宮脇裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリー作家の山口雅也さんが、読書通人のための「都市伝説的」作品や本邦未紹介作品を選書する《奇想天外の本棚》
読書通人を気取りたい小生といたしましてはとても避けては通れない謳い文句であります
そんな《奇想天外の本棚》二冊目に手に取ったのは、イギリスのミステリ作家クリスチアナ・ブランド女史のジュヴナイル(児童文学のことね)『濃霧は危険』です
ブランドがこれが読めたら大人の推理小説に進んでも大丈夫という思いを込めた作品とあって、十五歳の少年を主人公にした冒険小説でありながら、大人が読んでも楽しい謎解きが仕込まれていました
少年少女向けなのでやさしく、さくさく読めて、しっかり面白い
やる -
Posted by ブクログ
ネタバレ霧の中から少しずつ姿を現すものを描く。夢と現実のあわいを見据えるような練った文章は、不思議な世界の楼門のように読者に向かって開いていく。
外に積もった雪の公園をミルトレッドが歩いていく、頭が割れて赤い血が雪を汚している。呼んでも聞こえないのかどんどん小さくなっていく。時折振り返る顔は人形のようで、小さい笑顔はいつまでも鮮明で、、、ルシールは胸苦しさに夢から醒める。
ルシールは何度も修復したミルトレッドの肖像画を見上げて思う。夢なんてばかばかしいわ。
ルシールは先妻のミルトレッドの友人だった。しかし、彼女が亡くなって後妻に入った。
密かに愛し続けていた医師のアンドルーが今はルシールの夫になっ