こう言う価値観や思想が全く一致している人たちの鼎談って意味があるのかな?別に一人が話しているのと全然変わらない。
著者らの主張は単純明快で、失われた20年はバブル崩壊が原因ではなくて、たまたま冷戦終結と同時に中国の市場デビューとエレクトロニクス革命によるモジュール化が同時に進行した特殊事情であって、
...続きを読む中国とのコスト差は中国の必然的な賃金上昇と日本の生産性改善でキャッチアップしてきたので悲観することはない、というもの。その主張は一理あると思うが、でもこの人たちはごく一部の強い現場しか見ていない気がする。何の特徴もない工場にこう言う偉い先生方は行かないものね。
インダストリ4.0の本質について言えば、SiemensやSAPの言を借りれば、『汎用技術が専用技術を置き換えること』、『異次元の見える化』と定義していて、ちょっと著者らの感覚と違うな、と感じる。必要以上に脅威に感じる必要はないが、表面だけ見て解った気になって見くびるのは最悪だと思う。