神谷幹夫のレビュー一覧

  • アラン 幸福論

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    アランの幸福論、アランと同じフランス人のデカルトとかバルザックの話とかめっちゃ出てきてたし、意外とフランス思想知る手がかりになりそうだと思ったし、思ったより読みやすかった。

    「悲観は気分による、楽観は意志の力」といったのはアランだったか。意志の力に加え、知性の力で楽観をもたらしたいね。

    アラン(フランス語: Alain)ことエミール=オーギュスト・シャルティエ
    (フランス語: Émile-Auguste Chartier, 1868年3月3日 - 1951年6月2日)は、フランス帝国(フランス第二帝政)ノルマンディー・モルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者、評論家、モラリスト[2][3]

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    2025年11月30日
  • アラン 幸福論

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    その時の悩みによって参考になる話は異なると思う。これは何回も読み返せる本だなと感じた。
    1テーマ3ページで93テーマある。読みやすくていい。
    自分が1番刺さったのは、53 短剣の舞の
    「我々が耐えねばならないのは現在だけである。過去も未来もわれわれを押しつぶすことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから。」
    あまり考えても意味のない無駄な情念は抱かないように生きていきたい。
    また思い悩むことがあれば読み返したい。

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    2025年04月16日
  • アラン 幸福論

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    アランは自身を楽観主義者と言うが、それは幸福を待ってるだけとは正反対の、幸福を能動的に見つけ出す天才だったのだと思う。
    「雨の日にこそ笑おう」が結構好き。

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    2024年12月10日
  • アラン 幸福論

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    幸福であるためには、
    ・過去・未来ではなく今に集中して生きること。
    ・暇だと余計なことを考える。暇だとネガティブになる。行動し、日々忙しく生きよ。
    このあたりが重要なんだと思わされた。

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    2024年11月17日
  • アラン 幸福論

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    ネタバレ

    【ネガティブ感情との付き合い方】
    ・恐怖や不安には必ず原因がある。それが分からなければ怯えるしかできないから、まずはその原因を見つけよう。
    ・情念(理性では抑えきれない、想像力を掻き立てる感情)に囚われるな。落ち着け。情念を支配するために、まず行動しろ。例えば、運動会前の緊張は走り始めれば抜ける。不安の9割は実現しない。
    ・また、行動だけではなく、態度、仕草、表情によっても情念は支配できる。
    【仕事】
    ・自由に働くことは最も楽しいが、奴隷のように働くことは最も辛い。 自由に働くとは、労働者自身が、知識と経験に基づき、調整し、試行錯誤できる仕事をすることだ。
    ・他人の畑を耕すな、自分の畑を耕せ。

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    2024年03月22日
  • アラン 幸福論

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    どうしても
    無人島に1冊しか本を持っていけないなら
    この本を持っていきます。
    高校時代に初めて読んでから
    何度も何度も読み直しては読み直すたびに
    新しい発見や気付きがあります。

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    2023年12月05日
  • アラン 幸福論

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    タイトルから幸福であるにはかくあるべしみたいなのを勝手に思っていてこれまで敬遠していたが、池田某の紹介で、こんなに簡明に哲学をしているこのひとの哲学は自分のスタイルとよく似ているといっていて、読んでみることに
    原題は論というよりかは断章を意味しているようで、アランというひとがひとり哲学するその残滓のようである。しかし、彼もまた「わたし」とはなんだ、「善い」があってしまうという哲学に魅入られた考えるひとで、まるで生きているかのような文体がそこにはある。
    生きること死ぬことというのは本当に普遍的なもので、二度の戦争の最中というのをひょっとすると忘れてしまいそうなほど今も変わらない、考えるひとの流れ

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    2023年07月29日
  • アラン 幸福論

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    再読。初読時よりも沁みる。人生を「自分のものとする」ヒントに溢れた一冊だなと思う。
    他人のせいにしないこと、流されないこと、体を動かすこと、上機嫌でいること、礼儀正しくあること…要旨をかいつまんでしまえばどれも子供にも伝えられるような基本的なメッセージだが、共通して、自らのあり方を自らが規定するという、強く輝く意志と弛まぬ行動力が背骨として一本通っている。それが一番難しいことを、大人は皆知っている。

    自分への発破をこめて、以下引用する。

    幸福になるのは、いつだってむずかしいことなのだ。多くの出来事を乗り越えねばならない。大勢の敵と戦わねばはらない。(略)しかし力いっぱい戦ったあとでなければ

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    2023年04月06日
  • アラン 幸福論

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    ネタバレ

    アランの幸福論を2年半ぶりに読んだが良かった。

    1.情念・ネガティブ感情との向き合い方

    名馬・ブケファロスの話。
    荒馬で誰が乗ってもことごとく落馬してしまう

    マケドニアの英雄、アレクサンドロスは荒馬の手綱を握り太陽の方に向けた。
    原因は、自分の影に怯えているだけ
    恐怖や不安には必ず理由があり、それを認識する必要がある。

    情念に囚われると良くない。
    情念とは理性では抑えられない感情のこと。
    なので、考えても無駄。行動することで解消すべし。

    2.仕事
    言われたことをやるだけの仕事に従事してたらストレスフル。
    いかに能動的に仕事をするか。
    それは起業するとかだけではなく、自分の与えられてい

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    2023年03月20日
  • アラン 幸福論

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    幸福を帰納的に考えるような作品だった。
    様々な方面から幸福について考えていたので具体的な感想をアウトプットするのは難しいが、

    要するに、幸福論になる為にまず情念を排し、理性的に幸福になる為に行動することで人は己の幸福に出会うことができる。言い換えれば、何も考えずにただ本能的に生きるのであれば情念が精神を支配し、やがて崩壊へと進む。

    プロポとして短編で読める為、何度も読み返し力強く背中を押してくれるようなアランの考えを心からまた感じようと思う。

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    2022年07月12日
  • アラン 幸福論

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    地方暮らしは楽しいこともいろいろあるとはいえ、コロナ禍もあいまって、大型書店になかなかいけなくなってしまったのは、最近の悩みのひとつ。
    そんな中で、久しぶりにちょっと大きめの書店に行くチャンスがあると、いや〜もう、テンションが爆上がり。
    買いすぎないように気をつけるけど……まあ、買っちゃいますよね。
    だって次、いつ来られるかわからないもんね。
    というわけで(?)ちょうど文庫フェアが開催されていたこともあって、いそいそと手にとってレジに向かったのが、この『アラン幸福論』。
    前から読みたかったんです。

    書名に「アラン」とだけあって、苗字も書かれてなくて、誰だろう?と思ったけれど、本名はエミール・

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    2021年10月16日
  • アラン 幸福論

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    93の3ページ程の短い文章(プロポ)で構成されている幸福論。一つ一つのプロポは平易で読みやすい。同じような内容の主張が表現を変えて繰り返し語られるため、深く理解できる。

    人は放っておくと悲観的になってしまうため、意識的に楽観主義になる努力をしなければならないというのが印象に残った。

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    2021年09月25日
  • アラン 幸福論

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    ネタバレ

    幸福になるのは難しいことで、自分から求めて動かないと幸福をつかむことはできないというのは、そうかもと思った。待っているだけだと何も得られずに悲観的になってしまうから、意思の力で楽観的に動くことが大切だと書いてあり、意識していきたいと思った。散文というかたちで、最初は理解が難しかったが、読み進めていくとアランの考えが徐々にわかってきて、共感することができた。何度も少しずつ読んで、自分の友達のような本にしたい。

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    2021年08月16日
  • アラン 幸福論

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    ネタバレ

    人は暇があると憂鬱、悲観に走る。
    不安はただの情念で、腹痛と変わらず、大した事ない。
    気分に任せて生きると悲しみに囚われる。
    不幸は毒であり、害でしかない。
    幸福とは意志と自己克服によるもの。
    幸福になることは他人に対する義務である。
    よって、不幸に浸からず幸福を求めなければならない。

    恐らく、このようなことが書いてある。
    他にも名言が並んでいて、感心したり、思わず吹き出したり飽きない本であった。

    但し、感覚では掴めたけど、頭が追いついつかず、ふわふわしたまま読み進めて行ってしまった感が否めない。
    カミュの異邦人の時と同様の症状。まだ理解しきれていない。満足感だけがぼんやりと残る。

    通読

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    2021年06月02日
  • アラン 幸福論

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    "新聞の日曜語録に掲載されたプロポ(哲学断章)のうち、幸福にかんするものを93集めたのが本書。
    これから先、なんどか読み返したい本の一つになった。
    一つ一つは、ちょっと読むのにちょうどいい長さ。
    この本で印象に残ったものをメモしておく。

    気分
    喜びの達人スピノザが言ったように「からだが暖まったから喜ぶのではなく、私が喜んでいるからからだが暖まるのだ」。したがって、同じような考えかたで「うまく行ったからうれしいのではなく、自分がうれしいからうまく行ったのだ」と考えねばならない。

    この部分。
    自らの意志で変えることができるもの、それが気分だ。しかし気分は、周りから得る様々な刺激により

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    2023年06月14日
  • アラン 幸福論

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    アランの『幸福論』を読んで、まず感じたのは、アラン「メンタルマッチョ」なのではないかということだ。とにかく、気分や感情に振り回されるな、という主張が随所に現れている。

    冒頭の謝辞にすべてが語られていると感じた。「気分の善し悪しはすべて、一時的なからだの出来事によるものだが、それを我々は異様に拡大して、そのことに神託のような意味を与えてしまう。そのような気分が最後に行き着くところが不幸である。」これは、深く考えるな、気分に意味を与えるな、ということ。

    そして、アランの根本的な考え方は、プロポの69や93などから明らかになる。「もし不撓(ふとう)不屈のオプティミズムを原則中の原則として自らに課

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    2025年04月26日
  • アラン 幸福論

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    ネタバレ

    著者アランによる93の哲学断章を収めた本。
    その中から印象に残った文章を抜粋。

    ・微笑みたまえ → 気分に逆らうような判断力てはどうにもならない。姿勢を変えて運動を与えることが必要である。ほほ笑むこと、肩をすくめること、運動をすることで不安や焦燥から遠ざけることができる。
    ・苦痛がありのままに想像されることなどあり得ない
    ・お辞儀やほほ笑んだりするしぐさは、まったく反対の動き=激怒、不信、憂鬱を不可能にする利点かある。だから社交生活や訪問や儀式、お祝いがいつも好まれる。それは幸福を演じるチャンスであり、この種の喜劇はわれわれを悲劇から解放する。
    ・我々が耐えねばならないのは「現在」だけである

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    2023年01月07日
  • アラン 幸福論

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    「楽観主義は意志である」という言葉を記したアランによる本。幸せは自らの意志でつかみ取ることを示唆した内容が多いと感じました。

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    2022年07月05日
  • アラン 幸福論

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    幸福は求めるものではなく、なると決めてなるもの


    93の幸福に関する哲学的な考察(プロポ)が並んでいて、気分が落ち込んだ時や何かアイディアないかなぁという時に手に取りたい。また読む時の感情によって見えてくるものも違うんだろう。

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    2022年05月11日
  • アラン 幸福論

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    ネタバレ

    幸福とは何か、93のプロボの収められた本。
    自分の心を守るために必要な考え方だと思った。

    似た内容のプロボも多いが、どれもしみじみ味わい、親しみの持てる内容。優しさの伝わる文章で、また読み直したいと思える本。

    【印象に残った箇所】
    22.宿命
    どんな運命もそれを良いものにしようと欲するならば、良い運命となるのだ。自身の性質についてとやかく言うことほど自分の弱さをあかししているものは何もない。
    →大した努力もせず、自分の境遇のせいにして、手に入らないことに理由付けてる場合じゃないね。

    47.アリストテレス
    自分でやること、人にやってもらうのではない。そこにはよろこびの一番深い意味がある。

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    2022年02月13日