荒巻豊志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さすが人気の実力派受験講師。一気に読ませる引力のある文章です。
知らないことの方が多かった世界の様々な紛争の歴史。習わなかった歴史。語られない歴史。安全な日本の中から外を眺めているだけだったこと…
興味が湧けば各所に挙げられている書籍が参考になりそう。(現在、手に入りにくいものもあるが)
ヨーロッパの紛争を扱っている辺りからは歴史そのものへの見方の話も取り入れてあり興味深く読ませて貰いました。
歴史とは動かぬ過去の事実を並べただけの物ではない。「今」に合わせて作られていく物。現実を生きる人の捉え方で変わるのだという事を改めて実感を伴って知らされた気がします。
ネトウヨへの厳し目の視線。少し著 -
Posted by ブクログ
2020年の9月に第二刷が発行されたけど、その間にもいろいろ変化があって世の中は目まぐるしく変化していってると感じる。
バイデン大統領になったりとか岸田総理になったりとか。
地球で起こっている今を知るには新聞がやはりいちばんいいツールかもしれない。
第一章の経済とテクノロジーをめぐる問題が働く人としては面白かった。
インドとアメリカの時差が12時間なので24時間ソフトウェアを開発できるってのはすごい。
昼勤と夜勤みたい。
クイズ形式で残しておく笑
Q1. 冷蔵庫の世界シェアNo.1(2017)は?
Q2. 薄型テレビの世界シェアNo.1(2017)は?
Q3. ロケット打ち上げ回数No -
Posted by ブクログ
ネタバレ確かに図が多くてわかりやすかったけれど、これは地政学というよりは、世界史。
地理や地形が、どう、政治や歴史に関わったのかの説明が弱い。
中高生を対象にしているのなら、余計にそこを丁寧に説明しないと、なぜそうなったのかが分かりにくいのではないかと思いました。
ただ歴史といっても、年号を覚えるのではなく流れを説明しているので、世界史が苦手な私でもついて行くことはできました。
第二次大戦後のアジアやアフリカの独立について、詳しく説明されていてよかった。
やっぱり多くの世界紛争の発端は、イギリスのワガママと二枚舌なんだな。
なるほど。 -
Posted by ブクログ
地政学という言葉を知ってからかなりの時間が経ちますが、いまだに本屋さんで「地政学」というタイトルを持つ本を見ると興味が湧いてしまい、読むことになりました。地政学を学ぶと、過去であれ現在であれ、戦争がなぜ起きてしまうのかが理解できるように思います。戦争にはどちらが良いか悪いかではく、お互いの言い分もあると感じています。
以下は気になったポイントです。
・インドでIT産業が急速に発展したのは、カースト制度が廃止された後に新たに生まれたIT産業であり、制度の名残がある中でも影響をあまり受けなかったと言われている、カースト制度で一番下位のシュードラの中にもIT産業で働く人はいて、まさに国内の社会構造 -
Posted by ブクログ
最近「地政学」ってよく目にするような気がして流し目で。じっくり読めば、つながりが把握できて面白いんだろうなと思う。シベリア鉄道が通っている位置が何となく思っていたより南寄りだったことを知る(バイカル湖より南側とか)。シベリア鉄道の意義を考えるとそりゃそうか。ウラジオストクの重要性を認識した。各国の国境線の主張を見ると南沙諸島をみんな欲しがるのも頷ける。距離的には中国が一番不利に見えるけれど。中国の自治区で内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区、チベット自治区以外にも自治区があることを知る。普段よく目にする地図がメルカトル図法ではなくミラー図法だと知る。