天野隆のレビュー一覧
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相続を専門とする弁護士による相続問題の事例紹介と留意事項をまとめたもの。著者は経験が深く、役所や他の税理士の考え方をつかんでおり、かつ不動産や金融をはじめとする相続関連知識が高いため、新書ながら内容が濃い。勉強になった。
「かつて相続税が課税されるのは「特別裕福な人」というのが相場でしたが、2015年の税制改正で相続税の基礎控除額が従来の6割に引き下げられて以来、特別お金持ちではない人が亡くなった場合でも、相続税が課税されるようになりました。(2014年の相続税課税割合4.4%、2015年8.0%、2022年9.6%)p3
「(相続税の税務調査率はダントツに高い)相続税の申告には穴があるの -
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・相続格差とは金額の大小ではなく「あいつばかりずるい」という感情の問題。
・「より多くもらう」ことにこだわると、得た金銭以上の労力が必要になったり、遺された家族の結びつきが失われたりと却ってマイナスになる。
・相続とは金銭や資産だけでなく、亡くなった人の想いや意志を受け継ぐことでもある。見える物ばかりでなく、見えない物を意識できる家族は揉めない。
相続専門の税理士ということもあり、プロとしてどのようなケースを見てきたか、相続に対しどのような心構えで臨めばいいかについて分かりやすくまとまっていた。
自己啓発に近い内容なので、法的な知識を期待する人は専門書を読んだ方が良いと思う。 -
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2時間で丸わかり 相続の基本を学ぶ 2013/10/23
著:天野 隆
著者は、税理士法人レガシィ代表社員税理士。公認会計士、税理士、宅地建物取引主任。アーサーアンダーセン会計事務所を経て、現職。累計3,400件、相続税申告等件数日本一であり、専門ノウハウと対応の良さで紹介者から絶大な支持を得ている。
相続の話とは、「あなたはいずれ死ぬのだから、あれはこうしましょう、これはこうしましょう」と、本人の長年の思いや希望とは別に、周りの人たちが自分たちの都合で勝手に決めてしまうことである。
そして問題のひとつに税金が挙げられる。平成27年1月1日から相続税の基礎控除額が引き下げられるので、課税 -
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相続。争続。爽続。
その日は、ある日突然に訪れる。
人間、皆有限の命。
価値観は人それぞれであるが、親には長く元気でいてもらいたいと思う方は少なくないだろう。
相続の話なんて、当分先だと思ってる方は割と多いだろう。意識すらしてない人も多いだろうね。
三十代の自分も、それに近い。
が、親も考えているもので、親父が所有する財産を知らせ始めました。
時に、所有する他県にまで出かけ、境界の確認や、近隣所有者との挨拶、寺での本家分家のあれやこれ。
知っておいて損はない。いや、知らないと損をする。
早めに、この手の知識は身に付けておきたいものです。 -
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ハウツー本はいらなくなってから買うタチです。2013/9に自分が脳出血で死にかけ、2014/9に母が病死し、人っていつかは亡くなるのだなということを思いだしました。(父が死んでから20年位経つのでうっかりしていました)
それで、この1年の間に相続をすませ、実家の処分も来月にはまとまるということになり、「はて?自分のやってきたことはどのくらい間違っていたのかな」と思って読んでみました。
相続というとお金持ちの家の話と思われがちですが、実際には普通の家の方がシビアなんじゃないかなあ?と思います。
だって10億円の遺産があるなら相続人が5人いて均等に分けたとしても2億円です。それならもめることも -
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ネタバレ名前がちょっと「釣り」っぽいですね。
このタイトルは、正確には「何も知らないと」「何も準備しないと」、という従属節がついて初めて意味が通るものかとは思います
・・・
章立てはシンプルで以下の通り。
序章:役所は何も言わずにあなたを見ている
第一章:役所が教えてくれない税務調査の勘所
第二章:役所が教えてくれない不動産の評価
第三章:役所が教えてくれない生前対策と相続の極意
第四章:役所が教えてくれないモメないための極意
第五章:役所が教えてくれない相続の未来
類書(「損しない!まるわかり相続大全」)も読みましたが、本書のほうがやや具体例が多かったかなという印象。
ただ、内容は概ね変わ -
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今年(2024)のGWの大掃除で発掘された本のレビューは大方終わりましたが、その前に娘夫婦が宿泊した時に大慌てでスースケースにしまい込んだ本があり、本日からはそれらの本のレビュー書きをしたいと思います。
記録によれば読破したのは昨年の3月末頃の本です、神戸に帰郷するときは気楽に帰っていましたが、昨年後半から状況が変わりました。大変と言えばそうですが、社会人になって今までよく両親は頑張ってくれたと思います。この本を読んで、相続についても準備をしなければならないなと思ったことを記憶しています。
以下は気になったポイントです。
・残された妻と子の人間関係を考えれば、妻が全てを相続した方がいい、