鉄の門

鉄の門

十六年前に謎の死を遂げた親友ミルドレッドの夫である医師アンドルー・モローと再婚したルシールは、一見平穏なその生活の裏側で、アンドルーを溺愛する義妹や自分から距離を置く継子たちとの関係に悩み続けていた。そんなある冬の日、謎めいた男がモロー家を訪れ、ルシール宛の小箱を渡して立ち去った。その箱を開いた後、彼女は何も言い残さず、行方をくらましてしまう。なぜ彼女は姿を消したのか。その箱の中身はいったい何だったのか。心理ミステリの巧手ミラーの初期を代表する傑作、待望の新訳で復活。/解説=春日武彦

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鉄の門 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年01月15日

    ずいぶん前の作品なのに、人間のおどろおどろしい心理や家族関係の機微がしっかり描かれていて、ふとした瞬間に私もこんな事思ってる、と愕然とする。ずっとミラー氏を読み続けてて、心が消耗されてしまった。

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    Posted by ブクログ 2020年12月04日

    ドロっと暗くなる読み応え。重かった。予想外の結末とかではないのだけど、人が追い込まれていくとどうなるのか、狂気と正常の境目はどこなのか、そういうのが人ごとでなく、自分のことと曖昧に重なっていく怖さがあった。

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    Posted by ブクログ 2020年11月12日

    サスペンス要素の強いストーリー。正気を失った人間の心理描写が巧みで、雪の上を裸足で彷徨うひんやりした感覚を終始味わった。絡まっている各人の行動にサンズの観察力と推理力が全体にうまく糸を通し、結末が静かに導かれていくさまにミラーの巧さを感じた。

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    Posted by ブクログ 2020年08月15日

    サイコスリラーと呼べばいいのでしょうか?物理じゃなくて精神的に殺しに行く感じ怖い。でも何人かは物理で殺すのも怖い。

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    Posted by ブクログ 2020年02月14日

    読んでいて決して気持ちがいいわけではないし、ミステリ的にも気持ち的にもスッキリするわけではない。でもぐんぐん読まされちゃうんだよねー。冒頭からして不穏な空気プンプンで、人物の描写は辛辣で、私はやっぱりいいなあマーガレット・ミラー。

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    Posted by ブクログ 2020年09月01日

    箱の中身や犯人の謎もさることながら,ヒッチコックばりの精神的に追い詰められていくルシールの恐怖にこちらも引き込まれながら読んだ

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    Posted by ブクログ 2020年05月19日

    身知らぬ男が持って来た小箱の中身を見て、突然失踪する後妻の女性。小箱の中身は何なのか、ということが謎なのかとも思われるが、そこはあまり重要ではない。人が人を心理的に操作できるのかという見地から、全体を振り返るのが妙味だと思う。会話や手紙の一語、一文に示される表の意味と隠された意味、その描写は作者なら...続きを読む

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