。
あまりに難しいんだけど、その中でちらりとわかるものもあると本当楽しかった。
お勧めされなかったら絶対に一生ご縁がなかったかもしれない本。読めて良かった!