【感想・ネタバレ】紛争から読む世界史~あの国の大問題を日本人は知らないのレビュー

あらすじ

「受験世界史に荒巻あり!」といわれる東進ハイスクール超実力人気講師が、
世界で起きている紛争問題の『なぜ』と『流れ』を徹底解説!
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、収束が見えないガザ情勢、
アジア緊張の火種、アフリカの内戦の歴史と現在、インドにおけるヒンドゥー・ナショナリズム、
歴史修正主義などが絡みあいながら活発化している歴史認識論争、
ポピュリズムの台頭(ポピュリスト・モーメント)……世界の「紛争地図」から、面白いほどいろんなことが見えてくる! ニュースの背景が深く理解できる一冊!

◎ヨーロッパ列強が勝手に線を引いて決めた「国境」に翻弄される人々
◎「ソ連崩壊」で始まった東欧諸国の新たな国づくり。対立の根源は?
◎イスラエルはどんな国? ゼロから「パレスチナ問題」をおさらい
◎断続的に続く、アイデンティティを巡る争い。歴史認識紛争の起源
◎拡散する権威主義、後退する民主主義。世界はどこに向かうのか?

……紛争の背景にある各地域の特徴や複雑に絡み合う各国の思惑、現在進行形の重要問題をコンパクトに学べて、国際情勢の解像度が上がる! 今、世界で起こっている事象を理解するための第一歩!

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Posted by ブクログ

本書で紹介される書物は幅広く、どんな人が読んでも何かしらこの本を読んでみたい、この考えをもっと知りたいという発見があるだろう。
グローバル化の潮流において、世界認識の道しるべとなる本だと思う。ぜひ高校生が大学入学までの春休みで読んで欲しい。分量は多すぎず、字も大きいが内容は豊かだ。
著者も言っているとおり事象の羅列っぽさがあるのだが、しばしば主観が入った解説があることでそれが本書に逆に生き生きとした意味を与えている。

いずれにせよ、著者の博識なくして本書は仕上がらなかっただろう。

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

さすが人気の実力派受験講師。一気に読ませる引力のある文章です。
知らないことの方が多かった世界の様々な紛争の歴史。習わなかった歴史。語られない歴史。安全な日本の中から外を眺めているだけだったこと…
興味が湧けば各所に挙げられている書籍が参考になりそう。(現在、手に入りにくいものもあるが)
ヨーロッパの紛争を扱っている辺りからは歴史そのものへの見方の話も取り入れてあり興味深く読ませて貰いました。
歴史とは動かぬ過去の事実を並べただけの物ではない。「今」に合わせて作られていく物。現実を生きる人の捉え方で変わるのだという事を改めて実感を伴って知らされた気がします。

ネトウヨへの厳し目の視線。少し著者の主観が混ざる部分があるのが逆に面白かった。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

この本もパラダイムシフトをもたらしてくれた一冊。紛争と、その背景の事実を説明するにとどまらず、国家により共有される歴史認識が都合の悪いことを忘却しながら成立していることを認識。

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2024年08月01日

Posted by ブクログ

世界の紛争について、地域や歴史の流れごとにトピックが分かれていて読みやすかった。著者が言っているように世界が抱えるナショナリズムの問題や、歴史認識をめぐる問題をコンパクトにまとめられていて、概要を知るにはとても良かったです。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

様々な国で起きた(起きている)紛争の経緯などを学べて非常に勉強になった。ニュースでやっていても、なぜ戦争が起きているのかまできちんと調べてこなかったから、「そういうことだったのか…」が多かった。民主主義やポピュリズムの話に入ってから、私には少し難しくて若干退屈してしまったけど、これもちゃんと読める人になりたい!

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

 世界史の知識を整理するにはよい道具だと思う。筆者も言っておるがオリジナリティはほとんどないのだが、各国国民の歴史認識を整理してあったり、参考文献を本文中に記載してあったりというのはとても良いと思いました。パレスチナ問題等い抽象的に分かったつもりになっていることが具体的に図示してあるところもよかった

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2024年07月30日

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